テーラーメイド『ミルドグラインド3』は【ノーメッキ】&【突起】で、グリーン周りでも激スピン!
タイガー・ウッズ、ローリー・マキロイ、ダスティン・ジョンソンらトッププロのリクエストによって生まれた、ノーメッキフェースの『MG』ウェッジが新しくなって新登場。ノーメッキに加えフェース面に突起をつけることで、どんなゴルファーも激スピンが手に入る。
配信日時: 2021年9月8日 22時00分
新技術「レイズドマイクロリブ」の衝撃!
テーラーメイドの『ミルドグラインド(MG)』シリーズウェッジが新しくなった。三代目となる今作は略して『MG3』。バックフェースもカッコよく生まれ変わっている。Youtubeチャンネル「しだるTV」をはじめ、様々なメディアで試打テスターを務める石井良介プロに、早速テストしてもらった。
『MG3』の一番の特長は、圧倒的なスピン性能とコントロール性能の高さ。前作から取り入れたノーメッキフェースと新テクノロジーの『レイズドマイクロリブ』で、メッキ加工が施された「初代ミルドグラインドよりも明らかにスピンがかかる」と石井プロはいう。
『MG3』の一番の特長は、圧倒的なスピン性能とコントロール性能の高さ。前作から取り入れたノーメッキフェースと新テクノロジーの『レイズドマイクロリブ』で、メッキ加工が施された「初代ミルドグラインドよりも明らかにスピンがかかる」と石井プロはいう。
「ノーメッキの特長は、打感の柔らかさとボールの食いつき感。メッキ加工されたモデルはインパクトで弾き感があるのに対し、『ミルドグラインド3』は打感が柔らかく、ボールがフェースに食いついて狙った場所に止められます。この感覚は、スコアが良くなるだけでなくグリーン周りが楽しくなること間違いなし。ぜひ多くの方々にもノーメッキのよさを体感してほしいですね」(石井)
突起でスピン量がどれくらい増える?
とは言うものの、フェアウェイのクリーンな状況でヘッドスピードを上げて打てば、どんなウェッジもある程度スピンが入るもの。そう、ヘッドスピードを上げられない【ピンまで近い状況下】でこそ、その違いが出るのだ。そこで、石井プロに、様々な状況下でのテストをリクエストした。
ノーメッキフェースの『MG3』のスピン性能を確かめるべく、メッキ加工が施された初代『ミルドグラインド』とスピン量を比較。数値は設定距離±1ヤードにキャリーした5球の平均値で、ラフとウェットは30ヤードの距離で計測。弾道計測器は『GC4』、ボールは『TP5』を使用した。
ノーメッキフェースの『MG3』のスピン性能を確かめるべく、メッキ加工が施された初代『ミルドグラインド』とスピン量を比較。数値は設定距離±1ヤードにキャリーした5球の平均値で、ラフとウェットは30ヤードの距離で計測。弾道計測器は『GC4』、ボールは『TP5』を使用した。
違いが一番大きかったのは、10ヤードのスピン量。「マイクロレイズドリブ」を搭載する『MG3』の方が約1000rpmも多くなった。石井は「距離が短くスイングスピードが遅いショットでもボールが食いつきますし、ノーメッキは溝のエッジがシャープなので挟まった芝をカットします。フェース面に細かい凹凸があるので水に濡れた状態でも滑りにくい」と、驚きの結果だった。
また、ノーメッキのウェッジを経験したことのない人は「錆びるとスピン量が落ちてしまうのでは?」と心配することだろう。錆びさせた『MG3』のテストも行ったが、結果は上記右の通り。錆びても『MG3』の卓越したスピン量は健在だった。
また、ノーメッキのウェッジを経験したことのない人は「錆びるとスピン量が落ちてしまうのでは?」と心配することだろう。錆びさせた『MG3』のテストも行ったが、結果は上記右の通り。錆びても『MG3』の卓越したスピン量は健在だった。
進化した3つのソールで全ての人に対応
と、ここまで【突起】のスピン性能を見てきたが、ソール形状にも抜かりはない。『MG3』には【SB(スタンダードバンス)】【HB(ハイバンス)】【LB(ローバンス)】3つのソールがラインナップされ、全てのゴルファーが自分のプレースタイルに合うモデルを見つけて、ショートゲームの精度を上げることができると石井プロは言う。
「オールマイティタイプの『SB』はもちろん、フェースを開いて打つのに適した『LB』は、リーディングエッジ側の削りがバンスの働きをして、スクエアに構えてダウンブローに打っても刺さらないようになっています。また、スクエアに構えて打つのに適した『HB』も、ヒール側を含めたソール全体にラウンドをつけることで、フェースを開いて打っても跳ねないようになっていて、幅広いスイングに対応できるソールに仕上がっています」(石井)
「オールマイティタイプの『SB』はもちろん、フェースを開いて打つのに適した『LB』は、リーディングエッジ側の削りがバンスの働きをして、スクエアに構えてダウンブローに打っても刺さらないようになっています。また、スクエアに構えて打つのに適した『HB』も、ヒール側を含めたソール全体にラウンドをつけることで、フェースを開いて打っても跳ねないようになっていて、幅広いスイングに対応できるソールに仕上がっています」(石井)
▶MG3 SB(スタンダードバンス)>>>どんな打ち方にも対応できる、オールマイティウェッジ
<ソールの特徴>ソール幅とバンス角が全体の平均的な数値で【1】リーディングエッジに丸みをつけることでスクエアに構えて打ち込んでも刺さらず【2】トレーリングエッジとヒール側を削ることでフェースを開いて打ってもきれいに抜ける。
「フェースを少し開いて打った時に最も抜けの良さを感じますが、フェースの向きや入射角を変えてもOK。寛容性と操作性をバランスよく備え、どんな打ち方にも対応できるオールマイティなウェッジです」(石井)
<ソールの特徴>ソール幅とバンス角が全体の平均的な数値で【1】リーディングエッジに丸みをつけることでスクエアに構えて打ち込んでも刺さらず【2】トレーリングエッジとヒール側を削ることでフェースを開いて打ってもきれいに抜ける。
「フェースを少し開いて打った時に最も抜けの良さを感じますが、フェースの向きや入射角を変えてもOK。寛容性と操作性をバランスよく備え、どんな打ち方にも対応できるオールマイティなウェッジです」(石井)
▶MG3 LB(ローバンス)>>>安心してテクニックが使える、やさしいアスリートモデル
<ソールの特徴>【1】ソールのトゥ側とヒール側を大きく削った三日月型のローバンス。フェースを開いて打つ人向きだが【2】リーディングエッジ側にも削りを入れて、スクエアに構えて打っても刺さらないやさしさを備えている。
「ソールの抜けがトップ級。微妙なフェースの開き具合いで球の高さやスピン量をコントロールしたいアスリートから、フワッと柔らかい球を打ちたいアベレージまで、幅広いレベルの人が使えます」(石井)
<ソールの特徴>【1】ソールのトゥ側とヒール側を大きく削った三日月型のローバンス。フェースを開いて打つ人向きだが【2】リーディングエッジ側にも削りを入れて、スクエアに構えて打っても刺さらないやさしさを備えている。
「ソールの抜けがトップ級。微妙なフェースの開き具合いで球の高さやスピン量をコントロールしたいアスリートから、フワッと柔らかい球を打ちたいアベレージまで、幅広いレベルの人が使えます」(石井)
▶MG3 HB(ハイバンス)>>>オートマチックに寄せたい、アベレージゴルファーに最適
<ソールの特徴>【1】ソールの中央が幅広&ハイバンスで、地面に当たる感覚が強い。スクエアに構えて打ち込んでもザックリが出ないし【2】ヒール側を緩やかに削ることでフェースを開いても跳ねない工夫がなされている。
「ヘッドが10センチ手前に入ってもソールが滑ってボールを前に運んでくれるやさしさ重視モデル。いつも同じ高さでオートマチックに寄せたい人や、ヘッドを入れる位置がバラつく人にピッタリですね」(石井)
<ソールの特徴>【1】ソールの中央が幅広&ハイバンスで、地面に当たる感覚が強い。スクエアに構えて打ち込んでもザックリが出ないし【2】ヒール側を緩やかに削ることでフェースを開いても跳ねない工夫がなされている。
「ヘッドが10センチ手前に入ってもソールが滑ってボールを前に運んでくれるやさしさ重視モデル。いつも同じ高さでオートマチックに寄せたい人や、ヘッドを入れる位置がバラつく人にピッタリですね」(石井)
石井プロ 「番手別設計だからセットで!」
ひとしきり試した石井プロがこう言う。「番手別設計がなされているので、セットで使うことでショートゲームがさらに安定すると思います」。そう、『MG3』は番手毎にトゥの肉厚やホーゼルの長さを変えることで、番手ごとの最適な弾道を実現していた。
ロフトが多い番手ほどトゥを肉厚にし、ホーゼルを長めにすることで重心位置をフェース中央に設定している。打点位置や弾道が安定するとともに、「打感と打音が向上する効果も感じます」と石井プロ。突起+ノーメッキで止まりやすいだけではなく、こうした番手毎の「つながり・使いやすさ」まで高められていた。
なお、後日談だが、石井プロの個人的なエピソードを明かして締めたい。取材を行ったのは発売前だったが、テストを終えた石井プロは帰路の途中でゴルフショップへ直行。58°のLBを含む『MG3』複数本の予約注文を入れたとか。「ローバンスなのに、やさしさのあるタイプは凄く珍しいですし、スピン量が全く違いましたから」。
取材/文・苔縄和裕
撮影・山代厚男
ロフトが多い番手ほどトゥを肉厚にし、ホーゼルを長めにすることで重心位置をフェース中央に設定している。打点位置や弾道が安定するとともに、「打感と打音が向上する効果も感じます」と石井プロ。突起+ノーメッキで止まりやすいだけではなく、こうした番手毎の「つながり・使いやすさ」まで高められていた。
なお、後日談だが、石井プロの個人的なエピソードを明かして締めたい。取材を行ったのは発売前だったが、テストを終えた石井プロは帰路の途中でゴルフショップへ直行。58°のLBを含む『MG3』複数本の予約注文を入れたとか。「ローバンスなのに、やさしさのあるタイプは凄く珍しいですし、スピン量が全く違いましたから」。
取材/文・苔縄和裕
撮影・山代厚男