先天性の病と戦いながら「59」を記録し完全優勝。スネデカーはなぜ強い?
8月16〜19日、USPGAツアー最終戦のウィンダム選手権でブラント・スネデカーが完全優勝。先天性の病と戦いながらも世界最高峰の舞台でコンスタントに勝ち続ける事ができる理由とは?
配信日時: 2018年8月23日 09時25分
初日史上9人目の「59」。トップを守りきっての完全優勝
8月16〜19日、米ノースカロライナ州のセッジフィールドCCで開催されたウィンダム選手権で、ブラント・スネデカーが2年ぶりの通算9勝目を挙げた。
しかもその勝ち方が“圧巻”だった。初日に、米ツアー史上9人目となる「59」をマーク。2日目は67、3日目は68で首位をキープし、最終日は6バーディー1ボギーの「65」を叩き出して、2位に3打差の21アンダーで完全優勝を果たしたのだ。
しかもその勝ち方が“圧巻”だった。初日に、米ツアー史上9人目となる「59」をマーク。2日目は67、3日目は68で首位をキープし、最終日は6バーディー1ボギーの「65」を叩き出して、2位に3打差の21アンダーで完全優勝を果たしたのだ。
スネデカーといえば、思い出されるのが2012年の快進撃。1月に行われたファーマーズインシュランスオープンで逆転優勝を飾るなどシーズン序盤から素晴らしいプレーを展開し、全英オープンでもメジャー自己ベストの3位に。ランク19位で突入したプレーオフシリーズではシリーズ初戦のバークレイズで2位となり、ランク5位で最終戦となるツアー選手権に進出。「優勝すれば年間王者に」という状況の中で、ポイントでトップに立っていたロリー・マキロイや逆転王者を狙っていたタイガー・ウッズを抑えてトップに立ち、見事年間王者に輝いた。
ちなみに、新人王を獲得したプレーヤーが年間王者に上り詰めたのはこのスネデカーが初めてだった(その後、スピースが13年に新人王、15年に年間王者に輝き、2番目の両賞受賞者に)。
スネデカーの好調はその後も続き、同年11月に中国ミッションヒルズGCオラサバルコースで開催された世界選手権シリーズHSBCチャンピンズの3日目に「60」でプレー。優勝には届かなかったが、このときの「60」は今なお世界選手権におけるベストスコアとして燦然と輝いている。
まさに、スネデカー時代の到来。翌13年もAT&Tペブルビーチをはじめ、シーズン2勝を挙げたこともあり、そんな予感さえ抱かせたが、実は彼のゴルフ人生は病との戦いだった。
スネデカーの好調はその後も続き、同年11月に中国ミッションヒルズGCオラサバルコースで開催された世界選手権シリーズHSBCチャンピンズの3日目に「60」でプレー。優勝には届かなかったが、このときの「60」は今なお世界選手権におけるベストスコアとして燦然と輝いている。
まさに、スネデカー時代の到来。翌13年もAT&Tペブルビーチをはじめ、シーズン2勝を挙げたこともあり、そんな予感さえ抱かせたが、実は彼のゴルフ人生は病との戦いだった。
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