タイガー・ウッズと、レクシー・トンプソン。新旧“米国のスター”に共通する必要条件 | こだわる理由、変えた理由…ツアー現場の“裏ネタ”

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タイガー・ウッズと、レクシー・トンプソン。新旧“米国のスター”に共通する必要条件

レクシー・トンプソンがキングスミル選手権で大会記録を更新する20アンダーの完全優勝でアニカ・ソレンスタムの記録を上回った。新たな米国のスター選手となったレクシーだが、タイガー・ウッズとも共通するスターの条件を満たしていた!

2017年05月25日

 
キングスミル選手権で大会記録を更新、手荒な祝福を受けるレクシー(Getty Images)

アニカの記録を更新した堅実なプレー

先週21日まで行われた、米女子ツアー「キングスミル選手権」で、レクシー・トンプソンが2位に5打差をつける通算20アンダー、初日からトップを譲らぬ完全優勝で今季初勝利(通算8勝目)を飾った。この20アンダーというのは、アニカ・ソレンスタムの持っていた大会記録を更新するもので、憧れのプレーヤーの記録を更新したことについてレクシーはこう語った。

「これは私にとって世界を意味します。アニカがコースでどのようにプレーしたかだけではなく、彼女がどのようにオフを過ごし、どのようにゲームに戻ったかをずっと見てきた選手だったので。だからこれは大きな栄誉です。私は記録のことを考えていなかったし、昨夜まで実際に記録のことを知りませんでしたから」(レクシー)
野村敏京が嫌がる、高い木でセパレートされた難コースで異次元のスコアを達成
会場のキングスミル・リゾートリバーCは、6430ヤードのパー71。先日、野村敏京が優勝報告にヤマハ本社を訪れて会見した際、「キングスミル選手権は去年一番難しく感じたコースです。距離が長いし、木もせり出していてすごくタフなコースです」と語っていた。昨季2勝、今季1勝と充実し、「メジャーなどの固いグリーンでタフなコースと相性がいい」と好調を自認する野村でさえ、このコースに苦手意識を持っていたことを明かしていた。

そんなタフな大会でレクシーが22個ものバーディを奪い、ボギーたった2つのみに抑えられた理由とは何なのか。スタッツを見てみると、興味深いデータが残されていた。
ツアートップクラスのドライビングディスタンスを誇るレクシーは、去年、今年とワールドレディスサロンパスカップで来日した際、時折290ヤード越えの豪打を見せつけていた。ただし、これは会場の茨城ゴルフ倶楽部の視界が開けており、飛ばし屋が曲げる不安なく振り切れるからこそ。

事実、高い木々にセパレートされるキングスミル選手権では、平均266.5ヤード。「このコースが大好き」と語るレクシーはスプーンを多用し、56回のティショットのうち41回のFWキープを記録。多少の距離を犠牲にしてもFWキープを心がけたと見える。それでも「距離が長い」と野村が嘆くコースでも他の選手より圧倒的なアドバンテージがあることに変わりはないのだが。

ティショットの安定がセカンドショットのクオリティを上げており、72ホール中圧巻の64回のパーオンを記録。平均パット数は29.75のため、飛び抜けて良い数字とも言えないため、ショットクオリティで難コースをねじ伏せた形だと言えるだろう。

スイングも強烈な入射角もタイガーと同じ

レクシーは両足カカトが浮くほど、タイガーも若かりし頃はジャンプアップしていた
このように、現在ドライビングディスタンスが4位と、得意のロングショットばかりが注目されるレクシーだが、それ以外でも全盛期のタイガー・ウッズとも通ずる特長を多々感じるのは気のせいだろうか。

まずは、そのプレースタイル。得意なロングショットが活かせる場面では、アグレッシブにアドバンテージを取りに行く。スイング面でも両足カカトが浮くほどのジャンプアップがレクシーの飛距離の源であり、若きタイガーも彼女ほどではないが、ジュニア時代から左ヒザを伸ばし、ジャンプアップをうまく採り入れて飛距離を出す点は共通だった。
入射角のきついアイアンショット。そのため、スピン量が多くてボールが止まる
また、ワールドレディスサロンパスカップで来日時にも時折見せていたが、強烈な入射角ゆえ、ツアーの中でもバックスピン量が多く止まりやすいアイアンショットを放てる点。飛ばし屋が故に高さも十分で、ハイスピン&高弾道とくれば、固く締まったグリーンほど有利となる。

現在パーオン率1位に立っていることからも分かるとおり、レクシーのアイアン巧者ぶりは際立っている。しかし、止めなければならないシビアなケースでも男子プロのようにピタリと止められる半面、ウェッジではバックスピンが多すぎて戻りすぎるシーンも時折目にする。

このあたりは、この試合を制すために5番アイアンを抜いて120ヤード前後を正確に打つために47度のウェッジを追加するなど、見事に対応。ウェッジ5本体勢でコース攻略に柔軟に対応するなど、ギア面での対策も抜け目がない。

タイガーの全盛期も、二十歳前後にツアーでアドバンテージを持っていたドライバーは年々目立たなくなり、その代わりに成熟して、本当に上手かったのはアイアンショットだった。基本、入射角が強く、大きなターフを取ることが特長だったが、ツアーの誰よりもボールコントロールに秀でていた。その点はレクシーも近い部分があるといえるだろう。

通常の飛ばし屋なら、繊細なアプローチを見せるケースも少ない中、止まりやすいハイスピンを武器にアグレッシブに寄せてくるところも2人の共通点だ。飛ばし屋であっても、多彩なショートゲームの技を持たなければ、ツアー勝利を増やすことなど出来ないのは、男女関係なくツアーの常識だと言えるだろう。
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