アンカリング打法の規制から1年余り、ツアープロの対策とは?
text by kazuhiro koyama
配信日時: 2017年2月22日 23時00分
松山に惜敗した、ウェブ・シンプソンのアームロック式
『ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン』で松山英樹と4ホールに及ぶプレーオフを戦ったウェブ・シンプソン。2012年に全米オープンを中尺パターで制したトッププレーヤーだが、アンカリング打法の規制による、彼への影響は小さくない。
昨年から、お腹などで支点を作ってストロークするアンカリング打法がルールで規制され、シンプソンもパッティングスタイルの変更を余儀なくされた。そのためか、ここ1〜2年は、パッティングがウィークポイントになってしまっている。飛距離の出るタイプではないが、ショットとアプローチに冴えを持つ選手で、プレーオフでも正確なショットで松山を追い詰めた。最終日は「64」をマークし、本戦でのパットの好調が続いていれば、プレーオフを制したのはシンプソンだったかもしれない。
アンカリングが禁止され、シンプソンが選んだのは、アームロック式だった。中尺パターのシャフトを左腕に密着させて固定するスタイルで、マット・クーチャーも採用している。シンプソンはクロスハンドでグリップ。一方クーチャーは、少し両手の間隔を詰めた順手でグリップしているが、クロスハンドにしたほうが左腕との一体感が出るだろう。
2013年には、オデッセイから『METAL-X ARM LOCK パター』という、このアームロック式専用のパターが発売されている。41インチの中尺シャフトで、ハンドファーストにアドレスすることを想定し、ロフト角はパターとしてはかなり多めの7度という設定だった。
昨年から、お腹などで支点を作ってストロークするアンカリング打法がルールで規制され、シンプソンもパッティングスタイルの変更を余儀なくされた。そのためか、ここ1〜2年は、パッティングがウィークポイントになってしまっている。飛距離の出るタイプではないが、ショットとアプローチに冴えを持つ選手で、プレーオフでも正確なショットで松山を追い詰めた。最終日は「64」をマークし、本戦でのパットの好調が続いていれば、プレーオフを制したのはシンプソンだったかもしれない。
アンカリングが禁止され、シンプソンが選んだのは、アームロック式だった。中尺パターのシャフトを左腕に密着させて固定するスタイルで、マット・クーチャーも採用している。シンプソンはクロスハンドでグリップ。一方クーチャーは、少し両手の間隔を詰めた順手でグリップしているが、クロスハンドにしたほうが左腕との一体感が出るだろう。
2013年には、オデッセイから『METAL-X ARM LOCK パター』という、このアームロック式専用のパターが発売されている。41インチの中尺シャフトで、ハンドファーストにアドレスすることを想定し、ロフト角はパターとしてはかなり多めの7度という設定だった。