タイガー・ウッズ 復帰戦に選んだボールはブリヂストン『TOUR B330S』
text by kazuhiro koyama
配信日時: 2016年12月9日 03時00分
クラブもスイングも大きく変えたタイガー・ウッズ
タイガー・ウッズの1年3ヶ月ぶりとなる復帰戦ということで、開幕前から大いに注目された「ヒーローワールドチャレンジ」。タイガーは、15位に終わったが、バーディー数は、優勝した松山英樹に匹敵する24個(※松山は2イーグル 22バーディ)と量産した。出場すら危ぶむ声があったことを思えば、まずまずのプレーぶりだったと言えるのではないだろうか。
以前のコラムでは、タイガーの復帰戦のクラブセッティングを予測してみた(→タイガー・ウッズ復帰戦間近?気になるクラブセッティングを予測)。その内容は、ほぼ欠場前の2015年のセッティングで揃えてくるだろうというもの。長期欠場から復帰したタイガーが、試したばかりのクラブをすぐに使用するのは考えにくいという理由からだった。
ところがタイガーは、ウェッジ以外のクラブを全て変更してきた。アイアンは、2015年時点では、これまでのキャリアで初めてマッスルバックではないモデルとなった『Vaper PRO』を使用していたが、それ以前に使用していたマッスルバックの『VR PROブレード』に戻していた。やはり、タイガーにはマッスルバックのアイアンが似合う。
以前のコラムでは、タイガーの復帰戦のクラブセッティングを予測してみた(→タイガー・ウッズ復帰戦間近?気になるクラブセッティングを予測)。その内容は、ほぼ欠場前の2015年のセッティングで揃えてくるだろうというもの。長期欠場から復帰したタイガーが、試したばかりのクラブをすぐに使用するのは考えにくいという理由からだった。
ところがタイガーは、ウェッジ以外のクラブを全て変更してきた。アイアンは、2015年時点では、これまでのキャリアで初めてマッスルバックではないモデルとなった『Vaper PRO』を使用していたが、それ以前に使用していたマッスルバックの『VR PROブレード』に戻していた。やはり、タイガーにはマッスルバックのアイアンが似合う。
パターは、以前のコラムで予測したように、メジャーで多くの勝利をあげたエースパター、『スコッティ・キャメロン ニューポート2 プロトタイプ』に戻していた。しかし、私の予想が当たったのはこれだけだ。ドライバーは、ローリー・マキロイもスイッチしたテーラーメイドの『M2』に代わり、FWも同社の『M1』をバッグに入れた。これはかなりインパクトがあったようで、試合前から国内外で大きな話題になっていた。
スイングは欠場前から継続してコーチを受けていたクリス・コモの指導で、より身体に負担の少ない、捻転を抑えた動きに変わっていた。全盛期のスイングのように、周囲を威圧し、圧倒するようなスイングスピードと力感はないものの、飛距離もまずまず出ていたし、タイガーらしい攻撃的なショットも随所に見られた。
クラブもスイングも大きく変わったタイガーだが、ゴルフの上手さは今でも超一流だ。「ヒーローワールドチャレンジ」では噛み合わずにスコアを崩す場面も多かったが、アイアンやアプローチでのボールコントロールはやはり卓越している。飛距離やロングショットの正確性は、マキロイやジェイソン・デイに劣るかもしれないが、ことボールを操り、スピンをコントロールする技術は、現在でも世界No.1ではないだろうか。
スイングは欠場前から継続してコーチを受けていたクリス・コモの指導で、より身体に負担の少ない、捻転を抑えた動きに変わっていた。全盛期のスイングのように、周囲を威圧し、圧倒するようなスイングスピードと力感はないものの、飛距離もまずまず出ていたし、タイガーらしい攻撃的なショットも随所に見られた。
クラブもスイングも大きく変わったタイガーだが、ゴルフの上手さは今でも超一流だ。「ヒーローワールドチャレンジ」では噛み合わずにスコアを崩す場面も多かったが、アイアンやアプローチでのボールコントロールはやはり卓越している。飛距離やロングショットの正確性は、マキロイやジェイソン・デイに劣るかもしれないが、ことボールを操り、スピンをコントロールする技術は、現在でも世界No.1ではないだろうか。