松山英樹&石川遼も悩んだ…ボール選択の重要性
text by kazuhiro koyama
配信日時: 2016年12月1日 06時30分
ワールドカップのフォアサムでは“松山愛用ボール”を選択
松山英樹と石川遼がペアを組んだ『ISPSハンダ ゴルフワールドカップ』。優勝候補にあげられながら6位に終わった日本チームだが、若い二人の清々しい戦いぶりに興奮したファンも多いのではないだろうか。
ワールドカップはチーム戦で、初日と3日目はペアで一つのボールを交互に打つ“フォアサム”で戦った。その際に問題になるのが“どちらのボールを使うか!”だ。
ワールドカップはチーム戦で、初日と3日目はペアで一つのボールを交互に打つ“フォアサム”で戦った。その際に問題になるのが“どちらのボールを使うか!”だ。
ジミー・ウォーカー&リッキーファウラーがコンビを組んだアメリカチームのように、2人が同じタイトリスト『PRO V1x』を使っていれば問題はない。しかし日本チームは松山が『スリクソンZ-STAR XV』、石川がキャロウェイ『クロムツアー』を使用している。結果としては、一昨年までスリクソンを使用していた石川が、松山が普段使っているボールに合わせる選択をしたようだ。
ゴルフは道具の影響が大きいスポーツだが、特にプロにとって、ボールの選択は非常にデリケートだ。当然のことながら、ただ飛べばいいというわけではなく、自分のイメージした弾道が出せるかが大きなファクターとなる。アプローチになると、さらに話は繊細で、球質を適正にコントロールしなくてはならない。
ゴルフは道具の影響が大きいスポーツだが、特にプロにとって、ボールの選択は非常にデリケートだ。当然のことながら、ただ飛べばいいというわけではなく、自分のイメージした弾道が出せるかが大きなファクターとなる。アプローチになると、さらに話は繊細で、球質を適正にコントロールしなくてはならない。
今回のワールドカップの舞台となった、キングストン・ヒースGC(オーストラリア)は、グリーンとその周辺の傾斜がきつく、多くのバンカーと幾重にも連なるスロープがあるのが特徴だ。アプローチをピンに寄せていくには、ボールの高さとコロがりの強さ、スピンによる減速を巧みに駆使しなければならないだろう。松山と石川は、砲台グリーンの土手にワンクッションさせたり、傾斜にぶつけてスピンで止めたりと、イマジネーションあふれるアプローチで、いくつもパーを拾っていた。その巧みな弾道コントロールを見ると、ボールの選択は成功だったといえる。