飛距離性能がプラスされた、第4の『ディアマナ』
第4世代ディアマナの最新モデル『ディアマナZF』が、9月5日に発売になった。各メーカーの新製品にも続々とカスタム対応されていて、その注目度も日増しに高まっている。
そんな発売を控えた8月下旬、静岡県浜松市にある四ツ池ゴルフガーデンにて、『ディアマナZF』の試打会が行われた。浜松市で最初に出来た公園という、緑と水に囲まれた四ツ池公園の至近に、地元の天竜杉を贅沢に使ったクラブハウスが快適な練習場で、微かに海風を感じる気候は、真夏でもどこか涼しさを感じられる。
そして、浜松はなんといってもヤマハの城下町ともいえる土地柄。テストするヘッドはもちろん、“テクノロジーごっこはいらない“という、刺激的なコピーが話題の最新モデル、『RMX 120』と『RMX 220』だ。ヤマハが自信を持って世に問う高機能ヘッドだけに、シャフトの試打には最適だろう。
タイガーが絶大な信頼を寄せる「白マナ」(写真・GettyImages)
『ディアマナ』は、タイガー・ウッズが長く愛用している“白マナ”に代表されるように、もともとアスリート向けのハードなシャフトという印象が強い。しかし、近年の三菱ケミカルでは『クロカゲ』や『テンセイ』といった、PGAツアープロが好んで愛用しているアスリートモデルが登場しており、現在の第4世代『ディアマナ』は、よりしなり戻りや弾きを感じるラインナップへと変わってきている。
『ディアマナ』といえば、初代モデルから“青”、“赤”、“白”の3モデルがラインナップされているのが定番だ。現在のシリーズであれば、“青”の『BF』は中間のしなりを感じやすく、“赤”の『RF』は先端部の走り感を強調したモデル、“白”の『DF』は、先端がしっかりしていて手元側のしなりを感じやすいシャフトだ。3種類の特徴が明確で、ユーザーにも選びやすくなっている。
そうなると気になるのが、今回新たに発売になる『ZF』の特徴だ。中間、先端、手元ときて、4つ目のモデルはどんな特徴があるのだろうか。三菱ケミカル コンポジット製品事業部 三好正樹氏に聞いてみた。
「『ZF』は、“ファントゥドライブ”、つまりゴルフを楽しくするためにどうしたらいいのか、という観点から、方向安定性はもちろんですが、飛距離をより追求した第4世代の集大成となるシャフトです。手元寄りの剛性を高めて、ダウンスイングでよりスピードを出せるレスポンスの良さを持ちつつ、先端部は強くして、低スピンで分厚い当たりを実現しているのが、『ZF』の特徴です。そして、中間部との剛性差が、しなやかで加速感のあるしなり戻りとなります」(三好氏)
上段左は中調子の「BF(青マナ)」、中央は先調子の「RF(赤マナ)」、右が手元調子の「DF(白マナ)」。では下段の最新作「ZF」は?(写真は三菱レイヨンHPより)
これらの特性が、これまでの『ディアマナ』と比べて、さらなる飛びの要素が生んでいるわけだ。