<LPGA Qシリーズ(最終予選) 4日目◇8日◇マグノリア・グローブGC(米アラバマ州)◇クロッシングズC=6664ヤード・パー72、フォールズC=6643ヤード・パー71>
2年連続の出場となった最終予選会(Qシリーズ)で馬場咲希は善戦を続けている。クロッシングズコースを回った4日目は3バーディ・2ボギーの「71」。トータル4アンダーで来季出場権を得られる25位タイのボーダーライン上で勝負の最終日へと入ることになる。
4番からの連続バーディが先行したが、6番でボギー。8番パー3で取り戻して後半へ向かったが、11番のボギーのみとスコアを伸ばすことができなかった。「あんまり(流れを)つかめずにというか、チャンスにつく回数が全然なかった。ロングパット打ってパーというのがドンドンドンって続いた。それをどうにかバーディに変えられないかなとラウンドしていたけれど、あまり良くなかった」。
高校3年生だった去年に挑戦した最終予選会は、第4ラウンド終了時点に行われる予選カット(65位タイまで)との戦いを強いられていた。そして結局、トータル5アンダー・62位タイ(6ラウンド)に終わってツアーカード獲得はならず。ルーキーイヤーは米下部のエプソン・ツアーを主戦場にした。
「予選カットはあまり考えていなかった。去年はけっこうギリギリというラウンドをしていたけれど、それよりはだいぶ良いかなと思う」と、この1年間の“修行”による成長が結果にしっかりと表れている。初日を17位タイで滑り出すと、そこから圏内をキープ。3日目にはこれまで苦戦していたフォールズコースでアンダースコアで回った。
「25位以内に入るしかない。強い気持ちを持って。毎日伸ばさなきゃいけない状況に立っている。あしたも変わらずに、アンダーでラウンドできるようにしたい」。過酷な環境に身を置いた19歳にとって、あすが勝負の一日になる。
日本勢は7人が出場。岩井千怜(1位)、山下美夢有(2位タイ)、岩井明愛(7位タイ)、吉田優利(9位)が出場権獲得圏内につけている。山口すず夏はボーダーラインに4打差の51位タイで最終日へ。原英莉花は1打及ばず予選落ちを喫し、来季は米女子下部のエプソン・ツアーに出場することを明言した。
以下、日本勢のコメント
■岩井千怜(CC、トータル20アンダー・首位)
「(62は)いままでのゴルフ人生でベストでした。ビックリです。前半で4つ取れて、リズムが良いまま後半にいけた。きのうまで後半が伸ばせなかったので、きょうは伸ばしていきたいなという気持ちで行ったら6個取れました(笑)。めちゃくちゃ調子がいいという感じではないけど、気持ちの強さだと思う。(双子の姉・明愛と)『2人で通りたい』という思いが一番強い。そういういい上がりができるように、お互い頑張りたい」
■山下美夢有(CC、トータル19アンダー・2位タイ)
「ショットも良くて、1~2メートルくらいのバーディパットが決まってくれた。 いい流れで18ホールを回れた。(6連続バーディ発進)7つ目は距離も長くて、ピン位置が難しかった。なかなか攻めきれないホールだった。7連続くらいは行きたかった。きょうは本当に完璧。ショットがだいぶ良くなってきたので、このリズムを保ったままあしたもプレーしたい。ノーボギーで回れるようにに頑張りたい」
■岩井明愛(CC、トータル14アンダー・7位タイ)
「(63のラウンドで)スッキリしました。きょうはパターが入ってくれてすごく助かりました。順位は上がったけれど、あした1日どうなるか分からないので、最後まで油断できない。順位やスコアというよりは自分のプレーがしたい」
■吉田優利(CC、トータル13アンダー・9位)
「前半すごくスコアを伸ばせた。後半はパーで止まってしまったけれど、良いラウンドができた。(7番のショットインイーグルは)良い球を打ったけれど、落ちてからが見えていなかった。もしかしたらオーバーとか、手前バンカーで目玉になったかな…と思っていたので、ビックリしました。きょういいプレーができたのであとは上を目指すだけ」
■原英莉花(FC、トータル3オーバー・予選落ち)
「出だしいい流れでスタートできたけれど、ダブルボギーをまた打ってしまって、その流れを止めてしまった。『もう終わった』と思いました。(来年は)エプソン・ツアーに出場したい。自分の気持ちは動かない、って感じ。アメリカツアーに気持ちは向いている。このオフしっかり鍛えて『なんだコイツ?』と思われるような意気込みで行きます!」