パリ五輪
家族にとって特別な舞台は「夢のよう」 東京五輪金のネリー・コルダが語った“連覇”への想い
東京五輪金メダリストのネリー・コルダが連覇への想いなどを語った。
配信日時:配信日時: 2024年8月6日 22時00分
Round 4 | ||
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順位 | Sc | PLAYER |
1 | -10 | リディア・コ |
2 | -8 | エスター・ヘンセライト |
3 | -7 | リン・シユ |
4 | -6 | ビアンカ・パグダンカナン |
4 | -6 | ハナ・グリーン |
4 | -6 | エイミー・ヤン |
4 | -6 | 山下 美夢有 |
8 | -5 | シュ・ウェイリン |
8 | -5 | ローズ・チャン |
10 | -4 | マヤ・スターク |
<パリ五輪 事前情報◇5日◇ル・ゴルフナショナル(フランス)◇6374ヤード・パー72>
3年前の東京五輪で金メダルを手にした米国代表のネリー・コルダは、パリで2度目となる表彰台のてっぺんを目指すことになる。5日に行われた公式会見では「違う国、違う会場だから防衛戦をしているという実感はないの。私はただこの経験を楽しみたい。国を代表してここに居ることをうれしく思うし、自分の夢を生きるの」と2大会連続で星条旗を背負うことができた誇りを、しっかりと嚙みしめた。
現在の世界ランクは1位。今季は開幕して間もない時期に5連勝を含む6勝を挙げ、そのなかにはメジャータイトルも含まれている。しかし決勝に進めなかった「全米女子オープン」を境に状態は下降。「KPMG全米女子プロ選手権」まで自己ワーストとなる3試合連続の予選落ちも味わった。直近の「アムンディ・エビアン選手権」は26位で終え、悪い流れは断ち切ったが、一時の勢いにはまだ及んでいない。
「いい方向に進んでいるといいんだけど。エビアンの後はしばらく休んで、クラブを1週間置いたの。そこからの2週間は練習に励んだわ。世界の頂点にいると感じていても、ほんの2、3秒の間に、もうダメだと感じることもある。まるで海の底にいるような気分。だから、いいゴルフができることに感謝しなければならない。すべてがうまくいくとは限らないから」
ただ、前回の東京五輪から成長した点について聞かれると、「浮き沈みにはとても感謝している。そのおかげで成長できたと思うから。ジェットコースターのような人生を送ることができる」とも話す。この苦しい時期を乗り越え、再び栄冠に手を伸ばそうとすることも大事なことだ。
3年前は姉のジェシカとともに五輪の舞台に立った。そして母のレジナ・コルドバさんも、テニス選手として1988年のソウル五輪に出場している。「私たちはいつも男家族をからかうの。コルダ家は女子だけがオリンピック選手だって。だから家族の中では女性の方が上なの(笑)」。父のペトル・コルダさんは1998年「全豪オープン」男子単を制したテニス選手で、弟のセバスチャン・コルダもプロテニスで活躍。4日にはATPツアーで2勝目を挙げている。そんなアスリート一家にとって、やはり五輪が持つ意味は大きい。
パリでは競泳も観戦し、刺激をもらった。ここに参加することで、「私たちはメジャーが年間5試合あるけど、オリンピックを目指す選手は自分の夢を実現するために4年間練習する。陸上、水泳、体操…すべてのスポーツが素晴らしい」という思いも改めて感じることができた。
「ゴルフが競技に復活する前は、まさか自分がオリンピック選手になるとは思ってもみなかった。この舞台に立てたことは本当に素晴らしい経験。国を代表してプレーすることほど素晴らしいことはないし夢のようだわ」
星条旗が掲揚され、国歌が流れた東京の表彰台でのことは、「私の中に大きな感情が押し寄せてきた。涙がこぼれたわ」と思い出すことができる。その胸の高鳴りをパリでも味わいたい。
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