パリ五輪
イーグル2発!ハーフ「28」は五輪新記録 首位浮上の“伏兵”モーガン・メトローってどんな選手?
2日目にハーフ「28」の五輪記録を出したスイス代表の“伏兵”モーガン・メトローが単独首位に躍り出た。
配信日時:配信日時: 2024年8月9日 03時00分
Round 2 | ||
---|---|---|
順位 | Sc | PLAYER |
1 | -8 | モーガン・メトロー |
2 | -7 | イン・ルオニン |
3 | -5 | リディア・コ |
4 | -4 | ピア・バブニック |
4 | -4 | マリアージョ・ウリベ |
6 | -3 | ビアンカ・パグダンカナン |
6 | -3 | アタヤ・ティティクル |
6 | -3 | 山下 美夢有 |
6 | -3 | リン・シユ |
6 | -3 | アシュレー・ブハイ |
<パリ五輪 2日目◇8日◇ル・ゴルフナショナル(フランス)◇6374ヤード・パー72>
スイス代表のモーガン・メトローが前半大爆発。2イーグル・4バーディで「28」をマークし、五輪の9ホール最少記録を達成した。トップに立つと「いつだって自分の名前が一番上にあるのはすごくうれしい」と27歳ははにかむ。
スタートの1番パー4で2メートルを沈めバーディ発進すると、それがその後の“猛ダッシュ”の号砲になった。3番パー5は257ヤードから5メートルに2オンすると、これを沈めてイーグル。4番からは3連続バーディと、わずか4ホールで5つ伸ばした。圧巻は9番パー5。残り209ヤードから4.5メートルにつけて2つめのイーグルを奪うと、会場は大歓声に沸いた。
後半に入ってからは流れがストップし、「13番ではスロープレーの警告を受けた」と慌ただしい終盤に。最終18番パー5はセカンドを池に入れてボギーが来るなど、折り返し後は2つ落としたが、「66」を記録してのトータル8アンダーはトップに踊り出るのに十分だった。
10歳でゴルフを始めたというメトローは、スイスのナショナルチームでプレー。その後フロリダ州大でオールアメリカンとしても活躍している。2018年にプロ転向し、米下部のシメトラ(現エプソン)ツアーで腕を磨いた。19年は肩の故障で1年間ツアーから離れたが、21年に下部ツアーで待望のプロ初勝利。さらに22年には欧州女子ツアーで2勝を積み上げ、現在は米国女子ツアーを主戦場にしている。今季のツアーポイントランキングは96位で、ここまではシード圏外。世界ランクは137位というまさに“伏兵”だ。
3年前の東京五輪は出場資格を獲得しながらも「ツアーに専念したい」と辞退した。替わりに出場したのは姉のキム・メトローで、「姉が出られて本当にうれしかった」と当時のことを振り返る。
スイスはフランスの隣国で、「国旗を振って声援を送られるのはほんとうにうれしい。バーディを取るたびに大声援だった」と、初の五輪を楽しんでいる。8月8日終了時点でスイスのメダル数は金1、銀2、銅4の合計7個で34位。母国のメダル獲得貢献を目指していく。(文・武川玲子=米国在住)
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