現地時間1日に米国女子ツアー「FM選手権」が終了し、最新のCMEグローブ・ポイントランキングが発表された。そしてこのランキングに基づき、10月から始まるアジアシリーズ4試合の出場権が付与されることになる。
アジアシリーズは出場人数が絞られるエリートフィールド。いずれも予選カットなしの4日間大会で、ランキング上位の選手のみが出場できる。10月10日開幕の「ビュイックLPGA上海」(中国)を初戦として、「BMW女子選手権」(韓国)、「メイバンク選手権」(マレーシア)と連戦。日本開催の「TOTOジャパンクラシック」(10月31日~11月3日)がシリーズ最終戦となる。
米国女子ツアーで唯一日本で行われるTOTOは、滋賀県・瀬田GCで開催。茨城県・太平洋クラブ美野里コースで行われた昨年大会は稲見萌寧が優勝し、米ツアーメンバー入りを果たした。
各大会の出場枠は米ツアーメンバーと母国メンバーにそれぞれ割り振られ、米ツアーメンバーの出場枠は中国大会62人、韓国68人、マレーシア68人、そして日本大会はアジアシリーズとしては最少の43人。TOTOには、日本ツアーメンバーからは「富士通レディース」終了時点のメルセデス・ランキング上位35人に出場権が与えられ、計78人で争うことになる。
日本勢ではポイントランク2位の古江彩佳、14位の西郷真央、20位の笹生優花、39位の畑岡奈紗がアジアシリーズ出場権を獲得。渋野日向子も44位に入ったため、ほぼ確実に全試合出場が可能だ。
一方で、西村優菜(62位)、勝みなみ(75位)、稲見萌寧(91位)、吉田優利(128位)はランキング上位から漏れたため、上位勢のエントリー次第で出場の可否が決定する。
TOTOには畑岡以外、8人がエントリー済。西村までがすでにフィールドに入っており、勝、稲見、吉田は現時点ではリザーブとなっている。ただ、TOTOの翌週がハワイでの「ロッテ選手権」、翌週からはフロリダ戦ともあり、TOTOを欠場する選手も多いのが例年の傾向。昨年大会ではランキング78位だった勝、同81位だった西村もTOTOに出場できたことを踏まえると、今年も繰り上がりで出場できる可能性はありそうだ。
ポイントランク60位までの最終戦出場権、さらにシーズン終了時点のランク80位までに与えられるフルシード権獲得に向けても、アジアシリーズに出場してポイントを稼ぎたいところ。TOTOのみならず、出場ボーダーラインがどのように動いていくのか注目だ。
【現時点でのエントリー状況】
中国:西郷、畑岡、渋野、西村、勝、稲見がエントリー済、吉田がリザーブ22番手
韓国:古江、西郷、笹生、渋野、西村、勝がエントリー済。稲見がリザーブ9番手、吉田38番手
マレーシア:古江、西郷、笹生、畑岡、西村、勝がエントリー済。稲見がリザーブ12番手、吉田39番手
日本:古江、西郷、笹生、渋野、西村がエントリー済。勝がリザーブ2番手、稲見17番手、吉田44番手