「虎さん、ファイト!」 “舌好調”のチェ・ホソンが日本一決定戦でシニア初Vへ前進
シニア日本一を目指す虎さんが好調だ。
配信日時:2024年9月13日 06時45分
Round 2 | ||
---|---|---|
順位 | Sc | PLAYER |
1 | -9 | チェ・ホソン |
2 | -6 | ジーブ・ミルカ・シン |
2 | -6 | サマヌーン・スリロット |
4 | -5 | 横尾 要 |
5 | -4 | 久保谷 健一 |
5 | -4 | タワン・ウィラチャン |
5 | -4 | 片山 晋呉 |
5 | -4 | 増田 伸洋 |
9 | -3 | 手嶋 多一 |
9 | -3 | 渡部 光洋 |
<日本シニアオープン 2日目◇13日◇千葉カントリークラブ・川間コース(千葉県)◇6811ヤード・パー71>
昨年、日本のプロテストに合格したチェ・ホソン(韓国)が、日本シニアツアーデビュー年になった今年、勢いを見せている。これまで6試合に出場し、最上位の2位を含めすべてトップ10入り。「今週もコンディションがいいです」と話すように、ホールアウト時点でトータル9アンダーの暫定トップと、好位置で決勝ラウンドに進む。
初日は7アンダーをマークし、単独トップのロケットスタート。その前日はティショットが安定したおかげで、チャンスにつける回数が多かったことが要因だった。しかし「きょうはティショットがストレスいっぱいです」とボールが見えなくなるほど深いラフに入れてしまうことも多く、パーをセーブすることが優先という一日を過ごす。
今大会のラフは入れてしまうと『簡単にボギーやダブルボギーになる』と、誰もが口をそろえるほど長く難しい。ホソンはティショットが安定しなかったとはいえ、そのなかでもスコアを崩すことなく3バーディ・1ボギーの「69」とアンダーパーで回り切った。「きょうの目標が2つアップだった。狙い通り!」。結果には大満足だ。
そしてこんなエピソードも。初日を終えたときに「きょうはスリープ(睡眠)が3時間。すごい暑いです。頭痛いです(笑)。不眠症があったせいで眠れなかった。パーフェクトは5時間」としっかり睡眠がとれていない。この日も「夜10時に寝て、2時に起きて、3時間半」と“ルーティン”は守れていない。原因は不明…。「5時間以上寝てしまうと体のバランスが崩れる」。体調管理との戦いにもなる。
今年は韓国シニアツアー(KPGAチャンピオンズツアー)「チャンマル建設シニアオープン」(4月23~24日)、「KPGAレジェンドクラシックシリーズ4」(8月29~30日)で2勝を挙げており、日本での試合も含め絶好調。日本のシニア初Vをこのメジャーで果たすことができれば、さらに満足いくシナリオだ。
最近は日本語の勉強も奮闘中。その成果は日本メディアの質問にすべて日本語で答える姿を見ても伝わってくる。そして、きょうも“虎さん節”で、その場を笑いで包んでいた。「土曜日、日曜日、虎さん、ファイト!」と自らを鼓舞。ゴルフも好調、トークも“舌好調”だ。(文・高木彩音)
関連記事
日本シニアオープン
日本シニアオープンのニュース
- 横尾要は一時単独首位も… シニア初Vは持ち越し「期待通りの崩れ方で(笑)」
- コロナ禍で帰国、“悲しい”期間を乗り越え5年ぶりの日本V チェ・ホソンが勝因に挙げた“妻のチカラ”
- 届かなかったシニア“メジャータイトル” 片山晋呉は後半のミス連発に「まだまだってことです」
- チェ・ホソンが日本シニアOPで完全優勝 横尾要は3位
- <中間速報>横尾要が首位Tで後半へ 片山晋呉ら2差追走