<富士通レディース 事前情報◇10日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6697ヤード・パー72>
今大会終了後のメルセデス・ランキングにより、日米共催「TOTOジャパンクラシック」(10月31日~11月3日、滋賀県・瀬田GC)の出場者が決定する。出場枠は78人。日本ツアーと米ツアーにそれぞれ割り振られ、日本ツアーからは35人が出場する。
通常では、TOTO出場のボーダーラインは35位になるのだが、正確には“37位まで”となる。すでに米ツアーメンバーとして出場が決まっている古江彩佳が9位、西郷真央が28位に位置している。今大会終了後も二人は圏内を維持するのが見込まれるため、2人分の切符が繰り下がり、MR37位までが出場権を得る、というわけだ。
現在、通算481.98ptでボーダーラインの37位につけているのはリ・ハナ(韓国)。ただ、ランキング40位の川岸史果が469.8ptでその差はわずか12.18ptと僅差だ。3日間大会の「富士通レディース」では最大(優勝)で200ptが獲得できるから、61位(287.1pt)の菅楓華までTOTO出場の可能性が残されている。
ハリケーンの影響により延期となった、米国女子ツアーの来季出場権をかけた予選会「Qシリーズ」(2次予選)に出場するため、今大会を欠場する神谷そらは、現在35位。ポイント獲得はかなわないため、TOTO出場の可否はほかの選手の結果にゆだねられることになる。
上田桃子は圏外の42位。前身の「ミズノクラシック」では2007年、11年に優勝を飾っており、15年にTOTOが冠を務めるようになってからは9年連続で出場中だ。もし今回37位まで入れなかった場合、急性腸炎のため開幕直前に出場を断念した14年大会以来、10年ぶりに“空き週”を作ることになる。
先週「スタンレーレディスホンダ」で涙のツアー初優勝を飾った佐藤心結は現在56位で、TOTO出場には“優勝”が最低条件。今季の優勝者では臼井麗香(46位)、新垣比菜(47位)らもボーダーライン突破を目指すことになる。
米ツアーメンバーでは古江、西郷、笹生優花、渋野日向子、西村優菜がエントリー済。勝みなみはウェイティング1番手につけている。茨城県・太平洋クラブ美野里コースで行われた昨年大会で優勝し米ツアーメンバー入りを果たした稲見萌寧は、ウェイティング13番手で出場は厳しい状況となっている。