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横浜ミナト Championship 〜Fujiki Centennial〜
男子ゴルフ日本代表監督・丸山茂樹が徹底した“役目” 中島啓太にかけた言葉は「生きるか、死ぬか」
五輪男子ゴルフの日本代表監督を務めた丸山茂樹。選手たちをサポートする上で徹底した“役目”とは。
配信日時:配信日時: 2024年8月7日 06時23分
<横浜ミナトChampionship 〜Fujiki Centennial〜 事前情報◇7日◇横浜カントリークラブ(神奈川県)◇7207ヤード・パー71>
国内男子ツアー「横浜ミナトChampionship 〜Fujiki Centennial〜」が今週8日(木)からいよいよ始まる。先週に行われた「パリ五輪」の男子ゴルフ競技で日本代表監督を務めた丸山茂樹が、開催前の水曜日に会場へ訪れて報道陣のインタビューに応じた。
男子ゴルフ競技は喜ばしいエンディングとなった。今回で2度目の代表メンバーとなった松山英樹が、日本男子としては初となる銅メダルを獲得。開幕前の松山からはメダルへの強い意欲があった、と丸山は話す。「本人のメダルに対しての執着心を感じていた。キャディの早藤くんも『ちょっと雰囲気が違うんですよね』と言っていたので、気持ちを高めて臨んできているのかな、というのは感じました」と明かした。
松山の試合期間中のスタイルは、陽が暮れるまで打ち込む“練習の虫”。今回も「いつものように、ゴルフ場のドアが閉まるんじゃないか、というぐらい最後まで練習していて」とルーティンを徹底した。「(午後)6時過ぎまで毎回一緒にいたので」とそばでサポートしていたからこそ、松山の気合いをひしひしと感じていた。そのなかでの銅メダル獲得に「本当にすごい」と感銘を受けていた。
2016年の「リオ五輪」から3大会連続で代表監督を務めた丸山だが、「余計なことはいっさい言わないで、談笑していた。チームの雰囲気を盛り上げるのが僕の役目だと思っていたので」と二人の心のサポートを徹底した。それぞれコーチやキャディといった本来のチームがあるなかで、丸山の役目はあくまで監督。「監督といっても、見守るだけ。チームジャパンの監督として、選手がやりやすいようにサポートするのが僕の仕事」と心の内を明かした。
当然、選手に対して叱咤激励することもある。中島は初日、2日目ともに1アンダーの「70」、3日目は2オーバーの「73」。トータルイーブンパー・44位タイと下位で最終日を迎えた。裏話として、そんな中島にかけた言葉を教えてくれた。
「中島に関しては難しいことを言わずに、最後は『“生きるか、死ぬか”くらいでやってこい』と。ひよっていたらだめだよ。ピンばっかり見て、ピンを攻めまくるしかない。65か75かくらいの気持ちでやらないと。攻める気持ちは持って行ったほうがいい、ということは言った」と強気にプレーできるように、その背中を押した。
4年に一度の大仕事を終えた丸山は、今週の火曜日に日本に帰国。休む間もなく、今大会ではアンバサダーとして解説などを行い、4日間を盛り上げていく。体調が心配される部分ではあるが、「全然疲れてないですよ」と取材陣へ笑顔を見せた。灼熱の横浜戦がいよいよ始まる。(文・高木彩音)
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