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河本結「神様って優しくないなと思ってしまった」【連続インタビュー〜黄金世代と呼ばれて〜】
河本結「神様って優しくないなと思ってしまった」【連続インタビュー〜黄金世代と呼ばれて〜】
所属 ALBA Net編集部
谷口 愛純 / Azumi Taniguchi
配信日時: 2018年6月29日 10時02分
2018年の女子ツアーを語る上で欠かせないワードとなりつつある“黄金世代”。1998年4月2日から1999年4月1日までに生まれた選手を総称して使われるこの言葉。アマチュア時代からプロの試合で活躍し、プロ転向後も4月に新垣比菜が優勝するなど早くも存在感を示している選手たちだ。
果たして、このように呼ばれている選手たちは、プロとして戦う1年目に何を感じているのか。また、黄金世代と呼ばれることについて、そして活躍を見せる同級生たちに何を思うのか。それぞれに思いを聞いてみた。第2回は今季プロテストの2次予選をトップ通過し、女子大生プロとしてテスト合格を目指す河本結。「Skyレディース ABC杯」を制した19歳の本音とは?
【関連写真】黄金世代の三人で仲良くピース!
Q:ゴルフを始めたきっかけは?
両親がゴルフを大好きで、その影響ですね。5歳くらいから始めて、本格的に始めたのは小学校4年生。小さい頃はいろいろなスポーツをやっていました。サッカー、バレー、水泳、空手、中学は陸上部。サッカーが一番長くて、小学校のクラブで6年生くらいまでやっていました。女の子は私一人だったんですが、チームが強くて、シュートを外すとぼろくそに言われていました(笑)。でも、もともとゴルフが一番大好きだったので、水泳もサッカーもゴルフの体力づくりのためでした。
Q:今季3試合、レギュラーツアーに出てみて変わったことは?
ステップ・アップ・ツアーとは全然雰囲気も違いますね。レギュラーツアーは本当に楽しいです。一流の選手がそろっていますし、その中で戦うのは苦しいけど、そういうところを味わっていかなきゃいけないと思います。ステップだと年が近い選手が多いですが、そこに甘んじることなく、他の人とは違うんだぞ!という気持ちでやっているので、練習ラウンドは一人で回りますし、群れないように気をつけています。
Q:ストイックですね。辞めたいと思うくらい辛かったことはありませんか?
去年のサードQTに落ちたときは、辞めたいというか、終わったなと思いました。自分の中では一番のピークの試合だったので、出鼻をくじかれた感じでした。最後、1メートルくらいのパーパットを外して落ちたんです。消えたいと思った。でも、それがあったから今の自分があるし、ゴルフの神様から何か言われているんだろうなと思って。でも、変な自信はあるんです。2、3年後には、絶対レギュラーの中で優勝争いして、優勝できるものを、着実に積み上げていけていると思っているので、信じてやり続けるのが大事だと思います。
Q:同世代では、勝みなみさんが15歳の時にツアー優勝されていますよね。そのとき、河本さんはどう思われました?
すっごー!と思いました(笑)。そのとき私は調子が悪くて。神様って優しくないなと思ってしまいました。でも、本当にすごいなと心から思いましたし、悔しいというよりは、「私にもできる!」と。他のみんなも感じたと思います。ちょっとした自信にもなったし、だから新垣比菜ちゃんの3週連続トップ10もあったと思うし、火をつけるものがすごくあったと思います。同じ15歳のとき、私なんて、レギュラーに出るのを想像しながらやっていたので。優勝争いをするときはどんな心境だったんだろう、すごいなと思いました。
Q:同級生がプロテストを受ける中、大学に進学したのは?
海外への憧れが、すごく強いんです。大学に入ったのも、アメリカの大学に進むか、日本のプロテスト受けるかですっごく迷っていて。もう決めなきゃ、どうしようというときに、日体大の監督が声をかけてくださり、『プロになってもいいから、大学にいきたいんだったらうちに』とお声掛けいただきました。
そのときは、自分の中では9割アメリカの大学にいくと決めていたんです。でも、親からは『日本の女子ゴルフは選手生命が短いから、アメリカに行くのはやめたほうがいい』と言われて、それもあるなと考えたんです。今でも海外に行きたい思いは強いです。いつかはオリンピックに関わりたいというのもありますし、大学で学んだことを生かしてゴルフだけじゃなく、いろいろな競技やレベルの方々と出会って、スポーツに広く携わって社会貢献できたらいいなと思います。
Q:河本さん、勝さんの世代は“黄金世代”と呼ばれていますが、そう呼ばれることについてはどう思いますか?
黄金世代の一員として呼んで頂けるのは、注目もして頂けるし、みんなで切磋琢磨していけるので、すごくいい世代だと思います。1998年の、いい年に生まれたなと思います。
Q:“黄金世代”の強さって、何だと思います?
一人一人持ち味が違って、いろいろな強さがありますよね。みなみちゃんも絶対に強いけど、一回優勝している分、『私なら勝てる』と周りからも、自分へのプレッシャーもある中ですごく苦しんだと思いますし、その中で戦っている。比菜ちゃんは、人柄が運を引き寄せているんだなと思うし、(小祝)さくらは、ぽわっとしているけど、奥には秘めたハングリー精神がすごくあると思います。一人一人に個性があって、それぞれの思いがあるから強いんだなと思います。
Q:先日、米ツアー初優勝した畑岡奈紗選手については、いかがですか?
なっさー(畑岡奈紗)は、高校1年のときに一緒に回ったんですが、そのときに一緒にお風呂にはいったんです。みんなはバーっとお風呂に入る中で、一人だけ冷たいシャワーあびて、お風呂につかって、を繰り返しやっていた。「こうやったら疲れがとれるんだよね」と、一人だけやることが違ったんです。ラウンド中も、他の選手とは球筋も違くて、日本で一番うまいと思っていました。みなみちゃんが優勝して、『なっさーも余裕で勝てるんじゃない?』と思ったくらい。ゴルフに対する向き合い方が、高校生にして一流プロでした。そう思われるようにならないといけないんだなと思いましたし、そう思わせるような選手にならないといけないと思います。
Q:今後の目標はなんですか?
今やるべきことは、シンプルにいうとボギーを打たないこと。どうやってボギーをうたず、パーをとっていくかを考えていかなきゃいけないから、そのために逆算して、準備していかなきゃいけない。そうやってマネジメントしていくのが今の課題だと思います。
果たして、このように呼ばれている選手たちは、プロとして戦う1年目に何を感じているのか。また、黄金世代と呼ばれることについて、そして活躍を見せる同級生たちに何を思うのか。それぞれに思いを聞いてみた。第2回は今季プロテストの2次予選をトップ通過し、女子大生プロとしてテスト合格を目指す河本結。「Skyレディース ABC杯」を制した19歳の本音とは?
【関連写真】黄金世代の三人で仲良くピース!
Q:ゴルフを始めたきっかけは?
両親がゴルフを大好きで、その影響ですね。5歳くらいから始めて、本格的に始めたのは小学校4年生。小さい頃はいろいろなスポーツをやっていました。サッカー、バレー、水泳、空手、中学は陸上部。サッカーが一番長くて、小学校のクラブで6年生くらいまでやっていました。女の子は私一人だったんですが、チームが強くて、シュートを外すとぼろくそに言われていました(笑)。でも、もともとゴルフが一番大好きだったので、水泳もサッカーもゴルフの体力づくりのためでした。
Q:今季3試合、レギュラーツアーに出てみて変わったことは?
ステップ・アップ・ツアーとは全然雰囲気も違いますね。レギュラーツアーは本当に楽しいです。一流の選手がそろっていますし、その中で戦うのは苦しいけど、そういうところを味わっていかなきゃいけないと思います。ステップだと年が近い選手が多いですが、そこに甘んじることなく、他の人とは違うんだぞ!という気持ちでやっているので、練習ラウンドは一人で回りますし、群れないように気をつけています。
Q:ストイックですね。辞めたいと思うくらい辛かったことはありませんか?
去年のサードQTに落ちたときは、辞めたいというか、終わったなと思いました。自分の中では一番のピークの試合だったので、出鼻をくじかれた感じでした。最後、1メートルくらいのパーパットを外して落ちたんです。消えたいと思った。でも、それがあったから今の自分があるし、ゴルフの神様から何か言われているんだろうなと思って。でも、変な自信はあるんです。2、3年後には、絶対レギュラーの中で優勝争いして、優勝できるものを、着実に積み上げていけていると思っているので、信じてやり続けるのが大事だと思います。
Q:同世代では、勝みなみさんが15歳の時にツアー優勝されていますよね。そのとき、河本さんはどう思われました?
すっごー!と思いました(笑)。そのとき私は調子が悪くて。神様って優しくないなと思ってしまいました。でも、本当にすごいなと心から思いましたし、悔しいというよりは、「私にもできる!」と。他のみんなも感じたと思います。ちょっとした自信にもなったし、だから新垣比菜ちゃんの3週連続トップ10もあったと思うし、火をつけるものがすごくあったと思います。同じ15歳のとき、私なんて、レギュラーに出るのを想像しながらやっていたので。優勝争いをするときはどんな心境だったんだろう、すごいなと思いました。
Q:同級生がプロテストを受ける中、大学に進学したのは?
海外への憧れが、すごく強いんです。大学に入ったのも、アメリカの大学に進むか、日本のプロテスト受けるかですっごく迷っていて。もう決めなきゃ、どうしようというときに、日体大の監督が声をかけてくださり、『プロになってもいいから、大学にいきたいんだったらうちに』とお声掛けいただきました。
そのときは、自分の中では9割アメリカの大学にいくと決めていたんです。でも、親からは『日本の女子ゴルフは選手生命が短いから、アメリカに行くのはやめたほうがいい』と言われて、それもあるなと考えたんです。今でも海外に行きたい思いは強いです。いつかはオリンピックに関わりたいというのもありますし、大学で学んだことを生かしてゴルフだけじゃなく、いろいろな競技やレベルの方々と出会って、スポーツに広く携わって社会貢献できたらいいなと思います。
Q:河本さん、勝さんの世代は“黄金世代”と呼ばれていますが、そう呼ばれることについてはどう思いますか?
黄金世代の一員として呼んで頂けるのは、注目もして頂けるし、みんなで切磋琢磨していけるので、すごくいい世代だと思います。1998年の、いい年に生まれたなと思います。
Q:“黄金世代”の強さって、何だと思います?
一人一人持ち味が違って、いろいろな強さがありますよね。みなみちゃんも絶対に強いけど、一回優勝している分、『私なら勝てる』と周りからも、自分へのプレッシャーもある中ですごく苦しんだと思いますし、その中で戦っている。比菜ちゃんは、人柄が運を引き寄せているんだなと思うし、(小祝)さくらは、ぽわっとしているけど、奥には秘めたハングリー精神がすごくあると思います。一人一人に個性があって、それぞれの思いがあるから強いんだなと思います。
Q:先日、米ツアー初優勝した畑岡奈紗選手については、いかがですか?
なっさー(畑岡奈紗)は、高校1年のときに一緒に回ったんですが、そのときに一緒にお風呂にはいったんです。みんなはバーっとお風呂に入る中で、一人だけ冷たいシャワーあびて、お風呂につかって、を繰り返しやっていた。「こうやったら疲れがとれるんだよね」と、一人だけやることが違ったんです。ラウンド中も、他の選手とは球筋も違くて、日本で一番うまいと思っていました。みなみちゃんが優勝して、『なっさーも余裕で勝てるんじゃない?』と思ったくらい。ゴルフに対する向き合い方が、高校生にして一流プロでした。そう思われるようにならないといけないんだなと思いましたし、そう思わせるような選手にならないといけないと思います。
Q:今後の目標はなんですか?
今やるべきことは、シンプルにいうとボギーを打たないこと。どうやってボギーをうたず、パーをとっていくかを考えていかなきゃいけないから、そのために逆算して、準備していかなきゃいけない。そうやってマネジメントしていくのが今の課題だと思います。