PGAツアー
米国男子
全米オープン
日程 2018年6月14日-6月17日賞金総額 ―
TV/ネット放送予定松山英樹の最終日は「66」 3日目の「79」と何が違ったのか?
松山英樹の最終日は「66」 3日目の「79」と何が違ったのか?
配信日時: 2018年6月17日 23時40分
Round 4 | ||
---|---|---|
順位 | Sc | PLAYER |
1 | 1 | ブルックス・ケプカ |
2 | 2 | トミー・フリートウッド |
3 | 3 | ダスティン・ジョンソン |
4 | 4 | パトリック・リード |
5 | 5 | トニー・フィナウ |
6 | 6 | ザンダー・シャウフェレ |
6 | 6 | タイレル・ハットン |
6 | 6 | ヘンリック・ステンソン |
6 | 6 | ダニエル・バーガー |
10 | 7 | ウェブ・シンプソン |
<全米オープン 最終日◇17日◇シネコック・ヒルズゴルフクラブ(7,440ヤード・パー70)>
松山英樹の2018年の「全米オープン」はトータル10オーバーの16位タイで終わった。最終日の「66」は、「63」を出したトミー・フリートウッド(イングランド)、「65」のリッキー・ファウラー(米国)に続く3番目の数字。優勝争いから脱落してモチベーションが難しかったが、「リッキーが伸ばしていたので、それぐらい伸ばしたいと思っていた」という。最終日は54位タイからのスタートだが、ホールアウトしてから上位陣が落ちてきたこともあり、16位タイまで上がった。タラレバを言ってもしょうがないが、もし仮に3日目を「79」ではなく、イーブンで上がっていたら、十分優勝に届く位置にいたことになる。いったい1日で何がそんなに違ったのか、データで振り返ってみよう。
【写真】松山英樹の4連続バーディあり、ミケルソンのスタートあり…全米OP最終日フォトギャラリー
まず、フェアウェイキープ率。全米オープンとはいえ今回フェアウェイはそこまで狭くなかった。幅はホールよって異なるが、40ヤードくらいある。3日目のフェアウェイキープ率は79%、最終日は86%。松山のPGAツアーでの平均が64%だから、どちらもかなり高いといえる。この試合から投入したドライバー、『ピンG400 LSテック』がしっくりいっているようだ。
次にパーオン率。今回の会場となったシネコック・ヒルズは、グリーンの中に砲台グリーンがあるような感じで、たとえグリーンにヒットさせても傾斜の強いところにいくと20〜40ヤード遠ざかってしまう。松山のPGAツアーのパーオン率は68%と7割近い。松山が「ショットが一番良くなかった」という3日目のパーオン率は39%、8割フェアウェイキープをしながら、ほとんどバーディチャンスにつけられず、実際1つも取れなかった。
一方、最終日のパーオン率は78%で高いフェアウェイキープ率のアドバンテージを、ほぼバーディチャンスにつなげられていた。松山のショットの調子が良かったというのもあるが、3日目と最終日ではグリーンのコンディションがまったく違う。3日目は風の影響で時間が進むほどどんどんグリーンが硬く速くなり、グリーンに止めることが難しかった。松山は「選手は与えられた場所でやるしかないので、仕方がないと思います」と批判はしなかったが、松山を含めた午後スタートの上位陣が総崩れ。そこで3日目終了後に水を撒き、グリーンをやわらかく遅くしたため、最終日は全体的にパーオン率が高かった(3日目は全体の平均が52%で、最終日は65%)。
松山英樹の2018年の「全米オープン」はトータル10オーバーの16位タイで終わった。最終日の「66」は、「63」を出したトミー・フリートウッド(イングランド)、「65」のリッキー・ファウラー(米国)に続く3番目の数字。優勝争いから脱落してモチベーションが難しかったが、「リッキーが伸ばしていたので、それぐらい伸ばしたいと思っていた」という。最終日は54位タイからのスタートだが、ホールアウトしてから上位陣が落ちてきたこともあり、16位タイまで上がった。タラレバを言ってもしょうがないが、もし仮に3日目を「79」ではなく、イーブンで上がっていたら、十分優勝に届く位置にいたことになる。いったい1日で何がそんなに違ったのか、データで振り返ってみよう。
【写真】松山英樹の4連続バーディあり、ミケルソンのスタートあり…全米OP最終日フォトギャラリー
まず、フェアウェイキープ率。全米オープンとはいえ今回フェアウェイはそこまで狭くなかった。幅はホールよって異なるが、40ヤードくらいある。3日目のフェアウェイキープ率は79%、最終日は86%。松山のPGAツアーでの平均が64%だから、どちらもかなり高いといえる。この試合から投入したドライバー、『ピンG400 LSテック』がしっくりいっているようだ。
次にパーオン率。今回の会場となったシネコック・ヒルズは、グリーンの中に砲台グリーンがあるような感じで、たとえグリーンにヒットさせても傾斜の強いところにいくと20〜40ヤード遠ざかってしまう。松山のPGAツアーのパーオン率は68%と7割近い。松山が「ショットが一番良くなかった」という3日目のパーオン率は39%、8割フェアウェイキープをしながら、ほとんどバーディチャンスにつけられず、実際1つも取れなかった。
一方、最終日のパーオン率は78%で高いフェアウェイキープ率のアドバンテージを、ほぼバーディチャンスにつなげられていた。松山のショットの調子が良かったというのもあるが、3日目と最終日ではグリーンのコンディションがまったく違う。3日目は風の影響で時間が進むほどどんどんグリーンが硬く速くなり、グリーンに止めることが難しかった。松山は「選手は与えられた場所でやるしかないので、仕方がないと思います」と批判はしなかったが、松山を含めた午後スタートの上位陣が総崩れ。そこで3日目終了後に水を撒き、グリーンをやわらかく遅くしたため、最終日は全体的にパーオン率が高かった(3日目は全体の平均が52%で、最終日は65%)。