PGAツアー
米国男子
全米オープン
日程 2018年6月14日-6月17日賞金総額 ―
TV/ネット放送予定02年以来のワースト「92」に3オンからの「9」、全米OP初日はある意味「事件です」
02年以来のワースト「92」に3オンからの「9」、全米OP初日はある意味「事件です」
所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa
配信日時: 2018年6月15日 03時03分
Round 1 | ||
---|---|---|
順位 | Sc | PLAYER |
1 | -1 | ラッセル・ヘンリー |
1 | -1 | ダスティン・ジョンソン |
1 | -1 | スコット・ピアシー |
1 | -1 | イアン・ポールター |
5 | 0 | ジェイソン・ダフナー |
6 | 1 | アン・ビョンハン |
6 | 1 | サム・バーンズ |
6 | 1 | チャーリー・ホフマン |
6 | 1 | チャールズ・ハウエルIII |
6 | 1 | マチュー・パボン |
<全米オープン 初日◇14日◇シネコック・ヒルズゴルフクラブ(7440ヤード・パー70)>
シネコック・ヒルズGCが牙をむいた。「全米オープン」初日は、見たこともないスコアが連発した。アンダーパーは1アンダーがわずか4人。平均ストロークはパー70に対して「76.474」と多くの選手が難コースに苦しんだ。
【写真】世界一過酷な戦いの様子を現地からの写真でチェック 「全米オープン」フォトギャラリー
星野陸也が「8」をたたいた14番のパー4が最高難度で平均ストロークは「4.814」。最も易しかったのが5番のパー5で同「4.686」。ホール別でアンダーパーは5番と16番のパー5のみ。近年はスコアを伸ばす戦いが続いたが、この日は完全に選手を痛めつける形となった。
原因は朝から吹き付けた西風。午前中で10メートル近く、午後になって一度は静まり懸けたが、再び10メートルを超える強風が選手の行く手をはばんだ。昨年のチャンピオン、ブルックス・ケプカ(米国)は、「本当にタフだった。グリーンも重くなっていて、風の影響もあって、真っすぐ転がらないところが多かった」と、5オーバー・46位タイに終わった。
PGAツアーの優勝候補筆頭のジョン・ラーム(スペイン)と2015年覇者のジョーダン・スピース(米国)がともに8オーバーの101位タイ。11年チャンピオンのローリー・マキロイが10オーバー・128位タイ。14年覇者のマーティン・カイマー(ドイツ)に至っては、13オーバー・148位タイ。ひとたびわなにはまると、立ち直ることができないのが、今回の全米オープンだ。
世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(米国)が1アンダーの首位タイで終えたのはさすがだが、同ランクトップ10を見ると、ジャスティン・トーマス(米国)が4オーバー・37位タイ、松山英樹が5オーバー・46位タイ、8位のジェイソン・デイ(オーストラリア)も9オーバーの114位タイと、軒並み苦戦を強いられている。
トップ選手がこれだけ打ちのめされる舞台。慣れない選手にとっては、遥かに難しく感じられただろう。大会初出場、イングランドのスコット・グレゴリーは、なんと「92」、22オーバーの大たたき。90台のスコアは02年以来の不名誉な記録となってしまった。ちなみにグレゴリーはイングランドの予選会を勝ち上がったプロ2年目の選手。苦い記憶となってしまった。
米国男子ツアー3勝のスコット・ストーリングス(米国)は前出の14番で3オンに成功(といってもパー4なのでボギーオン)しながらもそこから6打を要し「9」。このビッグイニングを取り戻せずに10オーバー・128位タイに沈んだ。
書き出せばきりがないほどの事件が起きた初日。ピンポジションによっては、2日目は少しは楽になると思うが、風は吹くと予想される。果たしてどんな事件が起きてしまうのか…。(文・高桑均)
シネコック・ヒルズGCが牙をむいた。「全米オープン」初日は、見たこともないスコアが連発した。アンダーパーは1アンダーがわずか4人。平均ストロークはパー70に対して「76.474」と多くの選手が難コースに苦しんだ。
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星野陸也が「8」をたたいた14番のパー4が最高難度で平均ストロークは「4.814」。最も易しかったのが5番のパー5で同「4.686」。ホール別でアンダーパーは5番と16番のパー5のみ。近年はスコアを伸ばす戦いが続いたが、この日は完全に選手を痛めつける形となった。
原因は朝から吹き付けた西風。午前中で10メートル近く、午後になって一度は静まり懸けたが、再び10メートルを超える強風が選手の行く手をはばんだ。昨年のチャンピオン、ブルックス・ケプカ(米国)は、「本当にタフだった。グリーンも重くなっていて、風の影響もあって、真っすぐ転がらないところが多かった」と、5オーバー・46位タイに終わった。
PGAツアーの優勝候補筆頭のジョン・ラーム(スペイン)と2015年覇者のジョーダン・スピース(米国)がともに8オーバーの101位タイ。11年チャンピオンのローリー・マキロイが10オーバー・128位タイ。14年覇者のマーティン・カイマー(ドイツ)に至っては、13オーバー・148位タイ。ひとたびわなにはまると、立ち直ることができないのが、今回の全米オープンだ。
世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(米国)が1アンダーの首位タイで終えたのはさすがだが、同ランクトップ10を見ると、ジャスティン・トーマス(米国)が4オーバー・37位タイ、松山英樹が5オーバー・46位タイ、8位のジェイソン・デイ(オーストラリア)も9オーバーの114位タイと、軒並み苦戦を強いられている。
トップ選手がこれだけ打ちのめされる舞台。慣れない選手にとっては、遥かに難しく感じられただろう。大会初出場、イングランドのスコット・グレゴリーは、なんと「92」、22オーバーの大たたき。90台のスコアは02年以来の不名誉な記録となってしまった。ちなみにグレゴリーはイングランドの予選会を勝ち上がったプロ2年目の選手。苦い記憶となってしまった。
米国男子ツアー3勝のスコット・ストーリングス(米国)は前出の14番で3オンに成功(といってもパー4なのでボギーオン)しながらもそこから6打を要し「9」。このビッグイニングを取り戻せずに10オーバー・128位タイに沈んだ。
書き出せばきりがないほどの事件が起きた初日。ピンポジションによっては、2日目は少しは楽になると思うが、風は吹くと予想される。果たしてどんな事件が起きてしまうのか…。(文・高桑均)