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【石川遼・復活優勝へ】明暗を味わった10年間 11年目は新章が幕を開ける
【石川遼・復活優勝へ】明暗を味わった10年間 11年目は新章が幕を開ける
所属 ALBA Net編集部
谷口 愛純 / Azumi Taniguchi
配信日時: 2018年4月4日 21時50分
プロ転向から11年目となる2018年、石川遼が国内男子ツアーに本格復帰を果たす。「日本とアメリカで5年ずつ。ここまでこれだけの経験ができているのは、とても幸運」。これまでの10年間を振り返れば、絶頂期から低迷期までを味わった。
【写真】石川遼、プロ初優勝を掴んでこの笑顔
2007年の「マンシングウェアKSBカップ」で史上最年少優勝を達成、08年1月には16歳でプロ宣言し、翌年にはツアー4勝を挙げて賞金王に。13年には米国男子ツアーへ本格参戦を果たしたが、成績は振るわず。16年にはもともと抱えていた腰痛が悪化してツアーを長期離脱、下部ツアーや入れ替え戦にも臨んだが、17年には翌年のツアーカードを喪失した。
ひとつの節目の年をむかえ、次の10年に向けて思うのは「ここからが本番」ということ。「今までの10年で培ったものをこの先10年に生かしたい。成し遂げられなかったことのほうが多いので、それをどれだけやっていけるか」。石川にとって最大の“成し遂げられなかったこと”は、世界トップになること。
「世界一の定義は色々あると思いますが、やはりトップクラスの選手が出ているメジャーで勝つこと」。それにどこまで近づけるかが、今後10年の目標だ。当時、史上最年少プロとなった少年も今や30歳も間近。プロ11年目で目標をひとつ達成した選手といえば、選手会長の先輩でもある宮里優作だ。大学時代も含めて幾度となく優勝争いに絡んだものの、33歳にして、13年の「日本シリーズ」でようやく念願の初優勝をつかんだ。
石川の場合、プロとしてのキャリアが10年といっても、本格的に試合経験をつみ始めたのが15歳から。これまでの10年は下積み期間ともいえる。
かねて目標としてきた「マスターズ」に再び出場するには、少なくとも年末までに世界ランク50位以内に入る必要がある。「自分の(世界ランクの)マックスは、2009年の30位前後。当面はそれを更新していくことが目標」。自身の最高位は、年間4勝を挙げた09年の30位。9度トップ10入りを果たした11年でさえ、年末には51位となっていた。現在の世界ランクは203位とまだ道のりは遠い。
成績だけ見れば、石川の最盛期といってもいい09年と同じ水準まで、これからの1年でどれだけ調子を上げていけるか。「自分が今までいけなかったところにいく」と明言した石川。今後の明暗を分けるスタートダッシュ。勝負の11年目が幕を開ける。(文・谷口愛純)
【写真】石川遼、プロ初優勝を掴んでこの笑顔
2007年の「マンシングウェアKSBカップ」で史上最年少優勝を達成、08年1月には16歳でプロ宣言し、翌年にはツアー4勝を挙げて賞金王に。13年には米国男子ツアーへ本格参戦を果たしたが、成績は振るわず。16年にはもともと抱えていた腰痛が悪化してツアーを長期離脱、下部ツアーや入れ替え戦にも臨んだが、17年には翌年のツアーカードを喪失した。
ひとつの節目の年をむかえ、次の10年に向けて思うのは「ここからが本番」ということ。「今までの10年で培ったものをこの先10年に生かしたい。成し遂げられなかったことのほうが多いので、それをどれだけやっていけるか」。石川にとって最大の“成し遂げられなかったこと”は、世界トップになること。
「世界一の定義は色々あると思いますが、やはりトップクラスの選手が出ているメジャーで勝つこと」。それにどこまで近づけるかが、今後10年の目標だ。当時、史上最年少プロとなった少年も今や30歳も間近。プロ11年目で目標をひとつ達成した選手といえば、選手会長の先輩でもある宮里優作だ。大学時代も含めて幾度となく優勝争いに絡んだものの、33歳にして、13年の「日本シリーズ」でようやく念願の初優勝をつかんだ。
石川の場合、プロとしてのキャリアが10年といっても、本格的に試合経験をつみ始めたのが15歳から。これまでの10年は下積み期間ともいえる。
かねて目標としてきた「マスターズ」に再び出場するには、少なくとも年末までに世界ランク50位以内に入る必要がある。「自分の(世界ランクの)マックスは、2009年の30位前後。当面はそれを更新していくことが目標」。自身の最高位は、年間4勝を挙げた09年の30位。9度トップ10入りを果たした11年でさえ、年末には51位となっていた。現在の世界ランクは203位とまだ道のりは遠い。
成績だけ見れば、石川の最盛期といってもいい09年と同じ水準まで、これからの1年でどれだけ調子を上げていけるか。「自分が今までいけなかったところにいく」と明言した石川。今後の明暗を分けるスタートダッシュ。勝負の11年目が幕を開ける。(文・谷口愛純)