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【辻にぃスイング見聞】プロアマ両方でステップVの吉本ひかる 体とクラブの同調が方向性を作る
【辻にぃスイング見聞】プロアマ両方でステップVの吉本ひかる 体とクラブの同調が方向性を作る
所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net
配信日時: 2017年12月22日 11時39分
今季活躍した注目選手のスイングから強さの要因を探る“Playback LPGATour2017”。第28回は、今年プロテストに合格した吉本ひかる。2016年にアマチュアながらステップ・アップ・ツアーで優勝を遂げると、プロ転向した今年もステップVを挙げた。そんな新鋭のスイングを、上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏が解説する。
【連続写真】吉本ひかるのスイングは安定性が“光る”
今年のプロテストに合格した後、ステップ・アップ・ツアーで優勝を飾った吉本さん。通常、女子プロの場合、飛距離を稼ぐためにドローボールでゴルフを組み立てるケースが多いのに、彼女はフェードボールでゴルフを組み立てています。身長152センチと小柄なため、ボールを止めるだけのパワーが不足しているからでしょう。止まりにくいドローボールよりもスピンが効くフェードボールのほうが止めやすいですからね。ただ、彼女のいいところは、フェアウェイウッドやユーティリティアイアンの扱いが非常に上手く、ドライバーでの飛距離不足を十分補っていることです。まさに狙ったところを外さない申ジエ(韓国)さんのようなターゲットゴルファーだといえます。
アドレスではどっしりと構え、バックスイングではしっかりと上体を捻転しています。アベレージゴルファーだとなかなか背中を目標に向けることができないのに、吉本さんは背中が目標どころか、さらに10〜20ヤードぐらい右に向いています。
曲がらない秘密は、ダウンスイングで体とクラブを同調させていることです。インパクト後の形を見ると分かるように、ベルトのバックルの前に両手があります。体の回転スピードに合った速度でクラブを振っているからです。飛距離にこだわりがない分、ボールを叩きにいく動きがないからこそ同調性が生まれるのでしょう。正直、ここまでベルトを平行に回そうとする人は、ツアーでもあまりいないと思います。
腰の回転が平行だと、ダウンスイングでクラブヘッドが下りてくる入射角も安定します。フェアウェイウッドのように長いクラブは、パワーがないと難しいのですが、きちんとボールの横から払い打つことでミート率を上げています。それも安定したベルトの回転があるからです。
【連続写真】吉本ひかるのスイングは安定性が“光る”
今年のプロテストに合格した後、ステップ・アップ・ツアーで優勝を飾った吉本さん。通常、女子プロの場合、飛距離を稼ぐためにドローボールでゴルフを組み立てるケースが多いのに、彼女はフェードボールでゴルフを組み立てています。身長152センチと小柄なため、ボールを止めるだけのパワーが不足しているからでしょう。止まりにくいドローボールよりもスピンが効くフェードボールのほうが止めやすいですからね。ただ、彼女のいいところは、フェアウェイウッドやユーティリティアイアンの扱いが非常に上手く、ドライバーでの飛距離不足を十分補っていることです。まさに狙ったところを外さない申ジエ(韓国)さんのようなターゲットゴルファーだといえます。
アドレスではどっしりと構え、バックスイングではしっかりと上体を捻転しています。アベレージゴルファーだとなかなか背中を目標に向けることができないのに、吉本さんは背中が目標どころか、さらに10〜20ヤードぐらい右に向いています。
曲がらない秘密は、ダウンスイングで体とクラブを同調させていることです。インパクト後の形を見ると分かるように、ベルトのバックルの前に両手があります。体の回転スピードに合った速度でクラブを振っているからです。飛距離にこだわりがない分、ボールを叩きにいく動きがないからこそ同調性が生まれるのでしょう。正直、ここまでベルトを平行に回そうとする人は、ツアーでもあまりいないと思います。
腰の回転が平行だと、ダウンスイングでクラブヘッドが下りてくる入射角も安定します。フェアウェイウッドのように長いクラブは、パワーがないと難しいのですが、きちんとボールの横から払い打つことでミート率を上げています。それも安定したベルトの回転があるからです。