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【辻にぃスイング見聞】体を回しきって飛ばす、体全体を使った堀琴音のスイング
【辻にぃスイング見聞】体を回しきって飛ばす、体全体を使った堀琴音のスイング
配信日時: 2017年12月19日 06時45分
今季国内女子ツアーで活躍した注目選手のスイングから強さの要因を探る“Playback LPGATour2017”。第21回では、ツアー初優勝が期待される選手の一人、堀琴音。2014年に18歳でプロテスト合格、翌年2015年にはレギュラーツアーにフル参戦し、賞金ランク33位に入ってシード権を獲得。2016年の「日本女子オープン」で2位に入ったほか、同年「全米女子オープン」で海外メジャー初出場を決めた。今季は6月の「ヨネックスレディス」から5試合連続でトップ5入りを果たした堀のスイングを、上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏に解説してもらった。
【スイング連続写真】初優勝が待たれる堀琴音のスイング
シーズン中は5試合連続トップ5入りするなど活躍したものの、ツアー初優勝にあと一歩届かなかった堀琴音さんです。スイングを見ていくと、アドレスでは通常5対5の体重配分で構えるのですが、堀さんはその状態からリズムよくスーッと左足へ重心を寄せるフォワードプレスを行っています。そうすることでテークバックをスムーズに上げることが可能になり、手だけでクラブを上げようとせず、下半身を使ったバックスイングを行なえます。
トップでは体が伸び上っているものの、両手を高い位置まで上げています。そこからダウンスイングに入りますが、伸び上った体の重さにクラブの重さを加えることで、体を縮めながらエネルギーを貯めています。フットワークを縦に使うことで、体全体がボールに向かっていくように体とクラブを落としているのです。スピードというよりは重さでボールを飛ばすイメージです。
インパクト直前の形を見ると、左足の上に体重が乗り切らず、上体が少し反り気味になっています。そのため、上体が開きやすいようです。できれば、上体の開きを抑え、フォローでクラブフェースを閉じてほしいところですが、体の細い人に見られやすい動きだといえます。また、フォローで左ヒジが引けていますが、これが上体を開く原因にもなっています。
もともとドローヒッターの堀さんですが、現在はフェードボールを打っているので、フォローではあまり腕のローテーションを使いたくないと思われます。フェースを返そうとする動きは一切見られません。それが右腕の曲がりにも表れています。飛球線後方からの写真を見るとフォローでは、自然にローテーションを行い、フェースがもう少し下を向いているのが普通ですが、堀さんのフェースは上を向いています。右腰から左腰まで振り抜く間は、腕のローテーションをなるべく起こさないようにと決めているのでしょう。
【スイング連続写真】初優勝が待たれる堀琴音のスイング
シーズン中は5試合連続トップ5入りするなど活躍したものの、ツアー初優勝にあと一歩届かなかった堀琴音さんです。スイングを見ていくと、アドレスでは通常5対5の体重配分で構えるのですが、堀さんはその状態からリズムよくスーッと左足へ重心を寄せるフォワードプレスを行っています。そうすることでテークバックをスムーズに上げることが可能になり、手だけでクラブを上げようとせず、下半身を使ったバックスイングを行なえます。
トップでは体が伸び上っているものの、両手を高い位置まで上げています。そこからダウンスイングに入りますが、伸び上った体の重さにクラブの重さを加えることで、体を縮めながらエネルギーを貯めています。フットワークを縦に使うことで、体全体がボールに向かっていくように体とクラブを落としているのです。スピードというよりは重さでボールを飛ばすイメージです。
インパクト直前の形を見ると、左足の上に体重が乗り切らず、上体が少し反り気味になっています。そのため、上体が開きやすいようです。できれば、上体の開きを抑え、フォローでクラブフェースを閉じてほしいところですが、体の細い人に見られやすい動きだといえます。また、フォローで左ヒジが引けていますが、これが上体を開く原因にもなっています。
もともとドローヒッターの堀さんですが、現在はフェードボールを打っているので、フォローではあまり腕のローテーションを使いたくないと思われます。フェースを返そうとする動きは一切見られません。それが右腕の曲がりにも表れています。飛球線後方からの写真を見るとフォローでは、自然にローテーションを行い、フェースがもう少し下を向いているのが普通ですが、堀さんのフェースは上を向いています。右腰から左腰まで振り抜く間は、腕のローテーションをなるべく起こさないようにと決めているのでしょう。