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石川遼に何が起こっているのか、プロコーチ井上透はこう見る

2017年11月07日15時36分

理想のスイングを目指す石川遼、そこには“完璧”を求めるがゆえの苦悩が

 

理想のスイングを目指す石川遼、そこには“完璧”を求めるがゆえの苦悩が(撮影:村上航)

日本ツアー復帰以来、苦しいゴルフが続いている石川遼。先週は「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」に出場し、国内では自己ワーストタイとなる4戦連続での予選落ちに終わった。石川曰く、将来な理想はドライバーで「300ヤードを真っ直ぐ飛ばすために」スイング改造に着手しており、現在はその生みの苦しみの最中だという。この現状を、プロコーチはどう見るのか。中嶋常幸佐藤信人などのコーチを歴任、現在は成田美寿々川岸史果らを指導する井上透に語ってもらった。

【スイング連続】石川遼が本音で語る 理想のスイングは過去にある?

復帰してからの3戦では振り遅れのためにインパクトが安定しなかった。「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」の会場で井上が石川のスイングや練習を見た感想は、「かなりスイングの形は良くなっていると思います。練習場や試合中でもクラブを右手と左手でそれぞれ同時に持って、左右の腕の動きと体を同調させることを大事にしていましたね。ということは、逆を言えば同調していないということ。それができていないから曲がる、ということを問題視していたのだと思います。ショートアイアンなどのフィニッシュを見ると、シャフトがヨコ方向に抜けてくるので、クラブのローテーションを抑えながらスイングをするという意識がすごく強く見られました。ここを切り取ってみれば、石川プロはより高いレベルの、曲がりにくいスイングを目指していることが感じられると思います」。

石川の理想とする安定感と飛距離の増した新スイングに前進はしているようだ。だが、井上はスイング中の動きを修正するのは実はかなり「難しいこと」だという。「私は大きく動きを直す場合はスイング“改造”、僅かな変化で調子を整える場合はスイング“調整”と位置付けています。彼がやっているのは“改造”。試合が続く中で、かなり厳しい難題を自分に課しているのではないでしょうか」。HEIWA の2日間で計5発のOBを打ったことでも分かるように、動きの修正は時間がかかる。井上ならば、試合が続く最中に選手へそれを勧めることはないという。

なぜならば、「こういう不調の時期が少々長くなってくると、ポジティブなイメージが湧きにくくなるのです。4試合連続で、おそらく自分のイメージとは違うボールが出てしまっている。そうなってくると、たとえ調子が良くなって来ていたとしても、悪いイメージが湧いてしまうという状況に陥ってしまう可能性があります」。

だからこそ、「この状況はできるだけ早く解決したほうがいい」と井上は語る。

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