【動画ニュース】エビアン選手権、宮里藍の記者会見
【動画ニュース】エビアン選手権、宮里藍の記者会見
配信日時: 2017年9月13日 02時59分
エビアン選手権に2回勝ち、世界ランキング1位にも就いた宮里藍選手。今季限りで引退、この試合が最後になりますが、ここで気持ちを変えることはできますか?
いいえ(笑)。
今週は思い出深い1週間になりそうですが、昨日、今日で18ホールを練習ラウンドして、最後のエビアンに向けての意気込みを聞かせてください。
まず、ここに来られてとてもハッピーです。1年を通じてこの大会は大のお気に入りの一つです。今週は私の本当に最後の最後の試合。すごく気持ちは充実しているし、いいプレーをする準備は整っています。今週、ここで友人たちに会えるのもとても楽しみで、今のところ素晴らしい時間を過ごしています。
モチベーションがなくなったという理由で引退を決めましたが、最後が近づくにつれて気持ちが揺らぐことはありましたか?
実際には去年に引退を決めたので、ほとんど1年近くたちます。戦う期間が決まっていたことで、逆にモチベーションが湧いてきました。毎週、同じことはないと思って大事に過ごしています。
20歳、いいえ18歳からツアーに出て、もう14年になります。今はもっとゴルフを楽しみたいという気持ちがあり、それでプレーがシンプルになっている。だから去年以降、いいプレーが続けられています。
引退してから何をするか、決めましたか?
いいえ、まだ分かりません。自分でも決めていません。今はわざと決めてないのです。今は試合に集中したいからです。今週の最後の試合が終わるまで、自分のゲームに集中して、その瞬間を楽しみたい。
終わったらようやく考える時間ができると思います。楽しみです。
引退して寂しく思うことを3つ挙げてください。)
3つ? それは困ったな(笑)。まずはやっぱり友達です。わたしたちは大きな家族の一員で、10年は一緒にトラベルをしてきました。
次はいいゴルフコースでプレーすることかな。いいコースをプレーするのはプロゴルファー冥利(みょうり)に尽きます。
最後は……3つめはないですね(笑)。
今週、最後の試合を祝うために誰がここに来ていますか?
マネジャーと私の二人だけです(笑)。
本当は両親も来るはずでしたが、父が病気になったので実現しませんでした。残念ですが、仕方がないことなので。自分だけでもっとエンジョイできるということで(笑)。
今週はずっと予定が空いているので、友人たちと過ごしたいと思います。
日本ではスーパースターでしたが、デビューしたころは大変でした?
そうですね。良いことも悪いこともありましたね。
私も若かったし、多くの人が私のいいプレーを期待していました。それは大きなプレッシャーとなって肩にのしかかっていた。だからこそ勝ちたいというモチベーションもあったし、世界ランキング1位という目標を達成できたのだと思う。あれは私の人世のハイライトです。
最初はとてもエンジョイしていましたが、プレーがよくなくなるとしんどいことでもありました。ずっといいプレーをし続けることはほとんど不可能です。それは人生と同じで、いいときも悪いときもある。
うまくハンドルできないときもありました。でも、それも含めて日本から来てくれたメディアの人たちはみな、とてもよくしてくれました。私のことを悪くいう人はいなかった。だからこそ、ここまでやってこられたのだと思う。この5年ほどは、プレッシャーも以前より減りました。
引退した選手の中で、次のステップについて話したりする人はいますか?)
ロレーナ(・オチョア)からは話を聞きたいと思います。彼女が今やっていることに、私はとても共感を覚えます。LPGAのために多くのことをやってきたし、国へもそう。日本は少し違うから同じようにはできないけれど、彼女と似たようなことをやりたいと思っています。
ロレーナの最後の試合は一緒にプレーをしましたが、思い出すことはありますか?
はい。ときどき思い出します。最後にプレーできたのはとても光栄だった。そして、私の番が来た。引退を決めたシチュエーションは違うけれど、彼女は家族ともっと過ごしたいというのが理由だった。彼女の気持ちが少し分かるようになりました。引退はハッピーなことだけれど、ほろ苦い部分もあります。あのときはナタリー(・ガルビス)も一緒で、彼女たちはずっと一緒にプレーしてきた仲。そんな話をしていたことを覚えています。
彼女たちのストーリーを聞くのがとても楽しかったです。
第2ラウンドのあとにはロレーナが泣いて……、スコアカードにサインして最後となった。きっと私も同じ思いになると思います。でも、きっとそれもいい思い出になるでしょう。
父について。
父はすごくいいコーチで、いい父で、すごくいい友人です。コーチとしても父としても私のことをよく分かっている。すごく信頼している。けんかもしたし、時にはひどいこともいったけれど、最後には許してくれる。
ゴルフ以外のことをたくさん教えてくれた。人生には大事なバランスがあることも教わった。ゴルフコーチである以上に人生の師。父がいてくれて本当に良かった。
あらためてこの大会への思いは?
このタイミングで最後の試合をここでやらせてもらえることはすごくうれしいし、米ツアーで複数回優勝しているのはこの大会だけだと思う。そういう意味でも思い入れがあるし、トーナメントサイドも温かく迎えてくれている。これ以上ない舞台だと思っている。
引退を決めてから1年。早かった?
日本で引退を表明してからは結構早かった。それまでは周囲にはいえなかったので、自分の中でいろんなことを整理しながらプレーに集中しないといけなかった。自分の中ですっきりしている部分はあったけど、5月からはあっという間でしたね。
この試合を最後にするまでは迷ったと思うが。父のこともあったはず。理由は?
一番の決め手はメジャーだということだと思う。最後までメジャーに挑戦したいという気持ちがあったのと、自分の中でも初優勝をここで飾ったという思い入れがすごくあった。その二つが決め手になった。
最後の試合で宮城に戻りたい気持ちも強かったのでは?
すごくあった。そこで終われるとベストというか、そこからすべて始まったので。そこで終われるとよりよかった。でも、状況が少し変わってしまた。ブログにも書いたんですけど、自分のゴルフが家族を超えることがなかった。難しい決断だったし、ぎりぎりまで考えていたけれど、自分の中で今のベストを尽くすことを考えると、この流れが最良だったのではないかと思う。
たくさんの人から声をかけられた。印象的だったのは?
まだみんなに会っていないというか。先週は私も出なかったし、新規の試合だったのでその試合の話とかですね。自分の、私のことについてはそんなにいわれていないです。
あと残り4日間しかない。寂しい気持ちは?
ないといったらうそになるが、それよりも最後のメジャーを頑張りたいという気持ちのほうが強い。寂しさは終わってから感じるのかなと思うし、最後に終えたときにどう思うかは予想できないけど、正直、後悔とかはまったくない。やるべきことをやり尽くしたうえでの決断。そういう意味で怖い物はない。自分がプレーする中で失うものは何もないので、逆に思いきってゴルフができるんじゃないかと自分には期待している。
2013年にメジャーになり、コースが変わった。そういう変化については?
今年に関してはコンディションがいいので気にならないというか、自分がいいストロークをすればグリーン上の勝負になると思う。15番とか12番とか、少しずつグリーンもよくなっている。ちょっとしたことだけど、その2ホールだけどすごく影響してくると思う。長いコースを回るのは今に始まったわけではないので、その辺は大丈夫だと思う。
いいえ(笑)。
今週は思い出深い1週間になりそうですが、昨日、今日で18ホールを練習ラウンドして、最後のエビアンに向けての意気込みを聞かせてください。
まず、ここに来られてとてもハッピーです。1年を通じてこの大会は大のお気に入りの一つです。今週は私の本当に最後の最後の試合。すごく気持ちは充実しているし、いいプレーをする準備は整っています。今週、ここで友人たちに会えるのもとても楽しみで、今のところ素晴らしい時間を過ごしています。
モチベーションがなくなったという理由で引退を決めましたが、最後が近づくにつれて気持ちが揺らぐことはありましたか?
実際には去年に引退を決めたので、ほとんど1年近くたちます。戦う期間が決まっていたことで、逆にモチベーションが湧いてきました。毎週、同じことはないと思って大事に過ごしています。
20歳、いいえ18歳からツアーに出て、もう14年になります。今はもっとゴルフを楽しみたいという気持ちがあり、それでプレーがシンプルになっている。だから去年以降、いいプレーが続けられています。
引退してから何をするか、決めましたか?
いいえ、まだ分かりません。自分でも決めていません。今はわざと決めてないのです。今は試合に集中したいからです。今週の最後の試合が終わるまで、自分のゲームに集中して、その瞬間を楽しみたい。
終わったらようやく考える時間ができると思います。楽しみです。
引退して寂しく思うことを3つ挙げてください。)
3つ? それは困ったな(笑)。まずはやっぱり友達です。わたしたちは大きな家族の一員で、10年は一緒にトラベルをしてきました。
次はいいゴルフコースでプレーすることかな。いいコースをプレーするのはプロゴルファー冥利(みょうり)に尽きます。
最後は……3つめはないですね(笑)。
今週、最後の試合を祝うために誰がここに来ていますか?
マネジャーと私の二人だけです(笑)。
本当は両親も来るはずでしたが、父が病気になったので実現しませんでした。残念ですが、仕方がないことなので。自分だけでもっとエンジョイできるということで(笑)。
今週はずっと予定が空いているので、友人たちと過ごしたいと思います。
日本ではスーパースターでしたが、デビューしたころは大変でした?
そうですね。良いことも悪いこともありましたね。
私も若かったし、多くの人が私のいいプレーを期待していました。それは大きなプレッシャーとなって肩にのしかかっていた。だからこそ勝ちたいというモチベーションもあったし、世界ランキング1位という目標を達成できたのだと思う。あれは私の人世のハイライトです。
最初はとてもエンジョイしていましたが、プレーがよくなくなるとしんどいことでもありました。ずっといいプレーをし続けることはほとんど不可能です。それは人生と同じで、いいときも悪いときもある。
うまくハンドルできないときもありました。でも、それも含めて日本から来てくれたメディアの人たちはみな、とてもよくしてくれました。私のことを悪くいう人はいなかった。だからこそ、ここまでやってこられたのだと思う。この5年ほどは、プレッシャーも以前より減りました。
引退した選手の中で、次のステップについて話したりする人はいますか?)
ロレーナ(・オチョア)からは話を聞きたいと思います。彼女が今やっていることに、私はとても共感を覚えます。LPGAのために多くのことをやってきたし、国へもそう。日本は少し違うから同じようにはできないけれど、彼女と似たようなことをやりたいと思っています。
ロレーナの最後の試合は一緒にプレーをしましたが、思い出すことはありますか?
はい。ときどき思い出します。最後にプレーできたのはとても光栄だった。そして、私の番が来た。引退を決めたシチュエーションは違うけれど、彼女は家族ともっと過ごしたいというのが理由だった。彼女の気持ちが少し分かるようになりました。引退はハッピーなことだけれど、ほろ苦い部分もあります。あのときはナタリー(・ガルビス)も一緒で、彼女たちはずっと一緒にプレーしてきた仲。そんな話をしていたことを覚えています。
彼女たちのストーリーを聞くのがとても楽しかったです。
第2ラウンドのあとにはロレーナが泣いて……、スコアカードにサインして最後となった。きっと私も同じ思いになると思います。でも、きっとそれもいい思い出になるでしょう。
父について。
父はすごくいいコーチで、いい父で、すごくいい友人です。コーチとしても父としても私のことをよく分かっている。すごく信頼している。けんかもしたし、時にはひどいこともいったけれど、最後には許してくれる。
ゴルフ以外のことをたくさん教えてくれた。人生には大事なバランスがあることも教わった。ゴルフコーチである以上に人生の師。父がいてくれて本当に良かった。
あらためてこの大会への思いは?
このタイミングで最後の試合をここでやらせてもらえることはすごくうれしいし、米ツアーで複数回優勝しているのはこの大会だけだと思う。そういう意味でも思い入れがあるし、トーナメントサイドも温かく迎えてくれている。これ以上ない舞台だと思っている。
引退を決めてから1年。早かった?
日本で引退を表明してからは結構早かった。それまでは周囲にはいえなかったので、自分の中でいろんなことを整理しながらプレーに集中しないといけなかった。自分の中ですっきりしている部分はあったけど、5月からはあっという間でしたね。
この試合を最後にするまでは迷ったと思うが。父のこともあったはず。理由は?
一番の決め手はメジャーだということだと思う。最後までメジャーに挑戦したいという気持ちがあったのと、自分の中でも初優勝をここで飾ったという思い入れがすごくあった。その二つが決め手になった。
最後の試合で宮城に戻りたい気持ちも強かったのでは?
すごくあった。そこで終われるとベストというか、そこからすべて始まったので。そこで終われるとよりよかった。でも、状況が少し変わってしまた。ブログにも書いたんですけど、自分のゴルフが家族を超えることがなかった。難しい決断だったし、ぎりぎりまで考えていたけれど、自分の中で今のベストを尽くすことを考えると、この流れが最良だったのではないかと思う。
たくさんの人から声をかけられた。印象的だったのは?
まだみんなに会っていないというか。先週は私も出なかったし、新規の試合だったのでその試合の話とかですね。自分の、私のことについてはそんなにいわれていないです。
あと残り4日間しかない。寂しい気持ちは?
ないといったらうそになるが、それよりも最後のメジャーを頑張りたいという気持ちのほうが強い。寂しさは終わってから感じるのかなと思うし、最後に終えたときにどう思うかは予想できないけど、正直、後悔とかはまったくない。やるべきことをやり尽くしたうえでの決断。そういう意味で怖い物はない。自分がプレーする中で失うものは何もないので、逆に思いきってゴルフができるんじゃないかと自分には期待している。
2013年にメジャーになり、コースが変わった。そういう変化については?
今年に関してはコンディションがいいので気にならないというか、自分がいいストロークをすればグリーン上の勝負になると思う。15番とか12番とか、少しずつグリーンもよくなっている。ちょっとしたことだけど、その2ホールだけどすごく影響してくると思う。長いコースを回るのは今に始まったわけではないので、その辺は大丈夫だと思う。