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キム・ハヌルの母が語る スマイルクイーンの育て方4【キム・ハヌルコラム特別編】
キム・ハヌルの母が語る スマイルクイーンの育て方4【キム・ハヌルコラム特別編】
所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita
配信日時: 2017年6月14日 10時22分
先週の「サントリーレディス」で今季3勝目を挙げることができました。堀琴音さんのパッティングがものすごく決まっていてとてもプレッシャーでしたが、木に当たったボールがフェアウェイに戻ってきてくれたラッキーもあり、勝つことができました。応援ありがとうございました!
また、今大会には宮里藍選手が出場していました。私は一緒にプレーしたことはありませんが、大勢のギャラリーに囲まれても同伴競技者に気を遣える素晴らしい選手だとよく耳にします。サントリーでは一緒に回れなかったので、今年の「全米女子オープン」で一緒に回れたらいいな。
さて、「ほけんの窓口レディース」に応援に来てくれていた母にコラムをバトンタッチするのも今週が最後。私の小さいころの話などをしてくれましたよ。私たちの仲の良さや、私の新たな一面をファンの方に知ってもらえたらうれしいです!
というわけで今回もコラムでお話しすることになりましたキム・ハヌルの母のコ・ボンレです。いつも娘が大変お世話になっております。
さて、今回で私のお話も終わりです。最後にハヌルが日本に来てからの苦しみや喜びについてお話をしたいと思います。
日本を含め、海外ツアーに出てみたいというのは家族全員の総意でした。最初はアメリカのQTを申し込んだのですが、韓国ツアーのディフェンディングの試合と重なって行けなくなってしまったんです。そんな中、お父さんはハヌルのプレーを見ていて「日本のほうが合うんじゃないか」という話もしました。そういったこともあって、日本に来ることをみんなで決めました。
実際の日本ツアーですが最初のころは思うような活躍ができず、親としてはとても心が痛い思いをしていました。韓国では賞金女王になってトップレベルで戦っていました。もちろん日本ではルーキーですので覚悟はしていたのですが、それにしてもなかなか日本の環境になじめなくて…。それを見ているときはつらかったですね。
それでもハヌルからは、「日本を撤退して韓国に帰りたい」という言葉はありませんでした。私たちは「帰ってきても良いんだよ」と声をかけたりもしました。ちょうど夏くらいでしたね。そうしたらハヌルは「エントリーもしているしもう少し頑張ってみる」と。楽しんでやってきますと言い残し、また日本に向かったのです。その直後に日本で初勝利を挙げることができました。
たぶん、日本に来て「優勝しなきゃ」といったプレッシャーが裏目になっていたと思います。ゴルフを楽しむことを忘れていたのかな。それで初心を思い出し、勝つことにつながった。優勝の報を聞いたとき、とても喜んだことを今でも思い出します。
日本ツアーで勝ったのを私が初めて目の前で見たのは、去年のリコーカップでした。メジャーで優勝することで、ようやく日本で認められる選手になったのかなと思います。思わず涙が出ました。
今年良く聞かれるのは、「ハヌルさんは何で今シーズンはこんなに調子がいいんですか?」ということ。私なりに見てみると、落ち着きが去年までと変わったと思います。去年までは優勝すると、翌週も興奮が冷めなくて悪いほうに向かっていました。ですが、今年は「勝ったけどそれはそれ」と気持ちを切り替えている。それで2週連続で優勝することができたんだと思います。成熟して余裕を感じます。成長したなと思いますね。
そして今年、好調なのは皆さんが多大なご声援をくださっていることもあると思います。これからもハヌルへのご支援、ご声援を何とぞよろしくお願いします!
お母さん、4週間ありがとうございました。お母さんの話を聞いて私のすべてを知ってもらえたらうれしいです。今週は「ニチレイレディス」に出場します。今季2度目の2週連続優勝を目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします!
【関連リンク】キム・ハヌルプロへの質問はこちら
【関連リンク】これまでのキム・ハヌルコラムはこちら
■プロフィール
キム・ハヌル(金・ハヌル)/1988年12月17日生まれ、韓国出身。小学5年生でゴルフを始め、高校3年生のときにプロ転向。下部ツアーからキャリアを重ね、11年、12年には韓国ツアー賞金女王に輝いた。15年からは日本ツアーに参戦。同年9月に行われた「マンシングウェアレディース東海クラシック」で早くもツアー初優勝。2016年は「アクサレディス」に加えて最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」も制覇した。2年目にして早くもメジャーチャンプの称号を手にすると、2017年の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で史上8人目となるメジャー2連勝を達成。「サントリーレディス」でも勝利し、早くも賞金女王の筆頭となっている。端正な顔立ちに加え、スラリとしたルックスはしばしば「女優のようだ」と評され、“スマイル・クイーン”の愛称で親しまれている。イ・ボミは同い年で大学の同窓生。170cm・58kg。
また、今大会には宮里藍選手が出場していました。私は一緒にプレーしたことはありませんが、大勢のギャラリーに囲まれても同伴競技者に気を遣える素晴らしい選手だとよく耳にします。サントリーでは一緒に回れなかったので、今年の「全米女子オープン」で一緒に回れたらいいな。
さて、「ほけんの窓口レディース」に応援に来てくれていた母にコラムをバトンタッチするのも今週が最後。私の小さいころの話などをしてくれましたよ。私たちの仲の良さや、私の新たな一面をファンの方に知ってもらえたらうれしいです!
というわけで今回もコラムでお話しすることになりましたキム・ハヌルの母のコ・ボンレです。いつも娘が大変お世話になっております。
さて、今回で私のお話も終わりです。最後にハヌルが日本に来てからの苦しみや喜びについてお話をしたいと思います。
日本を含め、海外ツアーに出てみたいというのは家族全員の総意でした。最初はアメリカのQTを申し込んだのですが、韓国ツアーのディフェンディングの試合と重なって行けなくなってしまったんです。そんな中、お父さんはハヌルのプレーを見ていて「日本のほうが合うんじゃないか」という話もしました。そういったこともあって、日本に来ることをみんなで決めました。
実際の日本ツアーですが最初のころは思うような活躍ができず、親としてはとても心が痛い思いをしていました。韓国では賞金女王になってトップレベルで戦っていました。もちろん日本ではルーキーですので覚悟はしていたのですが、それにしてもなかなか日本の環境になじめなくて…。それを見ているときはつらかったですね。
それでもハヌルからは、「日本を撤退して韓国に帰りたい」という言葉はありませんでした。私たちは「帰ってきても良いんだよ」と声をかけたりもしました。ちょうど夏くらいでしたね。そうしたらハヌルは「エントリーもしているしもう少し頑張ってみる」と。楽しんでやってきますと言い残し、また日本に向かったのです。その直後に日本で初勝利を挙げることができました。
たぶん、日本に来て「優勝しなきゃ」といったプレッシャーが裏目になっていたと思います。ゴルフを楽しむことを忘れていたのかな。それで初心を思い出し、勝つことにつながった。優勝の報を聞いたとき、とても喜んだことを今でも思い出します。
日本ツアーで勝ったのを私が初めて目の前で見たのは、去年のリコーカップでした。メジャーで優勝することで、ようやく日本で認められる選手になったのかなと思います。思わず涙が出ました。
今年良く聞かれるのは、「ハヌルさんは何で今シーズンはこんなに調子がいいんですか?」ということ。私なりに見てみると、落ち着きが去年までと変わったと思います。去年までは優勝すると、翌週も興奮が冷めなくて悪いほうに向かっていました。ですが、今年は「勝ったけどそれはそれ」と気持ちを切り替えている。それで2週連続で優勝することができたんだと思います。成熟して余裕を感じます。成長したなと思いますね。
そして今年、好調なのは皆さんが多大なご声援をくださっていることもあると思います。これからもハヌルへのご支援、ご声援を何とぞよろしくお願いします!
お母さん、4週間ありがとうございました。お母さんの話を聞いて私のすべてを知ってもらえたらうれしいです。今週は「ニチレイレディス」に出場します。今季2度目の2週連続優勝を目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします!
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■プロフィール
キム・ハヌル(金・ハヌル)/1988年12月17日生まれ、韓国出身。小学5年生でゴルフを始め、高校3年生のときにプロ転向。下部ツアーからキャリアを重ね、11年、12年には韓国ツアー賞金女王に輝いた。15年からは日本ツアーに参戦。同年9月に行われた「マンシングウェアレディース東海クラシック」で早くもツアー初優勝。2016年は「アクサレディス」に加えて最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」も制覇した。2年目にして早くもメジャーチャンプの称号を手にすると、2017年の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で史上8人目となるメジャー2連勝を達成。「サントリーレディス」でも勝利し、早くも賞金女王の筆頭となっている。端正な顔立ちに加え、スラリとしたルックスはしばしば「女優のようだ」と評され、“スマイル・クイーン”の愛称で親しまれている。イ・ボミは同い年で大学の同窓生。170cm・58kg。