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流れを呼び込める、菊地絵理香のショット力【辻にぃ見聞】

2017年03月21日07時13分

切れ味の増したショットで大会を制した菊地

 

切れ味の増したショットで大会を制した菊地(撮影:村上航)

「Tポイントレディス」は初日に首位に立った菊地絵理香が、そのまま3日間トップを走り続け完全優勝。日本勢の連敗を“8”で止めた。確実にこのオフで一回り成長した菊地、その強さの秘密をプロコーチの辻村明志氏に紐解いてもらった。

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会場となった鹿児島高牧カントリークラブはドッグレッグのホールが多い。辻村氏曰く、「グリーンがブラインドになるケースが多く、マネージメント力が必要となるコース」。そこで菊地は54ホールでボギーがわずかに2回のみ。「初日の14番はティショットがディボットに入った不運があってのボギー。もう一回は短いパットを外しましたが、これは誰にでも起こることです」。戦略性の高い舞台で菊地は見事に今季の自身のテーマ、“無駄なボギーを叩かない”を3日間実践した。

最終日のスタート時点では2位とは2打差だったが、終ってみれば5打差。これまでとは違いボードなどで順位を確認しながらラウンドし、周りの状況が分かっても精神的に動じることはなかった。「これは、これまで取り組んでいたことの自信がそうさせたんでしょう。彼女は1ラウンド平均15回はパーオンしていました。外したといっても寄せやすい場所。これなら楽にプレーできたでしょうね」、ショットが安定したことによりメンタルも強くなったようだ。

「彼女はショットメーカー。体とクラブの同調性、するどい体のターン、キレがよくバランスもいいです。もともとミート率が良い選手でしたが、今年はそれにさらに磨きがかかっていました。春先の薄い芝でも、打点がいいからタテの距離感が合う。 プロは短い番手では大きく左右にブレることはありません。タテの距離を打っていきます。ヨコのラインよりも、タテの距離に集中出来てるのが 菊地さんの良いところ。これまでも春先に強かったのはそれが理由です。ここ2年では日本人で一番100ヤード以内を練習した選手。流れが悪くなってもウェッジでピタりとつけることで、流れを引き戻せる。大事なところで流れを引き寄せる強さがあります」。

それは最終日の1番でも発揮された。「3打目、打ち上げの85ヤードのバンカーショットを1メートルにつけてバーディ。まずここで他の選手を1つ突き放しました。そして勝負どころの16番パー5でも120ヤードの3打目を2メートルにつけバーディ。あのホールで完全に勝負が決まりました」。卓越したタテの距離を打てるアイアンとウェッジが他の選手を寄せ付けなかった。

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