JLPGAツアー
国内女子 ライブフォトなど多彩なコンテンツを配信!
【辻にぃ見聞】キム・ハヌルの初メジャーVの裏に“来年を見据えた”スイッチ
【辻にぃ見聞】キム・ハヌルの初メジャーVの裏に“来年を見据えた”スイッチ
所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita
配信日時: 2016年11月28日 23時40分
キム・ハヌル(韓国)の優勝で幕を閉じた「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」。高麗芝のグリーン、そして周りはティフトン芝が生い茂る今年行われた3つのメジャーとは異なるコンディションで行われた最終戦。そんな国内女子ツアー最後の戦いを上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏が振り返る。
【関連】最終日は大雨の中の激闘!最終戦を約400枚の写真で振り返る!
■高麗芝攻略はキャディとの試行錯誤の賜物
イ・ボミ(韓国)や鈴木愛といった名手も苦戦する中、ハヌルは先週まで使用していたピンタイプのパターからオデッセイの「WHITE HOT RX パター #5CS」にスイッチして高麗芝を攻略。2日目には約20mのイーグルパットを沈めるなど、大きな原動力になった。このクラブ変更について「フォローを低く出すための選択だと思う」と辻村氏は解説する。
「ハヌルは1年を通してショットは良かった。またアプローチもフェース面の使い方にバリエーションが出てきて、引き出しがとても多くなっていました。だから、どの試合もパター次第だな、と僕は見ていました。本人も課題としていたのでしょう、今年は1年間帯同しているキャディの小谷健太氏と一緒に様々な試行錯誤をしていました。そしてエリエールの時に“まっすぐのストロークでフォローを低く出す”ことを意識した練習を繰り返していました。その時にピンタイプよりもまっすぐ低く動きやすいマレットの方が良いと考えたのでしょう。申ジエやイ・ナリのパターを借りて転がしたりしていました。また、まっすぐ動くということはクラブを吊るようなかたちにした方が良い。それならば来年に向けて試すという意味でも“センターシャフトにしよう”という一連の流れで今回のパターを選んだのではないでしょうか。将来を見据えたスイッチが今大会でいきなり最高の結果を生み出しましたね」
センターシャフトにした効果は他にも。「ボールと自分との間隔が狭まるので、しっかりと体のエネルギーが球に伝わって、強くてしっかりとした良い転がりの球が出ていました。今大会のトップ3は全員センターシャフトだったことからも高麗グリーンとの相性の良さを感じてもらえるのではないでしょうか」。多くの選手が苦戦するグリーンで、終盤の13番、14番と4mのバーディパットを連続で決められたのも、しっかりと打ちだせる新相棒あってこそだ。
「今大会だけでなく今年の女子ツアーは雨が多かったこともあり、重たいグリーンがかなり多かった。だから例年以上にしっかりと打てるセンターシャフトを導入する選手が多かったですね。この傾向は来年も続くのではないでしょうか」
【関連】最終日は大雨の中の激闘!最終戦を約400枚の写真で振り返る!
■高麗芝攻略はキャディとの試行錯誤の賜物
イ・ボミ(韓国)や鈴木愛といった名手も苦戦する中、ハヌルは先週まで使用していたピンタイプのパターからオデッセイの「WHITE HOT RX パター #5CS」にスイッチして高麗芝を攻略。2日目には約20mのイーグルパットを沈めるなど、大きな原動力になった。このクラブ変更について「フォローを低く出すための選択だと思う」と辻村氏は解説する。
「ハヌルは1年を通してショットは良かった。またアプローチもフェース面の使い方にバリエーションが出てきて、引き出しがとても多くなっていました。だから、どの試合もパター次第だな、と僕は見ていました。本人も課題としていたのでしょう、今年は1年間帯同しているキャディの小谷健太氏と一緒に様々な試行錯誤をしていました。そしてエリエールの時に“まっすぐのストロークでフォローを低く出す”ことを意識した練習を繰り返していました。その時にピンタイプよりもまっすぐ低く動きやすいマレットの方が良いと考えたのでしょう。申ジエやイ・ナリのパターを借りて転がしたりしていました。また、まっすぐ動くということはクラブを吊るようなかたちにした方が良い。それならば来年に向けて試すという意味でも“センターシャフトにしよう”という一連の流れで今回のパターを選んだのではないでしょうか。将来を見据えたスイッチが今大会でいきなり最高の結果を生み出しましたね」
センターシャフトにした効果は他にも。「ボールと自分との間隔が狭まるので、しっかりと体のエネルギーが球に伝わって、強くてしっかりとした良い転がりの球が出ていました。今大会のトップ3は全員センターシャフトだったことからも高麗グリーンとの相性の良さを感じてもらえるのではないでしょうか」。多くの選手が苦戦するグリーンで、終盤の13番、14番と4mのバーディパットを連続で決められたのも、しっかりと打ちだせる新相棒あってこそだ。
「今大会だけでなく今年の女子ツアーは雨が多かったこともあり、重たいグリーンがかなり多かった。だから例年以上にしっかりと打てるセンターシャフトを導入する選手が多かったですね。この傾向は来年も続くのではないでしょうか」