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【辻にぃ見聞】優勝のテレサ・ルー、躍進の比嘉真美子に共通するスイングの“最大加速”
【辻にぃ見聞】優勝のテレサ・ルー、躍進の比嘉真美子に共通するスイングの“最大加速”
配信日時: 2016年9月19日 10時36分
テレサ・ルー(台湾)の優勝で幕を閉じた「マンシングウェアレディース東海クラシック」。優勝スコアが1オーバーと粘り合いとなった前回大会の「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」から一転、20アンダーに届くのではという今季まれにみるバーディ合戦を制したテレサの強さを、上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏が『深層』を語った。
【関連】マンシングウェアレディースの激闘をフォトギャラリーで振り返る!
■パーオン率2位のショットを生み出す“狂わない”体内時計
「今大会はパーオン率2位のショットメーカー・テレサ対平均パット率4位であるパットの名手・全の戦いだったと言えます。テレサだけでなくイ・ボミ(韓国)や申ジエ(韓国)といったショットがうまい選手全般に言えることなのですが、とにかくスイングのテンポがぶれません。毎回同じタイミングで打っています。だから緊迫した状況でもいつも通りのスイングをするだけなのでショットに狂いがありません」(辻村氏)
テレサは同スコアで迎えた正規の18番でティショットを左のラフに入れたが、そこから「手前の池ギリギリ越えるのを狙った」とグリーンオン。あと1ヤードショートしていれば、グリーン周りの傾斜で池に入り終戦となっていた。そんな痺れる場面でも自信を持って打てる要因は強靭なメンタルだけでなく、普段の練習にもあるという。
「練習を見ていても、彼女はショットを途中で止めるようなドリルなどをせず、いつも同じタイミングとリズムで打っています。そのくらい常にワンスイングで打つことを心がけてるように見えますね。そうすることで自分のリズムを覚えています。もしアマチュアの方が体内時計を作りたいと思ったら、まず意識して欲しいのは心拍数。スイングのリズムは心拍数よりも早くても遅くてもダメだからです。それを踏まえたうえで、身に付けるための練習で利用するのはメトロノームが良いと思いますが、中々手元にある人はいないと思います。そこで使ってみてほしいのがストップウォッチ。クラブを握らずストップウォッチを持って、アドレスでスタート。そこからスイングの動作をしてフィニッシュでストップを押します。これを何度も繰り返すことで自分のテンポを覚えることができるのです。3回やって3回同じようなタイムが出れば完璧です。そうすれば普段のラウンドで走った後でも、緊張する場面でも同じテンポで振れるようになるのではないでしょうか。もちろん、良くレッスンであるような“チャーシューメーン”など言葉で自分のリズムを作るのも良いでしょう」(辻村氏)
そのテレサは今大会では最終日の13番でOBを打ったようにドライバーに不安を抱えていたが、ほとんどのホールで安定しているフェアウェイウッドを使った。それでも優勝できたのは、辻村氏が「国内女子ツアーでベスト」と評するスイングから繰り出される飛距離があるからだ。
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■パーオン率2位のショットを生み出す“狂わない”体内時計
「今大会はパーオン率2位のショットメーカー・テレサ対平均パット率4位であるパットの名手・全の戦いだったと言えます。テレサだけでなくイ・ボミ(韓国)や申ジエ(韓国)といったショットがうまい選手全般に言えることなのですが、とにかくスイングのテンポがぶれません。毎回同じタイミングで打っています。だから緊迫した状況でもいつも通りのスイングをするだけなのでショットに狂いがありません」(辻村氏)
テレサは同スコアで迎えた正規の18番でティショットを左のラフに入れたが、そこから「手前の池ギリギリ越えるのを狙った」とグリーンオン。あと1ヤードショートしていれば、グリーン周りの傾斜で池に入り終戦となっていた。そんな痺れる場面でも自信を持って打てる要因は強靭なメンタルだけでなく、普段の練習にもあるという。
「練習を見ていても、彼女はショットを途中で止めるようなドリルなどをせず、いつも同じタイミングとリズムで打っています。そのくらい常にワンスイングで打つことを心がけてるように見えますね。そうすることで自分のリズムを覚えています。もしアマチュアの方が体内時計を作りたいと思ったら、まず意識して欲しいのは心拍数。スイングのリズムは心拍数よりも早くても遅くてもダメだからです。それを踏まえたうえで、身に付けるための練習で利用するのはメトロノームが良いと思いますが、中々手元にある人はいないと思います。そこで使ってみてほしいのがストップウォッチ。クラブを握らずストップウォッチを持って、アドレスでスタート。そこからスイングの動作をしてフィニッシュでストップを押します。これを何度も繰り返すことで自分のテンポを覚えることができるのです。3回やって3回同じようなタイムが出れば完璧です。そうすれば普段のラウンドで走った後でも、緊張する場面でも同じテンポで振れるようになるのではないでしょうか。もちろん、良くレッスンであるような“チャーシューメーン”など言葉で自分のリズムを作るのも良いでしょう」(辻村氏)
そのテレサは今大会では最終日の13番でOBを打ったようにドライバーに不安を抱えていたが、ほとんどのホールで安定しているフェアウェイウッドを使った。それでも優勝できたのは、辻村氏が「国内女子ツアーでベスト」と評するスイングから繰り出される飛距離があるからだ。