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【舩越園子コラム】あっさり勝つ人、惜敗を繰り返す人
【舩越園子コラム】あっさり勝つ人、惜敗を繰り返す人
配信日時: 2015年8月10日 03時01分
今、世界のゴルフファンの記憶に鮮明に残っている「惜敗」と言えば、7月の全英オープンで1打差でプレーオフ進出を逃し、メジャー3連勝の記録を逃したジョーダン・スピースの惜敗だろう。6月の全米オープンで72ホール目に3パットを喫し、目前だった勝利をスピースに譲る形になったダスティン・ジョンソンの惜敗も記憶に新しい。いやいや、ジョンソンの惜敗と言えば、来週に全米プロを控えている今だからこそ、5年前の彼の惜敗も思い出される。
今年の全英オープンで最後のバーディパットを外し、俯いたデイ
そう、今年も5年前も、全米プロの舞台は米ウイスコンシン州のウイスリングストレイツ。人工的にクリエイトされたあの英国風リンクスコースには1000個以上のバンカーが点在しており、2010年大会の72ホール目にジョンソンがボールを目の前にしていて立っていたのは、そのうちの1つだった。
だが、ギャラリーに踏み固められ、ペットボトルや紙クズまで散乱していたその場所は、バンカーには見えず、ジョンソンもそこがバンカー内であることをまったく認識せずに4番アイアンを2度もソールしてからショットした。そのせいで2打罰を食らい、プレーオフ進出を逃したジョンソン。ルール委員から説明を聞かされ、黙って頷いたジョンソンの蒼白の表情は、今でも脳裏に焼き付いている。
しかし、そんなふうに詳細に記録され、人々の記憶にも残っている惜敗は、まだ報われているのかもしれない。というのも、過去のブリヂストン招待でトップ10に9回も入っていながら、ただの1度も勝利をつかめなかったジム・フューリックの惜敗は、人々から意識さえされることはなかった。
そして今年もフューリックは最終日を首位で迎えながら、ぐんぐんスコアを伸ばしていったバッバ・ワトソンやシェーン・ローリーに追い抜かれ、またしても勝利を逃して3位に終わった。
今年の全英オープンで最後のバーディパットを外し、俯いたデイ
そう、今年も5年前も、全米プロの舞台は米ウイスコンシン州のウイスリングストレイツ。人工的にクリエイトされたあの英国風リンクスコースには1000個以上のバンカーが点在しており、2010年大会の72ホール目にジョンソンがボールを目の前にしていて立っていたのは、そのうちの1つだった。
だが、ギャラリーに踏み固められ、ペットボトルや紙クズまで散乱していたその場所は、バンカーには見えず、ジョンソンもそこがバンカー内であることをまったく認識せずに4番アイアンを2度もソールしてからショットした。そのせいで2打罰を食らい、プレーオフ進出を逃したジョンソン。ルール委員から説明を聞かされ、黙って頷いたジョンソンの蒼白の表情は、今でも脳裏に焼き付いている。
しかし、そんなふうに詳細に記録され、人々の記憶にも残っている惜敗は、まだ報われているのかもしれない。というのも、過去のブリヂストン招待でトップ10に9回も入っていながら、ただの1度も勝利をつかめなかったジム・フューリックの惜敗は、人々から意識さえされることはなかった。
そして今年もフューリックは最終日を首位で迎えながら、ぐんぐんスコアを伸ばしていったバッバ・ワトソンやシェーン・ローリーに追い抜かれ、またしても勝利を逃して3位に終わった。