【記者の目】BS『TOUR B XD-3』を数ヶ月使った本音を聞く。木下稜介「ボクは筋金入りの『ツアステ』ユーザーでした(笑)」
【記者の目】BS『TOUR B XD-3』を数ヶ月使った本音を聞く。木下稜介「ボクは筋金入りの『ツアステ』ユーザーでした(笑)」
配信日時: 2018年8月8日 03時25分
6日に行われたブリヂストンスポーツの新商品発表会。既報のとおり、近藤智弘、木下稜介、堀川未来夢がトークセッションを行った。登壇して製品について話したこと以外に、それぞれの本音に迫ったので紹介したい。最終回は26歳の木下稜介のエピソード。
■メーカーが勘弁して欲しい、旧モデル愛用者■
木下稜介、26歳。いま、何かと話題の奈良県出身で、大阪学院大学で腕を磨いた関西人だ。昨季はレギュラーツアーに9試合出場したものの、7試合予選落ち。レギュラーツアーの高きカベに跳ね返された形だが、QTで日本人トップの3位にランクして今季もフル出場をはたしている。
迎えた今季、当初の2試合は予選落ち。だが、4月末辺りから持ち前の安定したショットが機能し始め、成績が安定。昨季予選を通ることすら難しかった男が、8試合中7試合で予選通過。直近の「セガサミーカップ」でも7位に食い込むなど、その成績がどんどん上がっている。
6月のAbemaTVツアー「ISPS燃える闘魂!!チャレンジカップ」では待望の初勝利もはたした。一体男に何が起きているのか?
「4月に新しい『X-CB』アイアンに替えて良くなって、5月に新作の【筋金入り】にドライバーを替えました。その前までは、『TOURSTAGE X-DRIVE 707』(2012年1月発売モデル)をずっと使っていて、2、3個ヘッドが割れてもモデルを替えられなかったんです。メーカーさん的には勘弁して欲しいというか、迷惑だけをかけてた形ですね…。でも、ボクは打感を超重視するタイプで、替えたくても替えられなかったんですよ…」(木下)
なんと、木下稜介は筋金入りの『ツアーステージ』ユーザーで、約7年もの間1つのモデルだけに固執してきたのだった。(この間に『ツアーステージ』ブランドはなくなり、ブリヂストンゴルフ『TOUR B』に変わっている)この男、筋金入りの頑固さだ…。
■ボクが最後の『ツアステ』ユーザーじゃないです!■
思わず「いま、2018年ですよ? ドライバーを替えられないジョーダン・スピースですら、2014年からなのに、2011年からってどんだけですか…。ここ数年とか最近までで、『ツアーステージ』を使っている人って周りで見ました? プロゴルファーでも学生でもどちらでもいいんですけど。もしかして、ツアープロの中では最後の『ツアステ』ユーザーじゃないですか?」と聞いた。
⇒【記者の目】新作が明らかに飛ぶのに“替えられない”スピースと石川遼。その姿が重なる件
「いや、ここ数年は周りでもほとんど見なくて『X-DRIVE 707』くらい古いのはボクしかいなかったですね…。でも、ボクが最後じゃないです。最近見つけたんです! 先日、K・T・ゴンさんがボクと同じ『707』を使っているのを見かけました! 確か彼はテーラーメイドを使ってたと思うんですけど、ウワァッてビックリしました」(木下)
「いや、K・T・ゴンは7年も使ってないでしょ!」と心の中で突っ込んだが、いったい何がそうさせるのか。「打感だったら『J815』とか、いろいろソフトな打感のものもけっこう過去にあったと思うんですけど?」と食い下がった。
「いや、違うんです。とにかく『X-DRIVE 707』の打感が凄く良くて。でも、そんな打感重視派のボクでも新しい【筋金入り】は替えられたんです。新しいドライバーって、だいたい弾くものが多い印象ですし、新作も見た目は新しい感じで一見硬そうじゃないですか。でも、打つと本当に打感が柔らかい。ちょっと球が強くなりましたけど、チャレンジで勝てましたし、成績も出てますからね」(木下)
成績も伸びて納得、笑顔いっぱいの木下を前に、ふと不吉な予感が……。「やばっ、まさかこの男、またこの先7年以上も【筋金入り】を使う気じゃないだろうな…」と、またもや心の中でつぶやいて、取材をあとにした。
Text/Mikiro Nagaoka
■メーカーが勘弁して欲しい、旧モデル愛用者■
木下稜介、26歳。いま、何かと話題の奈良県出身で、大阪学院大学で腕を磨いた関西人だ。昨季はレギュラーツアーに9試合出場したものの、7試合予選落ち。レギュラーツアーの高きカベに跳ね返された形だが、QTで日本人トップの3位にランクして今季もフル出場をはたしている。
迎えた今季、当初の2試合は予選落ち。だが、4月末辺りから持ち前の安定したショットが機能し始め、成績が安定。昨季予選を通ることすら難しかった男が、8試合中7試合で予選通過。直近の「セガサミーカップ」でも7位に食い込むなど、その成績がどんどん上がっている。
6月のAbemaTVツアー「ISPS燃える闘魂!!チャレンジカップ」では待望の初勝利もはたした。一体男に何が起きているのか?
「4月に新しい『X-CB』アイアンに替えて良くなって、5月に新作の【筋金入り】にドライバーを替えました。その前までは、『TOURSTAGE X-DRIVE 707』(2012年1月発売モデル)をずっと使っていて、2、3個ヘッドが割れてもモデルを替えられなかったんです。メーカーさん的には勘弁して欲しいというか、迷惑だけをかけてた形ですね…。でも、ボクは打感を超重視するタイプで、替えたくても替えられなかったんですよ…」(木下)
なんと、木下稜介は筋金入りの『ツアーステージ』ユーザーで、約7年もの間1つのモデルだけに固執してきたのだった。(この間に『ツアーステージ』ブランドはなくなり、ブリヂストンゴルフ『TOUR B』に変わっている)この男、筋金入りの頑固さだ…。
■ボクが最後の『ツアステ』ユーザーじゃないです!■
思わず「いま、2018年ですよ? ドライバーを替えられないジョーダン・スピースですら、2014年からなのに、2011年からってどんだけですか…。ここ数年とか最近までで、『ツアーステージ』を使っている人って周りで見ました? プロゴルファーでも学生でもどちらでもいいんですけど。もしかして、ツアープロの中では最後の『ツアステ』ユーザーじゃないですか?」と聞いた。
⇒【記者の目】新作が明らかに飛ぶのに“替えられない”スピースと石川遼。その姿が重なる件
「いや、ここ数年は周りでもほとんど見なくて『X-DRIVE 707』くらい古いのはボクしかいなかったですね…。でも、ボクが最後じゃないです。最近見つけたんです! 先日、K・T・ゴンさんがボクと同じ『707』を使っているのを見かけました! 確か彼はテーラーメイドを使ってたと思うんですけど、ウワァッてビックリしました」(木下)
「いや、K・T・ゴンは7年も使ってないでしょ!」と心の中で突っ込んだが、いったい何がそうさせるのか。「打感だったら『J815』とか、いろいろソフトな打感のものもけっこう過去にあったと思うんですけど?」と食い下がった。
「いや、違うんです。とにかく『X-DRIVE 707』の打感が凄く良くて。でも、そんな打感重視派のボクでも新しい【筋金入り】は替えられたんです。新しいドライバーって、だいたい弾くものが多い印象ですし、新作も見た目は新しい感じで一見硬そうじゃないですか。でも、打つと本当に打感が柔らかい。ちょっと球が強くなりましたけど、チャレンジで勝てましたし、成績も出てますからね」(木下)
成績も伸びて納得、笑顔いっぱいの木下を前に、ふと不吉な予感が……。「やばっ、まさかこの男、またこの先7年以上も【筋金入り】を使う気じゃないだろうな…」と、またもや心の中でつぶやいて、取材をあとにした。
Text/Mikiro Nagaoka