キャロウェイ『EPIC STARアイアン』に見る、激飛び系アイアン第二世代の活かし方
text by kazuhiro koyama
配信日時: 2017年9月7日 10時00分
大ヒットモデル『EPIC』に、待望のアイアンが登場!
上田桃子、藤田光里、佐伯三貴といったおなじみの選手たちは、7番アイアンで平均150ヤード。それが『EPIC STARアイアン』では、180〜190ヤードといった飛距離をコンスタントに叩き出した。プロたちのリアルな驚きっぷりが、非常に印象的だった。
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そんな中、最新の飛び系アイアンをツアープロが打つと、3番手以上の飛距離の差が出たわけだ。それは、これまで培ってきた価値観を混乱させるような出来事だったのではないだろうか。動画の中で、藤田光里が「現実に戻らないと」と自分のアイアンを打ち始めたのは、なんとなく理解できる。
しかし、ギアマニアのゴルファーの中には、「ロフトが立っているから飛んで当たり前」とか、「ゴルフは飛ばしじゃない」といった、冷めた意見も少なからずある。たしかに、『EPIC STARアイアン』の7番は、ロフト角が26度。飛び性能が評価されて、スマッシュヒットとなっている同社の「Steelhead XR」アイアンはロフト角30度だから、現行の飛び系アイアンと比べても、1番手以上ロフトが立っている。海外の男子プロが愛用するマッスルバックの「APEX MB」はロフト角35度だから、その差は9度。2〜3番手分飛距離が変わるのは、むしろ当然と言ってもいい。加えて、シャフト長もやや長めになっている。
ロフト角が立って、シャフトも長くなっていたら、これは5番アイアンに“7”と刻印を入れているだけでは?と思われる人も多いだろう。今回は、コースで試打ラウンドを行い、実際に飛び性能はもちろん、操作性や使い勝手を検証した。そこからは、単にロフト角を立てただけではない、『EPIC STARアイアン』の実力が見えてきた。
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