【松山英樹のスイング】左ヒザが伸びた床反力打法は意識的に行うものか?
全米プロゴルフ選手権が開幕。理論派プロの谷口拓也が世界のトッププロのスイングを分析します。
配信日時: 2017年8月12日 08時00分
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インパクトで左ヒザが伸びてヘッドを加速させる
松山プロはスイング中になぜ左足がピーンと伸びているのでしょうか? よく雑誌などで言われていますが、”床反力打法”という地面へ力を伝える動きを行っています。左ヒザを伸ばすことでポイントとなり、上体へと力が伝わります。さらに首の後ろ辺りがスイングの支点となって、クラブを振る支点が強固になることで、ヘッドスピードがよりアップして飛距離が大幅にアップできるというものです。ただ、これは私は意図的にやっているものではないと思います。スイングを上体や腕でなく下半身の力で行っており、最大限に上体の回転スピードを上げているために結果行われている動きだと思います。
左足カカトに重心を乗せ左お尻は後ろに引くと左ヒザが伸びる
ポイントは左のお尻にあると思います。ダウンスイング以降でよく左腰を切るといいますが、実際には左お尻を後ろに引く動きを行っているのです。左サイドの動きを切り返しから行うことで、クラブを振り下ろしています。その際に目標方向へと体を流してはスエーするだけです。左足カカトに重心を乗せながら、左お尻を後ろに引いてインパクトすると、自然に左ヒザが伸びる動きにつながってきます。そうすることで、クラブの通り道も確保しながら振っているのです。あくまで下半身の左サイドの力でクラブを振り下ろしてしているために最大限ヘッドを加速させられるのです。