【2017年LPGAスタッツ振り返り】パーオン率の高い女子5人はどんなアイアンを使っていた?
【2017年LPGAスタッツ振り返り】パーオン率の高い女子5人はどんなアイアンを使っていた?
配信日時: 2017年11月30日 01時16分
2017年シーズンの国内女子ツアー全38試合が終了し、賞金女王は鈴木愛が初の戴冠となった。賞金以外でも、国内女子ツアーでは2017年から細かな計測スタッツを公表しているため、今年一年の戦いの結果を示す各種スタッツと使用ギアを振り返る。第二回は、アイアンの切れ味の良さを表す【パーオン率】について。
【2017年パーオン率上位5傑/主な使用アイアン】(使用クラブの変更は→で記載)
◆1位 イ・ミニョン 73.6111%(賞金2位)
(テーラーメイド『Psi』→『P750 TOUR PROTO』4I〜PW/NS950GH・R)
◆2位 笠りつ子 72.9036%(賞金ランク15位)
(ホンマ『TW737P』5I〜10I/NS850GH・R)
◆3位 テレサ・ルー 72.4586%(賞金ランク3位)
(キャロウェイ『APEX PRO』6I〜PW/NS850GH・S)
◆4位 上田桃子 71.8713%(賞金ランク6位)
(キャロウェイ『APEX』→『LEGACY』5I〜PW/NS850GH・SR)
◆5位 申ジエ 71.7300%(賞金ランク5位)
(ミズノ『JPX900フォージド』→『ミズノプロ518』6I〜PW/ツアーAD 65・S)
ご覧のとおり、おなじみのショットメーカーたちを抑え、ツアールーキーであるイ・ミニョンがトップを飾っている。女子プロでは珍しいアイアン型UTの3Iを入れるなど、安定した高弾道フェードを操り、アイアン巧者ぶりを発揮。サポートしているツアー担当者はこう語る。
「フェードヒッターで球を左へ出したい彼女はウッド型UTを嫌がります。女子ツアーではヘッドスピードが速く飛距離も出るタイプなので、アイアン型UTを選んでいます。シャフトはアイアン同様に『N.S.PRO950 GH』のRと、軟らかいシャフトで打ち出し角の高さを補っています。また、ダウンブローに打てるので、低重心なものより少し高重心のハーフキャビティ形状のほうが芯に当たって距離も出ます。スピンコントロールしやすいのもシーズン途中で『P750 TOUR PROTO』に替えた理由です」(テーラーメイド担当者)
その他、笠りつ子と上田桃子はともにドライバーのヘッドスピードが41〜43m/s前後のプレーヤー。これは一般アマチュア男性の平均ヘッドスピードとも近いが、アマに多い『NS950』のSではなく、上田が『NS850GH』のSR、笠はRを使用する。男女では腕力差があるため単純にヘッドスピードだけでは判断できないが、『NS950』で球が上がりづらい人は参考になるかもしれない。
ところが、2人よりもさらにヘッドスピードが速いテレサ・ルーが同シャフトのSと、軽めのシャフトであることも興味深いところ。反対に5位の申ジエはこの中では遅めの40m/s前後で、歴代アイアンにグラファイトデザインの軽めのカーボンシャフトを採用している。ヘッドは全員似た傾向。やさし過ぎず、難しすぎないアスリート向けハーフキャビティを使用している。
また、テレサ・ルー、申ジエが6番アイアンからのセッティング。(上田桃子も開幕時は6Iから)これらのプロたちは、キャリーが出しづらく止まりづらい5番アイアンを無理して使うより、やさしいUTやショートウッドを多用する。ここもアマチュアが参考にすべきなことは言うまでもなさそうだ。
【2017年パーオン率上位5傑/主な使用アイアン】(使用クラブの変更は→で記載)
◆1位 イ・ミニョン 73.6111%(賞金2位)
(テーラーメイド『Psi』→『P750 TOUR PROTO』4I〜PW/NS950GH・R)
◆2位 笠りつ子 72.9036%(賞金ランク15位)
(ホンマ『TW737P』5I〜10I/NS850GH・R)
◆3位 テレサ・ルー 72.4586%(賞金ランク3位)
(キャロウェイ『APEX PRO』6I〜PW/NS850GH・S)
◆4位 上田桃子 71.8713%(賞金ランク6位)
(キャロウェイ『APEX』→『LEGACY』5I〜PW/NS850GH・SR)
◆5位 申ジエ 71.7300%(賞金ランク5位)
(ミズノ『JPX900フォージド』→『ミズノプロ518』6I〜PW/ツアーAD 65・S)
ご覧のとおり、おなじみのショットメーカーたちを抑え、ツアールーキーであるイ・ミニョンがトップを飾っている。女子プロでは珍しいアイアン型UTの3Iを入れるなど、安定した高弾道フェードを操り、アイアン巧者ぶりを発揮。サポートしているツアー担当者はこう語る。
「フェードヒッターで球を左へ出したい彼女はウッド型UTを嫌がります。女子ツアーではヘッドスピードが速く飛距離も出るタイプなので、アイアン型UTを選んでいます。シャフトはアイアン同様に『N.S.PRO950 GH』のRと、軟らかいシャフトで打ち出し角の高さを補っています。また、ダウンブローに打てるので、低重心なものより少し高重心のハーフキャビティ形状のほうが芯に当たって距離も出ます。スピンコントロールしやすいのもシーズン途中で『P750 TOUR PROTO』に替えた理由です」(テーラーメイド担当者)
その他、笠りつ子と上田桃子はともにドライバーのヘッドスピードが41〜43m/s前後のプレーヤー。これは一般アマチュア男性の平均ヘッドスピードとも近いが、アマに多い『NS950』のSではなく、上田が『NS850GH』のSR、笠はRを使用する。男女では腕力差があるため単純にヘッドスピードだけでは判断できないが、『NS950』で球が上がりづらい人は参考になるかもしれない。
ところが、2人よりもさらにヘッドスピードが速いテレサ・ルーが同シャフトのSと、軽めのシャフトであることも興味深いところ。反対に5位の申ジエはこの中では遅めの40m/s前後で、歴代アイアンにグラファイトデザインの軽めのカーボンシャフトを採用している。ヘッドは全員似た傾向。やさし過ぎず、難しすぎないアスリート向けハーフキャビティを使用している。
また、テレサ・ルー、申ジエが6番アイアンからのセッティング。(上田桃子も開幕時は6Iから)これらのプロたちは、キャリーが出しづらく止まりづらい5番アイアンを無理して使うより、やさしいUTやショートウッドを多用する。ここもアマチュアが参考にすべきなことは言うまでもなさそうだ。