ヤマハ『RMX 020/120/118』アイアンの比較試打。“高初速な新種”のスピン量は?【記者の目】
ヤマハ『RMX 020/120/118』アイアンの比較試打。“高初速な新種”のスピン量は?【記者の目】
配信日時: 2019年10月28日 11時16分
28日、都内練習場にてヤマハの新製品試打会が行われた。同社商品企画の梶山駿吾氏は「藤田寛之プロが現在テスト中でプロでは仮説・検証が進んでいる“高初速アイアン”について、アマチュアの方々にも当てはまるのか? 実験して頂きたい」とのこと。
具体的には、現在、藤田寛之が使用する『RMX020』(軟鉄鍛造セミキャビティ)と、使用に向けテスト中の『RMX120』(クロモリ鋼一体鋳造キャビティ)の性能差を体感して欲しいとのこと。そして『RMX120』の前作『RMX118』(軟鉄鍛造キャビティ)も比較要望が。つまり、クロモリ鋼一体鋳造の『120』の“高初速フェース”が何を生むか? の実験である。
⇒「ウィンドウ」に速く到達する、最新“高初速フェース”アイアン【記者の目】
■藤田寛之の仮説・検証では、スピン量キープで+7y!
梶山氏は「藤田寛之プロの場合は、同番手比較で『020』対比で『120』だと同等のスピン量で、キャリーが7ヤード増えるという結果が出ています。アマチュアの場合は何が起きるのか? レンジボールですが、トラックマンのナイスショット3球比較で平均データの比較をしたい」と話す。レンジボールがかなりソフトなため7Iの飛距離は10%以上低くなるが、記者4人の試打結果は下記となった。
★編集A(持ち球ハイフェード)
RMX020 6257rpm 130.6y
RMX120 6203rpm 139.3y(020比+8.7y)
RMX118 5974rpm 137.2y
★編集B(持ち球ローフェード)
RMX020 5072rpm 125.2y
RMX120 5157rpm 139.0y(020比+13.8y)
RMX118 4806rpm 136.3y
・編集C(持ち球ハイドロー)
RMX020 7653rpm 135.0y
RMX120 6764rpm 143.3y(020比+7.7y)
RMX118 6827rpm 136.0y
★編集D(持ち球ロードロー)
RMX020 7321rpm 136.4y
RMX120 7515rpm 150.7y(020比+14.3y)
RMX118 7342rpm 141.8y
■テスター8人中、7人が藤田寛之と同結果に!
ちなみに、全て7Iで比較を行ったが、ロフトには当然差がある。『RMX020』はロフト34度、『120』と『118』はロフト31度となっている。が、結果的に3度もロフトが多い『RMX020』に対し、テスター4人中3人が藤田寛之と同様に『RMX120』が同等のスピン量を記録する結果に。
また、同じロフト、長さの『RMX120』と『RMX118』だったが、軟鉄鍛造の『118』よりもクロモリ鋼一体鋳造の『120』の方が、テスター全員が距離の出る結果に。そして、ロフトの寝た軟鉄鍛造『RMX020』より当然距離の出る結果で、藤田寛之の7y差以上を全員が記録。梶山氏は結果についてこう語っていた。
「今日テストして頂いた別のメディアの方を含めると、8人中7人のアマの方が藤田寛之プロと同様の結果になりました。クロモリ鋼一体鋳造で反発のいい『RMX120』アイアンは当然高初速が出ますし、重心位置が高いため、スピンが『020』と同等以上に入ってキャリーが伸びる結果です。
飛び系アイアンが増えていて、ロフトが立ったモデルは【止まりづらい】と先入観を持つ方も多いと思います。でも、『RMX120』のように高初速が出せて、スピン量がしっかり入って止まるモデルもあることを知っていただければ。軟鉄鍛造ブレードをこれまで好んできた藤田プロがなぜ新種の『RMX120』に興味を持つのか? ここに答えがありますね」(梶山氏)
シャープな見た目でありながら、実は飛んで止まる。梶山氏が『RMX120』を“新種”と呼ぶのには理由があった。
Text/Mikiro Nagaoka
具体的には、現在、藤田寛之が使用する『RMX020』(軟鉄鍛造セミキャビティ)と、使用に向けテスト中の『RMX120』(クロモリ鋼一体鋳造キャビティ)の性能差を体感して欲しいとのこと。そして『RMX120』の前作『RMX118』(軟鉄鍛造キャビティ)も比較要望が。つまり、クロモリ鋼一体鋳造の『120』の“高初速フェース”が何を生むか? の実験である。
⇒「ウィンドウ」に速く到達する、最新“高初速フェース”アイアン【記者の目】
■藤田寛之の仮説・検証では、スピン量キープで+7y!
梶山氏は「藤田寛之プロの場合は、同番手比較で『020』対比で『120』だと同等のスピン量で、キャリーが7ヤード増えるという結果が出ています。アマチュアの場合は何が起きるのか? レンジボールですが、トラックマンのナイスショット3球比較で平均データの比較をしたい」と話す。レンジボールがかなりソフトなため7Iの飛距離は10%以上低くなるが、記者4人の試打結果は下記となった。
★編集A(持ち球ハイフェード)
RMX020 6257rpm 130.6y
RMX120 6203rpm 139.3y(020比+8.7y)
RMX118 5974rpm 137.2y
★編集B(持ち球ローフェード)
RMX020 5072rpm 125.2y
RMX120 5157rpm 139.0y(020比+13.8y)
RMX118 4806rpm 136.3y
・編集C(持ち球ハイドロー)
RMX020 7653rpm 135.0y
RMX120 6764rpm 143.3y(020比+7.7y)
RMX118 6827rpm 136.0y
★編集D(持ち球ロードロー)
RMX020 7321rpm 136.4y
RMX120 7515rpm 150.7y(020比+14.3y)
RMX118 7342rpm 141.8y
■テスター8人中、7人が藤田寛之と同結果に!
ちなみに、全て7Iで比較を行ったが、ロフトには当然差がある。『RMX020』はロフト34度、『120』と『118』はロフト31度となっている。が、結果的に3度もロフトが多い『RMX020』に対し、テスター4人中3人が藤田寛之と同様に『RMX120』が同等のスピン量を記録する結果に。
また、同じロフト、長さの『RMX120』と『RMX118』だったが、軟鉄鍛造の『118』よりもクロモリ鋼一体鋳造の『120』の方が、テスター全員が距離の出る結果に。そして、ロフトの寝た軟鉄鍛造『RMX020』より当然距離の出る結果で、藤田寛之の7y差以上を全員が記録。梶山氏は結果についてこう語っていた。
「今日テストして頂いた別のメディアの方を含めると、8人中7人のアマの方が藤田寛之プロと同様の結果になりました。クロモリ鋼一体鋳造で反発のいい『RMX120』アイアンは当然高初速が出ますし、重心位置が高いため、スピンが『020』と同等以上に入ってキャリーが伸びる結果です。
飛び系アイアンが増えていて、ロフトが立ったモデルは【止まりづらい】と先入観を持つ方も多いと思います。でも、『RMX120』のように高初速が出せて、スピン量がしっかり入って止まるモデルもあることを知っていただければ。軟鉄鍛造ブレードをこれまで好んできた藤田プロがなぜ新種の『RMX120』に興味を持つのか? ここに答えがありますね」(梶山氏)
シャープな見た目でありながら、実は飛んで止まる。梶山氏が『RMX120』を“新種”と呼ぶのには理由があった。
Text/Mikiro Nagaoka