稲森佑貴「長い番手がめちゃ高くなった」KBSとの5年越しの二人三脚がついに結実!
稲森佑貴「長い番手がめちゃ高くなった」KBSとの5年越しの二人三脚がついに結実!
配信日時: 2018年10月17日 08時25分
先週「日本オープン」制覇をはたした稲森佑貴。「BSオープン」の練習場には後方にクレーンで高い防球ネットが設置されているのだが、そのネットを指差しながら、「ここ数年でいかに球が高くなったか?」を語ってくれた。
⇒稲森佑貴は何を使ってる?優勝セッティングはこちら!
「アイアンをスリクソンの『Z565』から『Z585』にして、KBSの『Sテーパー110』にしてから、すごい振りやすくて球が高くなりました。高さで言うと、今までのあのネットの上から、今は最高到達点が一番上くらいですね。(ネットを見て推測するに、最低でも5メートル以上?)例えば、5番アイアンとかでもピッチマークから止まる場所までの距離が半分くらいになりましたから。今までだったら、長い番手が上がりきらなくて、5番アイアンでも20メートルくらい転がっていたのが、10メートル弱になった感じですね。全然違いますよ」
サポートするKBSのツアー担当・佐野正さんも「5年がかりでここまで来ました」と目を細める。
「佑貴と出会ったのが5年くらい前で、元々飛ばなかったし、当初は『DG』ユーザーだったんですよ。それで、いろいろ一緒にやってくれるんだったらサポートするよって、取り組んできて、本人も一生懸命ボクの提案に付き合ってくれてここまで来ました。去年『Cテーパー120』に替えていたんですが、その後『Sテーパー115』にして、直近で『Sテーパー110』に軽量化しました。長い番手で球を上げるのが目的だったんです」(KBSツアー・佐野氏)
近年、稲森は筋トレに励むなどしてパワーアップも図っている。それでもスチールシャフトを軽量化、しかもフレックスは『Sテーパー110』のなんとフレックス【R】なのだとか。稲森自身は「Rですけど振りやすいですし、球がねじれなくて、高弾道になったのに横風にも強いんです」と、絶賛する。佐野氏はこう説明する。
⇒【記者の目】ゼロスリクソンが生み出す!? 稲森佑貴、驚異のサイドスピン“ゼロ”
「佑貴が元々サイドスピンの少ない選手なこともありますが、KBSのシャフトは横風に強くサイドスピンのかかりづらい設計になっています。これはスチールシャフトだから出来る味付けなんですね。それに、【R】というフレックスですが、『Sテーパー』は先端がしっかりしているため、佑貴にとって頼りないフィーリングには決してなりません。
直近でスピンレスで打ち出し角の高い『Z585』に替えたので、『Sテーパー110』の【R】がいい感じにハマっていますね。『Cテーパー』の方が先寄りに重心があって、もっとスピン量を抑えてしまうので、今のヘッドとシャフトの組み合わせで狙い通りに全番手サイドスピンを減らして最高到達点を上げることが出来てますね」(佐野氏)
佐野氏によれば、『Cテーパー』は入射角の強い人に、『Sテーパー』は振り心地は『Cテーパー』と変わらないものの、入射角の浅い人に合うという。稲森自身もコックが深いタイプではなく、後者にあたる。パワーを補い、曲がらない強みをさらに強化する5年越しの二人三脚が、これ以上ない形で結果を出した。ダンロップのツアー担当者もKBS佐野氏に大感謝をしていた。
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「アイアンをスリクソンの『Z565』から『Z585』にして、KBSの『Sテーパー110』にしてから、すごい振りやすくて球が高くなりました。高さで言うと、今までのあのネットの上から、今は最高到達点が一番上くらいですね。(ネットを見て推測するに、最低でも5メートル以上?)例えば、5番アイアンとかでもピッチマークから止まる場所までの距離が半分くらいになりましたから。今までだったら、長い番手が上がりきらなくて、5番アイアンでも20メートルくらい転がっていたのが、10メートル弱になった感じですね。全然違いますよ」
サポートするKBSのツアー担当・佐野正さんも「5年がかりでここまで来ました」と目を細める。
「佑貴と出会ったのが5年くらい前で、元々飛ばなかったし、当初は『DG』ユーザーだったんですよ。それで、いろいろ一緒にやってくれるんだったらサポートするよって、取り組んできて、本人も一生懸命ボクの提案に付き合ってくれてここまで来ました。去年『Cテーパー120』に替えていたんですが、その後『Sテーパー115』にして、直近で『Sテーパー110』に軽量化しました。長い番手で球を上げるのが目的だったんです」(KBSツアー・佐野氏)
近年、稲森は筋トレに励むなどしてパワーアップも図っている。それでもスチールシャフトを軽量化、しかもフレックスは『Sテーパー110』のなんとフレックス【R】なのだとか。稲森自身は「Rですけど振りやすいですし、球がねじれなくて、高弾道になったのに横風にも強いんです」と、絶賛する。佐野氏はこう説明する。
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「佑貴が元々サイドスピンの少ない選手なこともありますが、KBSのシャフトは横風に強くサイドスピンのかかりづらい設計になっています。これはスチールシャフトだから出来る味付けなんですね。それに、【R】というフレックスですが、『Sテーパー』は先端がしっかりしているため、佑貴にとって頼りないフィーリングには決してなりません。
直近でスピンレスで打ち出し角の高い『Z585』に替えたので、『Sテーパー110』の【R】がいい感じにハマっていますね。『Cテーパー』の方が先寄りに重心があって、もっとスピン量を抑えてしまうので、今のヘッドとシャフトの組み合わせで狙い通りに全番手サイドスピンを減らして最高到達点を上げることが出来てますね」(佐野氏)
佐野氏によれば、『Cテーパー』は入射角の強い人に、『Sテーパー』は振り心地は『Cテーパー』と変わらないものの、入射角の浅い人に合うという。稲森自身もコックが深いタイプではなく、後者にあたる。パワーを補い、曲がらない強みをさらに強化する5年越しの二人三脚が、これ以上ない形で結果を出した。ダンロップのツアー担当者もKBS佐野氏に大感謝をしていた。