元ナイキ⇒現在フリーの【ケプカ化】で飛躍? ケビン・ツウェイの使用ギア【記者の目】
元ナイキ⇒現在フリーの【ケプカ化】で飛躍? ケビン・ツウェイの使用ギア【記者の目】
配信日時: 2018年10月10日 09時02分
<セーフウェイ・オープン 最終日◇7日◇シルバラード・リゾート&スパコース(7,166ヤード・パー72)>
米国男子ツアーの新シーズン開幕戦「セーフウェイ・オープン」は、30歳のケビン・ツウェイ(米国)がPGAツアー初勝利を挙げた。その使用クラブと昨季のスタッツを振り返ってみよう。
■ケプカ飛躍のパターンは、他のプロにも当てはまる!?
ツウェイは元々ナイキ契約。2014年にフルシーズンを戦っていたが、2015、16年はPGAツアーの出場はわずか1試合ずつと、大きな挫折を味わっていた。ところが、2017年に再びPGAツアーの舞台に舞い戻り、フェデックスポイントランク69位に。そして昨季は87位と、2017年シーズンを境に成績を安定させることに成功していた。
筆者の目には、2016年のナイキ撤退による、クラブ契約フリー後に成績が安定したとも映る。そして、使用クラブを見ると、ブルックス・ケプカが飛躍したパターンに当てはまっているように見える。ドライバーがテーラーメイド、アイアンはミズノ、ウェッジとボールはタイトリストといった組み合わせだ。
ちなみに、すべてのクラブがナイキでフル参戦していた2014年(当時26歳)のツウェイの主要スタッツと、昨季のクラブ契約フリーの2018年(29歳)のものを見比べてみよう。
■平均飛距離も、パーオン率も上昇
【2018年】 【2014年】
平均飛距離 310.1y(13位) 294.5y(55位)
FWキープ率 52.61%(187位) 58.95%(127位)
パーオン率 66.88%(96位) 64.35%(107位)
スクランブル 56.77%(139位) 52.99%(162位)
平均パット数 1.773(103位) 1.873(173位)
平均スコア 70.8(92位) 71.912(171位)
ご覧のとおり、26歳当時よりも15ヤード近く飛距離アップに成功している。飛距離アップに伴ってFWキープ率が下がるのは当然だが、パーオン率、スクランブル(アプローチ)、平均パット、平均スコアと、主要スタッツで【ケプカ化】は成功したと見ていいだろう。
ただし、【ケプカ化】とはいっても、ツウェイはケプカの先へ進んでいる。ケプカがクラブ契約フリーになってから使い続けるアイアンは、ミズノ『JPX900ツアー』(USモデル)。タイトリストから契約フリーになるケプカを迎えるために、極秘開発されたアイアンががっちりとハマっている。
昨季序盤はこれを使用していたツウェイだが、昨季の後半から最新のUSモデル『JPX919FORGED』と、『JPX919ツアー』のコンボセットへと移行した。いよいよ使いなれてきたのか、今回勝利した「セーフウェイオープン」では、72.22%(18位タイ)のパーオン率をマーク。ティショットからグリーンに乗るまでで出場選手の平均より上か下かを表す「ストロークゲインド・ティ・トゥ・グリーン」でも3位に入っていた。
PGAツアーでにわかに増える【ケプカ化】する選手たち。クラブ変更を機に、ティショットの飛距離アップとアイアンの切れを増す選手にこれからも注目していきたい。
【ケビン・ツウェイの優勝セッティング(WITB=Whats in the Bag)】
1W:テーラーメイドM2 2017(9.5°、テンセイCK Pro White 70TX)
3W:テーラーメイドM2 2017(15°、ディアマナWシリーズ80X)
2I:ミズノMP-H5(リコイルプロト)
3,4I:ミズノJPX919 FORGED
5〜9I:ミズノJPX919ツアー(DGツアーイシューX7)
PW:ミズノT7(48°)
A,SW:タイトリストSM7(54,60°)
PT:テーラーメイド スパイダーツアーレッド プロト
BALL: タイトリスト プロV1x
Text/Mikiro Nagaoka
米国男子ツアーの新シーズン開幕戦「セーフウェイ・オープン」は、30歳のケビン・ツウェイ(米国)がPGAツアー初勝利を挙げた。その使用クラブと昨季のスタッツを振り返ってみよう。
■ケプカ飛躍のパターンは、他のプロにも当てはまる!?
ツウェイは元々ナイキ契約。2014年にフルシーズンを戦っていたが、2015、16年はPGAツアーの出場はわずか1試合ずつと、大きな挫折を味わっていた。ところが、2017年に再びPGAツアーの舞台に舞い戻り、フェデックスポイントランク69位に。そして昨季は87位と、2017年シーズンを境に成績を安定させることに成功していた。
筆者の目には、2016年のナイキ撤退による、クラブ契約フリー後に成績が安定したとも映る。そして、使用クラブを見ると、ブルックス・ケプカが飛躍したパターンに当てはまっているように見える。ドライバーがテーラーメイド、アイアンはミズノ、ウェッジとボールはタイトリストといった組み合わせだ。
ちなみに、すべてのクラブがナイキでフル参戦していた2014年(当時26歳)のツウェイの主要スタッツと、昨季のクラブ契約フリーの2018年(29歳)のものを見比べてみよう。
■平均飛距離も、パーオン率も上昇
【2018年】 【2014年】
平均飛距離 310.1y(13位) 294.5y(55位)
FWキープ率 52.61%(187位) 58.95%(127位)
パーオン率 66.88%(96位) 64.35%(107位)
スクランブル 56.77%(139位) 52.99%(162位)
平均パット数 1.773(103位) 1.873(173位)
平均スコア 70.8(92位) 71.912(171位)
ご覧のとおり、26歳当時よりも15ヤード近く飛距離アップに成功している。飛距離アップに伴ってFWキープ率が下がるのは当然だが、パーオン率、スクランブル(アプローチ)、平均パット、平均スコアと、主要スタッツで【ケプカ化】は成功したと見ていいだろう。
ただし、【ケプカ化】とはいっても、ツウェイはケプカの先へ進んでいる。ケプカがクラブ契約フリーになってから使い続けるアイアンは、ミズノ『JPX900ツアー』(USモデル)。タイトリストから契約フリーになるケプカを迎えるために、極秘開発されたアイアンががっちりとハマっている。
昨季序盤はこれを使用していたツウェイだが、昨季の後半から最新のUSモデル『JPX919FORGED』と、『JPX919ツアー』のコンボセットへと移行した。いよいよ使いなれてきたのか、今回勝利した「セーフウェイオープン」では、72.22%(18位タイ)のパーオン率をマーク。ティショットからグリーンに乗るまでで出場選手の平均より上か下かを表す「ストロークゲインド・ティ・トゥ・グリーン」でも3位に入っていた。
PGAツアーでにわかに増える【ケプカ化】する選手たち。クラブ変更を機に、ティショットの飛距離アップとアイアンの切れを増す選手にこれからも注目していきたい。
【ケビン・ツウェイの優勝セッティング(WITB=Whats in the Bag)】
1W:テーラーメイドM2 2017(9.5°、テンセイCK Pro White 70TX)
3W:テーラーメイドM2 2017(15°、ディアマナWシリーズ80X)
2I:ミズノMP-H5(リコイルプロト)
3,4I:ミズノJPX919 FORGED
5〜9I:ミズノJPX919ツアー(DGツアーイシューX7)
PW:ミズノT7(48°)
A,SW:タイトリストSM7(54,60°)
PT:テーラーメイド スパイダーツアーレッド プロト
BALL: タイトリスト プロV1x
Text/Mikiro Nagaoka