【記者の目】BS『TOUR B XD-3』ドライバーを数ヶ月使った本音を聞く。近藤智弘「現代的なものに頼るとスイングが良くなる」
【記者の目】BS『TOUR B XD-3』ドライバーを数ヶ月使った本音を聞く。近藤智弘「現代的なものに頼るとスイングが良くなる」
配信日時: 2018年8月7日 07時17分
6日に行われたブリヂストンスポーツの新商品発表会。既報のとおり、近藤智弘、木下稜介、堀川未来夢がトークセッションを行った。登壇して製品について話したこと以外に、それぞれの本音に迫ったので紹介したい。まずは近藤智弘のエピソードだ。
■考え方が変わった。クラブに頼りたい!■
昨季2月に発症した腰痛から本来のらしさを失っていた実力者の近藤智弘。一時はクラブを振れないほどのダメージを受け、その後、かばっているうちに首痛にも見舞われた。ドライバーのシャフトを20グラム以上軽くしたり、アイアンも軽いカーボンシャフトに移行するなど、さまざまなギア変更を余儀なくされたが、今年5月辺りからようやく体の問題から開放されたと語る。
「ケガもあってシャフトを軽くするなどいろんな形で対応してきましたが、5月くらいから以前に近い状態で振れるようになってきました。今回の新作は本当に気に入っていて、僕はいまクラブに頼りたいって気持ちが強いんです。昔は自分のスイングをとことん突き詰めて自分の技術でいい球を打つんだ!ってタイプでしたけど、今は考えが変わりました。クラブに頼れる部分は頼って、ドライバーが真っすぐいって飛距離が出てくれると気持ちが前向きになりますし、本当にゴルフが楽しいんです。
⇒「筋金入り」の正体が判明!BS新『TOUR B』はカーボン複合の中身が他社の一歩先へいっていた!
クラブに関してずっとBS顔やBSらしさのようなものってこれまで歴代モデルあったと思うんですけど、僕はそういったマイナーチェンジというのではなく、フルモデルチェンジを求めていた。今回の新作は本当にそんな感じがしていて、新しい感じがして凄くいい。慣性モーメントが大きいし、スピン量も減って何よりも飛んでくれるのが大きいです。こういった現代的なものの方が、スイングも良くなると実感していますね」(近藤智弘)
意外なことに、ドライバーへの細かなこだわりの強い過去の姿はない。ずっとBS契約で同社の歴史をつぶさに知る近藤も、ケガで悔しい想いをし、それをまた新しいギア変更で乗り越えてきたからか、過去の自分と決別しているように見えた。「クラブに頼る」というと、ラクをするようにも思うが、持ち味である鋭い体の回転はケガの影響で変化はあるのか?
■軽い方がいいのか、重い方がいいのか■
「確かに僕は体も小さいですし、それを補う意味で速く振るタイプです。ケガでもシャフトを軽くすることで、その部分は補えたことも事実です。でも、軽ければいいのか?という疑問を持ちながらトレーナーと試行錯誤しています。軽いものの方がかえって筋力が必要といった側面もゴルフスイングにはあります。過去の経験上、重い方が(一度動き始めると慣性で振れるため)ラクな部分も実感していますし。ドライバーは50グラム台を入れたり試行錯誤してきましたが、秋に向けて体も大丈夫ですし、しっかり答えを見つけていきたいです」(近藤)
5月に振れるようになったと同時に新しい『TOUR B XD-3』に変更した近藤。直後のタフな宍戸ヒルズの「ツアー選手権」で5位、若者との伸ばしあいとなる「福島オープン」でも5位と、体が万全なら技術では負けない。新たな自分が“やれる”実感を得たのも、このドライバーとの出会いが大きいのか。
これまでクールなキャラにも見えた41歳。この日は、集まった記者たちに良さを理解してもらおうと、熱く実感を込めながら語り続ける姿が印象的だった。16年守ってきたシードを昨季はケガで手放したが、それは過去のこと。この秋、新生・近藤の大逆襲が始まろうとしている。
Text/Mikiro Nagaoka
■考え方が変わった。クラブに頼りたい!■
昨季2月に発症した腰痛から本来のらしさを失っていた実力者の近藤智弘。一時はクラブを振れないほどのダメージを受け、その後、かばっているうちに首痛にも見舞われた。ドライバーのシャフトを20グラム以上軽くしたり、アイアンも軽いカーボンシャフトに移行するなど、さまざまなギア変更を余儀なくされたが、今年5月辺りからようやく体の問題から開放されたと語る。
「ケガもあってシャフトを軽くするなどいろんな形で対応してきましたが、5月くらいから以前に近い状態で振れるようになってきました。今回の新作は本当に気に入っていて、僕はいまクラブに頼りたいって気持ちが強いんです。昔は自分のスイングをとことん突き詰めて自分の技術でいい球を打つんだ!ってタイプでしたけど、今は考えが変わりました。クラブに頼れる部分は頼って、ドライバーが真っすぐいって飛距離が出てくれると気持ちが前向きになりますし、本当にゴルフが楽しいんです。
⇒「筋金入り」の正体が判明!BS新『TOUR B』はカーボン複合の中身が他社の一歩先へいっていた!
クラブに関してずっとBS顔やBSらしさのようなものってこれまで歴代モデルあったと思うんですけど、僕はそういったマイナーチェンジというのではなく、フルモデルチェンジを求めていた。今回の新作は本当にそんな感じがしていて、新しい感じがして凄くいい。慣性モーメントが大きいし、スピン量も減って何よりも飛んでくれるのが大きいです。こういった現代的なものの方が、スイングも良くなると実感していますね」(近藤智弘)
意外なことに、ドライバーへの細かなこだわりの強い過去の姿はない。ずっとBS契約で同社の歴史をつぶさに知る近藤も、ケガで悔しい想いをし、それをまた新しいギア変更で乗り越えてきたからか、過去の自分と決別しているように見えた。「クラブに頼る」というと、ラクをするようにも思うが、持ち味である鋭い体の回転はケガの影響で変化はあるのか?
■軽い方がいいのか、重い方がいいのか■
「確かに僕は体も小さいですし、それを補う意味で速く振るタイプです。ケガでもシャフトを軽くすることで、その部分は補えたことも事実です。でも、軽ければいいのか?という疑問を持ちながらトレーナーと試行錯誤しています。軽いものの方がかえって筋力が必要といった側面もゴルフスイングにはあります。過去の経験上、重い方が(一度動き始めると慣性で振れるため)ラクな部分も実感していますし。ドライバーは50グラム台を入れたり試行錯誤してきましたが、秋に向けて体も大丈夫ですし、しっかり答えを見つけていきたいです」(近藤)
5月に振れるようになったと同時に新しい『TOUR B XD-3』に変更した近藤。直後のタフな宍戸ヒルズの「ツアー選手権」で5位、若者との伸ばしあいとなる「福島オープン」でも5位と、体が万全なら技術では負けない。新たな自分が“やれる”実感を得たのも、このドライバーとの出会いが大きいのか。
これまでクールなキャラにも見えた41歳。この日は、集まった記者たちに良さを理解してもらおうと、熱く実感を込めながら語り続ける姿が印象的だった。16年守ってきたシードを昨季はケガで手放したが、それは過去のこと。この秋、新生・近藤の大逆襲が始まろうとしている。
Text/Mikiro Nagaoka