【マスターズ展望】リードVSマキロイ。最終日の重圧に強いのはどっち?
ムービングデーの3日めを終え、ファウラーとラーム、マキロイがこの日7アンダーと爆発。しかし、首位に立つパトリック・リードも14アンダーまで到達。このまま行ってしまうのでしょうか?
配信日時: 2018年4月8日 06時16分
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3打差は大きいが、マキロイが「リードにすべての重圧がかかる」と口撃
筆者 「マスターズ3日目が終わりました。27歳のパトリック・リードが首位を14アンダー堅守、2位の28歳のローリー・マキロイに3打差をつけています。このまま行くのかどうか、最終日の展望よろしくお願いします」
PCM筒康博(以下、筒) 「マキロイ選手が自身が2011年に4打差でスタートしながら、最終日に80と崩れたことを引き合いに出し、リードする選手にだけかかる、プレッシャーの存在を語っています。リード選手にだけ強烈なプレッシャーに襲われると言いたいようですが、最終日を前に牽制していましたね。これまでのマスターズでの最終日の成績を見れば、マキロイ選手の方が一枚上手で経験値も多いですから、この発言の意図もよくわかります」
筆者 「そうですね、あの時は10番ホールのティショットのトラブルで、マキロイはガタガタになってしまいました。マキロイ自身の経験に嘘はないでしょうが、リードに対する“口撃”の一種でしょうね。リードはPGAツアーで5勝していますが、2016年のバークレイズや2015年のヒュンダイ逃げ切りではないし、過去に3日め首位で迎えて逃げ切りに成功した2014年のヒューマナ・チャレンジでは、7打差から最終日に1つしか伸ばせず2打差にまで迫られています…。
同じ年に勝ったキャデラック選手権も2打差で3日目を終えましたが、最終日は伸ばせていません。2013年の初優勝の時は、混戦の中で最終日に伸ばしてスピースとのプレーオフを制しました。メジャー勝利はまだなく、重圧のかかる最終日を前にマキロイが口撃をしかけたのも頷けますね。ちょっと最終日のマッチアップの展望のために、3日めまでの細かいスタッツを見ていきましょうか」
筒 「2人のドライバーとアイアンショットの出来を見てみましょう。リード選手は今日後半だけで2つのイーグルを奪い、セカンドショット以降が好調な印象がありました。データ的にはどうなってますか? 」
PCM筒康博(以下、筒) 「マキロイ選手が自身が2011年に4打差でスタートしながら、最終日に80と崩れたことを引き合いに出し、リードする選手にだけかかる、プレッシャーの存在を語っています。リード選手にだけ強烈なプレッシャーに襲われると言いたいようですが、最終日を前に牽制していましたね。これまでのマスターズでの最終日の成績を見れば、マキロイ選手の方が一枚上手で経験値も多いですから、この発言の意図もよくわかります」
筆者 「そうですね、あの時は10番ホールのティショットのトラブルで、マキロイはガタガタになってしまいました。マキロイ自身の経験に嘘はないでしょうが、リードに対する“口撃”の一種でしょうね。リードはPGAツアーで5勝していますが、2016年のバークレイズや2015年のヒュンダイ逃げ切りではないし、過去に3日め首位で迎えて逃げ切りに成功した2014年のヒューマナ・チャレンジでは、7打差から最終日に1つしか伸ばせず2打差にまで迫られています…。
同じ年に勝ったキャデラック選手権も2打差で3日目を終えましたが、最終日は伸ばせていません。2013年の初優勝の時は、混戦の中で最終日に伸ばしてスピースとのプレーオフを制しました。メジャー勝利はまだなく、重圧のかかる最終日を前にマキロイが口撃をしかけたのも頷けますね。ちょっと最終日のマッチアップの展望のために、3日めまでの細かいスタッツを見ていきましょうか」
筒 「2人のドライバーとアイアンショットの出来を見てみましょう。リード選手は今日後半だけで2つのイーグルを奪い、セカンドショット以降が好調な印象がありました。データ的にはどうなってますか? 」
クラブ契約フリーのリード。ティショットもセカンドも大ミスなし
筆者 「三日間を通してのパーオン率は70%です。今日は78%と非常に高い状態でしたね。これが可能なのも、ドライバーのフェアウエーキープ率が3日を通して79%と非常に安定していることが挙げられると思います。リードはキャロウェイの印象が強いんですが、現在はクラブ契約フリーのようですね。
ドライバーはPING『G400LST』を使っているので、この安定感も納得です。アイアンもキャロウェイ時代の古い『APEX MB』や『X Forged』などを入れていて、ロングアイアンにはタイトリスト『T-MB』。FWはこれまた古いナイキの『VR』、ウェッジはボーケイとすべてを自由に選んでます」
筒 「ギアもかなりのフィーリング派ですね…。長岡さん、単純なフェアウエーキープ率の数字だけでは語れませんよ、マスターズはフェアウェイが広いですし。肝心なのは、【二打目が打ちやすいエリアにきちんと運べているかどうか?】この3日間、リード選手はことごとく、二打目以降でスムーズに狙える位置にティショットを運べていましたね。
3日目はムーブムービングデーのため、どの選手も気合いが入って振りがいつもより鋭くなっていました。マキロイ選手もそのパターンですが、いくつかのホールで二打目が狙えない位置へ行ったシーンもありました。今のところの出来で言えば、リード選手がゲームプランどおりにプレー出来ていて、かなりのアドバンテージがあると言えますね。
ただしマキロイの発言どおり、リード選手がプレッシャーに襲われるかどうか?ここが見所です。マキロイは前半から攻めて大ギャラリーを見方につけようとするでしょう。でも、個人的にはリード選手はかなりプレッシャーに強いタイプだと思います」
筆者 「筒さん、なんでですか?元々リードは地味なタイプだから観客など周囲に影響されないと言いたいんですか? 」
ドライバーはPING『G400LST』を使っているので、この安定感も納得です。アイアンもキャロウェイ時代の古い『APEX MB』や『X Forged』などを入れていて、ロングアイアンにはタイトリスト『T-MB』。FWはこれまた古いナイキの『VR』、ウェッジはボーケイとすべてを自由に選んでます」
筒 「ギアもかなりのフィーリング派ですね…。長岡さん、単純なフェアウエーキープ率の数字だけでは語れませんよ、マスターズはフェアウェイが広いですし。肝心なのは、【二打目が打ちやすいエリアにきちんと運べているかどうか?】この3日間、リード選手はことごとく、二打目以降でスムーズに狙える位置にティショットを運べていましたね。
3日目はムーブムービングデーのため、どの選手も気合いが入って振りがいつもより鋭くなっていました。マキロイ選手もそのパターンですが、いくつかのホールで二打目が狙えない位置へ行ったシーンもありました。今のところの出来で言えば、リード選手がゲームプランどおりにプレー出来ていて、かなりのアドバンテージがあると言えますね。
ただしマキロイの発言どおり、リード選手がプレッシャーに襲われるかどうか?ここが見所です。マキロイは前半から攻めて大ギャラリーを見方につけようとするでしょう。でも、個人的にはリード選手はかなりプレッシャーに強いタイプだと思います」
筆者 「筒さん、なんでですか?元々リードは地味なタイプだから観客など周囲に影響されないと言いたいんですか? 」
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⇒筒が言う“重圧に強い”人の特徴