“芯を感じる”かで大激論。タイトリスト新『プレステージ』のマニアック試打レポ
またもや、いつものマニアックな面々で、今回は評価が難しいボールのテストを…。プレミアムディスタンスボールの新『プレステージ』なのですが、激論になっちゃいました…
配信日時: 2017年9月1日 01時37分
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ボールテストは、弾道計測器だけじゃ分からない!
ボールの評価は難しい。普段、雑誌の企画では弾道計測器を使用したり、ロボットテストを組み合わせながら、なるべく公平なデータを出そうとする。ところが、先日ダンロップ『SRIXON−X−』のテスト時に、開発の神野一也氏から「インパクトの初期条件だけでボール初速から割り出す弾道計測器だけでは、空気抵抗など正確なデータを導き出せない」と手痛い指摘を受けた。
今回テストするのはタイトリストの新作プレミアムディスタンスボール、『プレステージ』なのだが、ウレタンディスタンスのパイオニアで、多数の競技志向者も使うボール。弾道計測器を用いたインドア試打の方がお手軽なのだが、今回は神野氏の意見も踏まえて、ラウンド試打を行うことにした。
【筆者のスイングとエースボール】
■HS46〜50m/s、■フラット軌道でのレベルブロー■エース:BS『TOUR B330X』orテーラー『TP5X』、■テスト時:HS46m/sでタメ緩やか、スピン量多め、中弾道ストレートフェード
【PCM編集長のスイングとエースボール】
■HS45〜48m/s、■アップライトでイン・アウトの強烈なアッパー軌道、■エース:ナイキ『RZNツアープラチナム』、■テスト時:普段と変わらず。タメややきつめ、スピン量超少なめ、中・高弾道ドロー
【PCM筒康博のスイングとエースボール】
■HS42〜46m/s、■アップライトでイン・アウトのややアッパー軌道■エース:SRIXON『Z-STAR XV』■テスト時:HS42m/sでストレート軌道&レベルブロー。タメは普通、スピン量やや少なめのストレート
今回テストするのはタイトリストの新作プレミアムディスタンスボール、『プレステージ』なのだが、ウレタンディスタンスのパイオニアで、多数の競技志向者も使うボール。弾道計測器を用いたインドア試打の方がお手軽なのだが、今回は神野氏の意見も踏まえて、ラウンド試打を行うことにした。
【筆者のスイングとエースボール】
■HS46〜50m/s、■フラット軌道でのレベルブロー■エース:BS『TOUR B330X』orテーラー『TP5X』、■テスト時:HS46m/sでタメ緩やか、スピン量多め、中弾道ストレートフェード
【PCM編集長のスイングとエースボール】
■HS45〜48m/s、■アップライトでイン・アウトの強烈なアッパー軌道、■エース:ナイキ『RZNツアープラチナム』、■テスト時:普段と変わらず。タメややきつめ、スピン量超少なめ、中・高弾道ドロー
【PCM筒康博のスイングとエースボール】
■HS42〜46m/s、■アップライトでイン・アウトのややアッパー軌道■エース:SRIXON『Z-STAR XV』■テスト時:HS42m/sでストレート軌道&レベルブロー。タメは普通、スピン量やや少なめのストレート
「芯を感じない」。はたしてネガなのか、ポジなのか?
筆者 「ボクの場合、昔から芯を感じるボールが好きなんですよ。だから、『プレステージ』のように芯をそこまで感じない、中が柔らかく感じる打感のボールは苦手なボールだといえますね。打った感がないというか、コントロール感がないというか」
PCM筒康博 「ボクは長岡さんと正反対で、芯を感じるボールが苦手だから『プレステージ』は大好物です。芯を感じるものは重くて疲れてしまうし、ドライバーやアイアン、アプローチなど、番手が変わると微妙に打感が変わるのが嫌なんです。中・上級者がよく『プロV1』は芯があると言いますが、コレが理由でボクは『プロV1』は使ってこなかったんです。アプローチで柔らかすぎるというか。多くの人がこの打感が好きなのは知っていますが、真逆のニーズもあるんですよ」
PCM編集長 「いつもは長岡の意見に同意しないんだけど、ボールに関しては私も打ちごたえのあるものの方が好きだね。柔らかいと潰れすぎてしまうのは、ヘッドスピード的にもしょうがないと思うけど。そもそも、プレミアムディスタンスボールは、ヘッドスピードが遅めの方に向けて開発されたボールだから、BSの『PHYZ』にしろ、ダンロップ『ゼクシオSUPER SOFT X』にしろ、ヘッドスピードが45m/s以上の人向けのボールじゃないでしょ」
筆者 「確かにその通りなんですが、タイトリストが言うには、けっこうな割合で元々『プロV1』ユーザーだったけど、加齢で飛距離が欲しくて『プレステージ』に流れるシニアアスリートが多いんですって。40代後半から50代以上の競技志向の方もかなり使っているらしいですよ。村田さんも53歳ですよね?」
PCM編集長 「まぁ、年齢は53歳だけど、30代後半の君よりもドライバー飛ばせるよ? ひとくちに年齢で区切るのはナンセンスじゃないかな」
筆者 「……」
PCM筒 「確かに村田さんの方が一回り以上歳上だけど飛びますね。さておき、『プロV1』から『プレステージ』に使用者が移るというのは分からなくもありません。タイトリストへのボールの信頼度は競技志向の方にとっては絶大ですから」
筆者 「でも、筒さん自身が『プレステージ』に“芯がない”と認めたじゃないですか。『プロV1』を“芯がある”とも。矛盾したこと言わないでくださいよ。タイトリストも、“日本人は打感でボールを選ぶ人が多い”と認めていますし、だからこそソフトフィーリングにこだわっていますよ」
PCM編集長 「ブランドへの信頼感で移るのも分かるし、“芯をどう感じるか”だけでボールを選ぶわけじゃないだろう。まぁ、私自身は元々『プロV1』ユーザーだったけど、それよりももっと芯を感じられるのが理由でナイキ『RZNツアープラチナム』にエースボールを替えたけども」
筆者 「ほら、やっぱり!身近に年間80ラウンドくらいしていたこともある73歳の元アスリートゴルファーがいるんですが、“外側が硬くて中に芯がない方が打感が軽くていい”と、キャスコの『KIRA』の愛用をやめない人がいます。やっぱり、芯をどう感じるかって大事だと思うんですよね。ボクの場合」
PCM筒 「ゴルフをやり込んでる人じゃないと、ボールの打感の細かな違いってそこまで分からないものだと思いますよ。一般の月イチゴルファーにとっては。長岡さんの想定はやり込んでいる人でしょ?」
筆者 「まぁ。でも、やり込んでいる人じゃないと、ここまで高額のプレミアムディスタンスボールを買わなくないですか?」
PCM編集長 「そんなことないよ。どんなゴルファーだって、いいボールを使いたいよ」
PCM筒 「芯の議論は“感じたい人”“感じたくない人”両方いるでいいじゃないですか。それより『プレステージ』の性能の話しをしましょうよ」
PCM筒康博 「ボクは長岡さんと正反対で、芯を感じるボールが苦手だから『プレステージ』は大好物です。芯を感じるものは重くて疲れてしまうし、ドライバーやアイアン、アプローチなど、番手が変わると微妙に打感が変わるのが嫌なんです。中・上級者がよく『プロV1』は芯があると言いますが、コレが理由でボクは『プロV1』は使ってこなかったんです。アプローチで柔らかすぎるというか。多くの人がこの打感が好きなのは知っていますが、真逆のニーズもあるんですよ」
PCM編集長 「いつもは長岡の意見に同意しないんだけど、ボールに関しては私も打ちごたえのあるものの方が好きだね。柔らかいと潰れすぎてしまうのは、ヘッドスピード的にもしょうがないと思うけど。そもそも、プレミアムディスタンスボールは、ヘッドスピードが遅めの方に向けて開発されたボールだから、BSの『PHYZ』にしろ、ダンロップ『ゼクシオSUPER SOFT X』にしろ、ヘッドスピードが45m/s以上の人向けのボールじゃないでしょ」
筆者 「確かにその通りなんですが、タイトリストが言うには、けっこうな割合で元々『プロV1』ユーザーだったけど、加齢で飛距離が欲しくて『プレステージ』に流れるシニアアスリートが多いんですって。40代後半から50代以上の競技志向の方もかなり使っているらしいですよ。村田さんも53歳ですよね?」
PCM編集長 「まぁ、年齢は53歳だけど、30代後半の君よりもドライバー飛ばせるよ? ひとくちに年齢で区切るのはナンセンスじゃないかな」
筆者 「……」
PCM筒 「確かに村田さんの方が一回り以上歳上だけど飛びますね。さておき、『プロV1』から『プレステージ』に使用者が移るというのは分からなくもありません。タイトリストへのボールの信頼度は競技志向の方にとっては絶大ですから」
筆者 「でも、筒さん自身が『プレステージ』に“芯がない”と認めたじゃないですか。『プロV1』を“芯がある”とも。矛盾したこと言わないでくださいよ。タイトリストも、“日本人は打感でボールを選ぶ人が多い”と認めていますし、だからこそソフトフィーリングにこだわっていますよ」
PCM編集長 「ブランドへの信頼感で移るのも分かるし、“芯をどう感じるか”だけでボールを選ぶわけじゃないだろう。まぁ、私自身は元々『プロV1』ユーザーだったけど、それよりももっと芯を感じられるのが理由でナイキ『RZNツアープラチナム』にエースボールを替えたけども」
筆者 「ほら、やっぱり!身近に年間80ラウンドくらいしていたこともある73歳の元アスリートゴルファーがいるんですが、“外側が硬くて中に芯がない方が打感が軽くていい”と、キャスコの『KIRA』の愛用をやめない人がいます。やっぱり、芯をどう感じるかって大事だと思うんですよね。ボクの場合」
PCM筒 「ゴルフをやり込んでる人じゃないと、ボールの打感の細かな違いってそこまで分からないものだと思いますよ。一般の月イチゴルファーにとっては。長岡さんの想定はやり込んでいる人でしょ?」
筆者 「まぁ。でも、やり込んでいる人じゃないと、ここまで高額のプレミアムディスタンスボールを買わなくないですか?」
PCM編集長 「そんなことないよ。どんなゴルファーだって、いいボールを使いたいよ」
PCM筒 「芯の議論は“感じたい人”“感じたくない人”両方いるでいいじゃないですか。それより『プレステージ』の性能の話しをしましょうよ」