『エボ4』『ディアマナRF』『アッタスCoooL』試打完了。残すは『ツアーAD IZ』のみの中、試打インプレのすり合わせ!
カスタムパーツ、通称・地クラブ。この超マニアックな世界の情報通なのが、PCM(Professional Craftman Magazine)。懇意にしているPCM編集長の村田辰也氏とPCMの筒康博コーチ。今回は最新シャフトを打った試打インプレの答え合わせをすることに…。
配信日時: 2017年8月24日 06時13分
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ドライバーシャフトの新作は『ツアーAD IZ』以外、全スペック試打完了!そこで…
昨日、カスタムパーツに詳しく、ギアの詳細計測を行うPCM編集長と、フィッター兼クラフトマンの筒康博コーチと筆者でフジクラ『スピーダーエボリューションIV』の全スペック試打を行った。これで、マミヤ『アッタスCoool』の全スペック試打と、三菱ケミカル『ディアマナRF』の全スペック試打が完了。残すは未発表ながら9月15日発売との情報があるグラファイトデザイン『ツアーAD IZ』のみとなった。
そこで、改めて試打完了済みの3社分について、それぞれの印象をすり合わせることにした。理由はシャフトの試打インプレは、テスターのスイングや好みによって非常に移ろいやすいものだから。ましてやヘッドが変わって接着寸が変わり、長さや重量が違っても評価が割れる。というわけで、出来る限り多くのサンプルから自分に近い試打者のコメントを読み解かなければ購入ミスに繋がるのだ。
今回は3名のスイングタイプやエースシャフトを開示した上で、それぞれが新作シャフトたちをどう感じたのか?のやり取りを明かすことにする。
【筆者のスイングとエースシャフト】
■HS46〜50m/s、■フラット軌道でシャットテークバックで振りに行くとトップでシャフトクロス、■エース:Fire Express BX70(F2)もしくは初代青マナ73(X)、■テスト時:HS46m/sでイン・アウトのレベルブローでタメ緩やか、スピン量やや多め、中弾道ストレートドロー
【PCM編集長のスイングとエースシャフト】
■HS45〜48m/s、■アップライトでややトップでシャフトクロス、イン・アウトの強烈アッパー軌道、■エース:初代白マナ73(X)もしくはツアーAD DJ-7(X)、■テスト時:普段と変わらず。タメややきつめ、スピン量超少なめ、中・高弾道ドロー
【PCM筒康博のスイングとエースシャフト】
■HS42〜46m/s、■アップライトでイン・アウトのややアッパー軌道。飛ばしにいくとオーバースイングが強くなる■エース:ATTAS 6★(5S)■テスト時:HS42m/sでストレート軌道&レベルブロー。タメは普通、スピン量やや少なめのストレート
そこで、改めて試打完了済みの3社分について、それぞれの印象をすり合わせることにした。理由はシャフトの試打インプレは、テスターのスイングや好みによって非常に移ろいやすいものだから。ましてやヘッドが変わって接着寸が変わり、長さや重量が違っても評価が割れる。というわけで、出来る限り多くのサンプルから自分に近い試打者のコメントを読み解かなければ購入ミスに繋がるのだ。
今回は3名のスイングタイプやエースシャフトを開示した上で、それぞれが新作シャフトたちをどう感じたのか?のやり取りを明かすことにする。
【筆者のスイングとエースシャフト】
■HS46〜50m/s、■フラット軌道でシャットテークバックで振りに行くとトップでシャフトクロス、■エース:Fire Express BX70(F2)もしくは初代青マナ73(X)、■テスト時:HS46m/sでイン・アウトのレベルブローでタメ緩やか、スピン量やや多め、中弾道ストレートドロー
【PCM編集長のスイングとエースシャフト】
■HS45〜48m/s、■アップライトでややトップでシャフトクロス、イン・アウトの強烈アッパー軌道、■エース:初代白マナ73(X)もしくはツアーAD DJ-7(X)、■テスト時:普段と変わらず。タメややきつめ、スピン量超少なめ、中・高弾道ドロー
【PCM筒康博のスイングとエースシャフト】
■HS42〜46m/s、■アップライトでイン・アウトのややアッパー軌道。飛ばしにいくとオーバースイングが強くなる■エース:ATTAS 6★(5S)■テスト時:HS42m/sでストレート軌道&レベルブロー。タメは普通、スピン量やや少なめのストレート
USTマミヤ『アッタスCoooL』、いきなり評価が割れる
筆者
「ロッテ葛西の試打会の際に初めて打った時の印象が自分にはイマイチでした。ヘッドは『GBB EPIC SubZero』だったんですが、6Sであまり上がらず球が右にすっぽ抜けを連発してしまい…。シャフトのしなり戻りが遅いというか、ダルダルに緩くて復元が弱い気がしたんですよ」
PCM編集長
「確かに、ロッテ葛西の時はそんな感じの印象があったね。でも、レンジボールだったこともあるし、実際に他のヘッドで組み上げたら印象が変わったよ。195g以下のヘッドだと、まったく違う印象で、君が言うようにダルダルな感じは一切しない。復元も速くてメーカーが言っている全体しなりのフィーリングが出てきたね」
筒康博
「計測値でも、そこまでダルダルなはずはないと思います。ボクの場合はヘッドスピードが2人ほど速くないので大きめのしなり量がヤンチャで軽快な走りに感じました。ただ、ボールの打ち出し角は低い部分は同感です。ネック上部辺りは硬くてもその上の辺りが広範囲で剛性が低いから、インパクトロフトが立って当たりやすいのかなぁと」
筆者
「当日は、『ディアマナRF』を打った後にロッテ葛西に行ったじゃないですか。それもあると思うんですよね。自分はかなりシャフトに負荷をかけてトップでしならせるタイプなので、それの復元度合いにかかっているというか。その点、『RF』のコシのある部分というか素速い復元を感じたばかりで『Coool』を打ったので、ダルダルに感じましたね」
PCM編集長
「いや、ヘッドだろう。『GBB EPIC Subzero』も203gくらいあるはずだよ。しかも、元々あのヘッドも打ち出し角がそこまでつかないタイプだからね。軽量ヘッドの『グローレ』で打ったら驚くほど上がるよ。とはいえ、私も重めのヘッドで打ったら若干ダルダルに感じたのは事実なんだけどね」
筒康博
「『Coool』は重ヘッドで深重心タイプのヘッドよりも、重心が浅めで若干軽い方が相性が良いと感じました。打出し角を抑えながらスピン量は適度に入るので、元々スピン量が少ないボクにとっては非常に有り難いシャフトです。色が白で軽く感じて振り抜けるし、元々メーカーが狙っているのもそういったフィーリングだと思います。軽めのヘッドで叩きにいかずにビュンと振り切っちゃうタイプには最高の相性なのかなと」
「ロッテ葛西の試打会の際に初めて打った時の印象が自分にはイマイチでした。ヘッドは『GBB EPIC SubZero』だったんですが、6Sであまり上がらず球が右にすっぽ抜けを連発してしまい…。シャフトのしなり戻りが遅いというか、ダルダルに緩くて復元が弱い気がしたんですよ」
PCM編集長
「確かに、ロッテ葛西の時はそんな感じの印象があったね。でも、レンジボールだったこともあるし、実際に他のヘッドで組み上げたら印象が変わったよ。195g以下のヘッドだと、まったく違う印象で、君が言うようにダルダルな感じは一切しない。復元も速くてメーカーが言っている全体しなりのフィーリングが出てきたね」
筒康博
「計測値でも、そこまでダルダルなはずはないと思います。ボクの場合はヘッドスピードが2人ほど速くないので大きめのしなり量がヤンチャで軽快な走りに感じました。ただ、ボールの打ち出し角は低い部分は同感です。ネック上部辺りは硬くてもその上の辺りが広範囲で剛性が低いから、インパクトロフトが立って当たりやすいのかなぁと」
筆者
「当日は、『ディアマナRF』を打った後にロッテ葛西に行ったじゃないですか。それもあると思うんですよね。自分はかなりシャフトに負荷をかけてトップでしならせるタイプなので、それの復元度合いにかかっているというか。その点、『RF』のコシのある部分というか素速い復元を感じたばかりで『Coool』を打ったので、ダルダルに感じましたね」
PCM編集長
「いや、ヘッドだろう。『GBB EPIC Subzero』も203gくらいあるはずだよ。しかも、元々あのヘッドも打ち出し角がそこまでつかないタイプだからね。軽量ヘッドの『グローレ』で打ったら驚くほど上がるよ。とはいえ、私も重めのヘッドで打ったら若干ダルダルに感じたのは事実なんだけどね」
筒康博
「『Coool』は重ヘッドで深重心タイプのヘッドよりも、重心が浅めで若干軽い方が相性が良いと感じました。打出し角を抑えながらスピン量は適度に入るので、元々スピン量が少ないボクにとっては非常に有り難いシャフトです。色が白で軽く感じて振り抜けるし、元々メーカーが狙っているのもそういったフィーリングだと思います。軽めのヘッドで叩きにいかずにビュンと振り切っちゃうタイプには最高の相性なのかなと」