【バケモノたちの使用ギア】PGAツアーの「ミート率キング」は復活するか!?
PGAツアーデータ・ドリブンシリーズとして、さまざまな公式データからギアとバケモノの相関関係をひも解いていく企画。今回も「ミート率」を引っ張ります。その理由は……
配信日時: 2017年6月24日 05時19分
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PING『G400』を早くも投入した男、ハリス・イングリッシュを知っていますか?
「全米オープン」でバケモノたちの使用ギアを追ってきたが、この試合の練習日からツアー投入されたPING『G400』を本戦で使っている選手を探していたところ、ハリス・イングリッシュの写真を見つけた。日本のゴルフファンにもあまり馴染みがないかもしれないが、実はこの男、ある意味バケモノ級。それはスマッシュファクター1位の常連、つまり、ミート率王なのだ。
191センチで手足が長く、体格に恵まれたイングリッシュ。アマチュア時代からウェブドットコムツアーで優勝するなどして、鳴り物入りで2012年から参戦。翌年の2013年には「フェデックス・セントジュード・クラシック」でPGAツアー初勝利を飾り、さらに2014年は「OHLクラシックatマヤコバ」で2勝目を挙げるなど、将来を嘱望されていた。
PINGで育ったイングリッシュは、初勝利は『G15ドライバー』、2勝目は『G25ドライバー』を使用していた。その後キャロウェイに移籍、去年PINGに復帰して現在まで勝利に見放されているのだが、ここで、そのミート率王たるデータを見てみよう。
191センチで手足が長く、体格に恵まれたイングリッシュ。アマチュア時代からウェブドットコムツアーで優勝するなどして、鳴り物入りで2012年から参戦。翌年の2013年には「フェデックス・セントジュード・クラシック」でPGAツアー初勝利を飾り、さらに2014年は「OHLクラシックatマヤコバ」で2勝目を挙げるなど、将来を嘱望されていた。
PINGで育ったイングリッシュは、初勝利は『G15ドライバー』、2勝目は『G25ドライバー』を使用していた。その後キャロウェイに移籍、去年PINGに復帰して現在まで勝利に見放されているのだが、ここで、そのミート率王たるデータを見てみよう。
ちなみに、もう一人同時期にミート率王として君臨した人物がいる。その名はデビッド・トムズ(50)。トムズはイングリッシュを上回り、2012、2013、2014年でスマッシュファクター1位。2015年は2位タイで、2016年に5位タイ。ところが、トムズの飛距離はイングリッシュと違って270ヤード前後でツアー全体の170〜180位前後に位置している。昨日、谷口拓也プロはこう言っていた。
「スマッシュファクターという数字をどこまで信用するかということなんですが、ヘッドスピードが速い人はスマッシュファクターが低く出がちなんです。トラックマンは。事実、ボク自身もヘッドスピード50〜52m/sくらいですが、ボール初速が出ません。球をインパクトでくっつけるタイプはスマッシュファクターが出ないんですよ」(谷口拓也)
つまり、「ドライビングディスタンスが出ない=ヘッドスピードの遅い」トムズよりも、イングリッシュのなし得ていることの方が、価値がありそうである。ツアー20〜30位前後の飛距離を維持しながら、スマッシュファクターがトムズと肩を並べる状態のイングリッシュが真のミート率王と呼べるのかもしれない。
「スマッシュファクターという数字をどこまで信用するかということなんですが、ヘッドスピードが速い人はスマッシュファクターが低く出がちなんです。トラックマンは。事実、ボク自身もヘッドスピード50〜52m/sくらいですが、ボール初速が出ません。球をインパクトでくっつけるタイプはスマッシュファクターが出ないんですよ」(谷口拓也)
つまり、「ドライビングディスタンスが出ない=ヘッドスピードの遅い」トムズよりも、イングリッシュのなし得ていることの方が、価値がありそうである。ツアー20〜30位前後の飛距離を維持しながら、スマッシュファクターがトムズと肩を並べる状態のイングリッシュが真のミート率王と呼べるのかもしれない。
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2013〜2014年はPING『G25』で優勝も!