【バケモノたちの使用ギア】世界ランク2位の怪。松山英樹の「ミート率」はなぜ低いのか?
PGAツアーデータ・ドリブンシリーズとして、さまざまな公式データからギアとバケモノの相関関係をひも解いていく企画。今回は、前回に引き続いて松山英樹。なぜなら、ミート率が……
配信日時: 2017年6月23日 10時42分
松山英樹のスマッシュファクターは「1.451」で201位タイ。なんと、1位は谷原秀人だ!
前回のコラムでは、松山英樹の今季の進化を報じた。平均ヘッドスピードが昨季よりも2.5m/sアップし、キャリーもトータルも8ヤード伸びている。ところが、ヘッドスピードの増加の割には、ボール初速がもっと出てもいいはずだと疑問に感じていた。
つまりは、ミート率がさほど高くないのでは? ということになる。PGAツアーの公式データには、「スマッシュファクター=ミート率」が開示されている。
公式データは弾道計測器「トラックマン」の数字が元になっており、レーダー追尾で計測するため、ボール初速は正しいと思われる。そのボール初速とヘッドスピードを割った数字がスマッシュファクター、つまりミート率になる。
つまりは、ミート率がさほど高くないのでは? ということになる。PGAツアーの公式データには、「スマッシュファクター=ミート率」が開示されている。
公式データは弾道計測器「トラックマン」の数字が元になっており、レーダー追尾で計測するため、ボール初速は正しいと思われる。そのボール初速とヘッドスピードを割った数字がスマッシュファクター、つまりミート率になる。
『ユピテル』や『プロギア』など、ポータブル計測機を持っている方ならご存知だと思うが、ミート率「1.5」という数字は限界に近い数字だ。筆者はめったに出ないどころか、ほとんどお目にかかったことがない。(下手なだけだが…)
ラウンド消化数は少ないものの、今季の現時点でのミート率1位は谷原秀人。数字は「1.508」を記録している。ところが、松山英樹はというと、「1.451」しか出てない。ヘッドスピードが2.5m/sも上がっているのに、ボール初速が出ていないということになる。
この辺りの疑問について、全米オープンで谷原秀人のキャディを務めた谷口拓也プロ(以下、タニタク)の帰国を待って直撃してみた。
ラウンド消化数は少ないものの、今季の現時点でのミート率1位は谷原秀人。数字は「1.508」を記録している。ところが、松山英樹はというと、「1.451」しか出てない。ヘッドスピードが2.5m/sも上がっているのに、ボール初速が出ていないということになる。
この辺りの疑問について、全米オープンで谷原秀人のキャディを務めた谷口拓也プロ(以下、タニタク)の帰国を待って直撃してみた。