人気のツアー系ボール3機種とホンマTWを打ち比べ! タニタクがアマチュアに伝えたかったボール選びのコツ
ツアー系ボールを使用しているゴルファーは、長年、同じモデルを使用し続けているケースが多い。しかし、「代が変われば品質がガラリと変わる可能性があり、何年も同じボールを使っている人は、もしかすると今使用中のボールよりも自分に合うモデルが合うかもしれません」と語るのは谷口拓也だ。ゴルファーに人気3ブランドのディスタンス系、スピン系と発売直後から話題になっている本間ゴルフ「TW」シリーズのディスタンス系TW-Xとスピン系TW-Sの計8モデルを打ち比べてもらいながら、ボール選びのコツを教えてもらった。撮影・晴山順平
配信日時: 2020年2月14日 10時40分
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ゴルフボールは、クラブほどルール規制されていない
例えば、最新ドライバーを比べたときに、「こっちのヘッドの方が20yも飛ぶ! 10打もスコアが良い!」ということはほとんどありませんよね。一方、ボールの場合は、クラブほどルールの規制が厳しくないため、クラブ以上に進化しています。だからこそ、自分に合うボールを使うことで、飛距離やスコアを飛躍的に向上させることができるのです。
今回は人気のツアー系ボール3ブランドと発売されたばかりの本間ゴルフTWシリーズを用意。いずれのボールもディスタンス系とスピン系があるので、計8モデルをドライバーとウェッジで打ち比べました。この結果をぜひ参考にしてください。
ディスタンス系よりスピン系の方が飛ぶ人もいるってどういうこと?
まずはドライバーでのディスタンス系ボールの打ち比べから解説していきましょう。データで注目してもらいたいのはスピン量。最も少なかったのがホンマTW-Xの2784回転で最も多かったのがC社の3525回転。同じディスタンス系でも700回転以上の差がありました。これだけ差があれば当然、弾道は変わるもの。私の場合は元々スピン量が多いタイプなので、スピンが少ないディスタンス系の中でも最も低スピンだったTW-Xが、一番飛距離は出ていました。また、打感についてはTW-Xがもっともハードに感じ、A社、B社、C社の順にやわらかくなっていく印象です。
ドライバーでのスピン系ボールの打ち比べでは、スピンが多めのTW-SとB社、少なめのA社とC社に分かれました。最も軟らかく感じたのはB社、続いてTW-S、C社、A社の順です。ドライバーの飛距離を重視してボール選びをするなら、まずは自分はスピン量が多いタイプなのか少ないタイプなのかを知っておくことが大切。もしもスピンが少ない傾向にある人やヘッドスピードが遅い人が、「ディスタンス系の方が飛ぶんでしょ?」とディスタンス系を選んだ場合、スピンが少なすぎて球が浮き切らず、飛距離をロスするケースもあります。そういう人にとっては、スピン系の方が飛距離を稼げるのです。
ドライバーでのスピン系ボールの打ち比べでは、スピンが多めのTW-SとB社、少なめのA社とC社に分かれました。最も軟らかく感じたのはB社、続いてTW-S、C社、A社の順です。ドライバーの飛距離を重視してボール選びをするなら、まずは自分はスピン量が多いタイプなのか少ないタイプなのかを知っておくことが大切。もしもスピンが少ない傾向にある人やヘッドスピードが遅い人が、「ディスタンス系の方が飛ぶんでしょ?」とディスタンス系を選んだ場合、スピンが少なすぎて球が浮き切らず、飛距離をロスするケースもあります。そういう人にとっては、スピン系の方が飛距離を稼げるのです。
スピン性能はそん色なし! 好みの音とフィーリングを見つけよう
続いてウェッジでの打ち比べです。ショートゲームの性能を重視する人はコチラのデータを参考にしてください。ディスタンス系、スピン系どちらの打ち比べでも、各カテゴリーを比べると、正直いってスピン性能はどのモデルもそん色ありませんでした。私が一番違いを感じたのは打音と打感です。弾くような高い音が好きなのか、ボールが潰れるようなフィーリングが好きなのかで選ぶボールは変わってくるはずです。
全体的に見れば、ディスタンス系の方が音はしっかり聞こえ、スピン系の方はボールが潰れるようなフィーリングがありますが、例えば、A社はディスタンス系の中でも軟らかめ、スピン系の中でも硬めと、ディスタンス系とスピン系に硬さの差があまりありません。一方、TW-Xはディスタンス系の中でも最もしっかり感があり、TW-Sはスピン系の中でC社と同じくらい軟らかさを感じました。つまり、ディスタンス系とスピン系の性能差は、ブランドによってまちまち。もしも、「とにかく軟らかいフィーリングが好き!」という人がA社のスピン系を選んだ場合、実はディスタンス系寄りの硬めのフィーリングを選んでいた……ということが起こり得るのです。
全体的に見れば、ディスタンス系の方が音はしっかり聞こえ、スピン系の方はボールが潰れるようなフィーリングがありますが、例えば、A社はディスタンス系の中でも軟らかめ、スピン系の中でも硬めと、ディスタンス系とスピン系に硬さの差があまりありません。一方、TW-Xはディスタンス系の中でも最もしっかり感があり、TW-Sはスピン系の中でC社と同じくらい軟らかさを感じました。つまり、ディスタンス系とスピン系の性能差は、ブランドによってまちまち。もしも、「とにかく軟らかいフィーリングが好き!」という人がA社のスピン系を選んだ場合、実はディスタンス系寄りの硬めのフィーリングを選んでいた……ということが起こり得るのです。