独占!ピンの新社長ジョン・K・ソルハイム直撃インタビュー
昨年9月に発売されたピンの「G400」シリーズが、世界的に大ヒットを続け、国内ドライバーの売り上げNo.1を記録。今年3月8には新モデル「G400 MAX」が発売。成長を続けているピン。今回は、その快進撃についてピンゴルフの社長を務めるジョン・K・ソルハイムに直撃した。
配信日時: 2018年3月20日 04時00分
G400絶好調のヒミツは、3世代で継承する3つの哲学にあり!?
G400シリーズが世界中で大ヒットしていますね
ジョン・K・ソルハイム(以下、省略) 皆さんに、高く評価されたことは本当に嬉しいです。発売前の7月の全英オープンで、11人の選手がいきなり「G400」のドライバーを使って試合に出場しました。そこで、すごく好感触がありました。
大ヒットした要因はどこにあったと思いますか?
単純に他のメーカーより良いドライバーだったからじゃないかな(笑)。テクノロジーについては、フェース素材に秘密があります。「G400」のフェースに使ったT9S+はすごく軽くて、薄くて、反発性能が高い。フェースが軽くなったことで、その余剰重量を他の周辺部分に配置できました。だから445㎤でも、大きな慣性モーメントを実現することができたのです。
3月には、460㎤の「G400 MAX」が発売ですね
開発段階から「G400」は空気抵抗やヘッドスピードを重視して、それを445㎤でも慣性モーメントを犠牲にすることなく、開発に成功しました。一方では、より大きなヘッドと、寛容性を求めるゴルファーがいるので、その人のために460㎤の「G400 MAX」を発売しました。私自身も「G400」シリーズは良いドライバーがありすぎて、迷ってしまう。でも、最近のラウンドでは「G400 MAX」を使っています
ジョン・K・ソルハイム(以下、省略) 皆さんに、高く評価されたことは本当に嬉しいです。発売前の7月の全英オープンで、11人の選手がいきなり「G400」のドライバーを使って試合に出場しました。そこで、すごく好感触がありました。
大ヒットした要因はどこにあったと思いますか?
単純に他のメーカーより良いドライバーだったからじゃないかな(笑)。テクノロジーについては、フェース素材に秘密があります。「G400」のフェースに使ったT9S+はすごく軽くて、薄くて、反発性能が高い。フェースが軽くなったことで、その余剰重量を他の周辺部分に配置できました。だから445㎤でも、大きな慣性モーメントを実現することができたのです。
3月には、460㎤の「G400 MAX」が発売ですね
開発段階から「G400」は空気抵抗やヘッドスピードを重視して、それを445㎤でも慣性モーメントを犠牲にすることなく、開発に成功しました。一方では、より大きなヘッドと、寛容性を求めるゴルファーがいるので、その人のために460㎤の「G400 MAX」を発売しました。私自身も「G400」シリーズは良いドライバーがありすぎて、迷ってしまう。でも、最近のラウンドでは「G400 MAX」を使っています
これだけ、革新的なドライバーを開発できるのはなぜですか?
我々の会社のコアとなっているのは、開発部門です。よくエンジニアリングカンパニーという言葉を使うのですが、とにかく良い製品を市場に出すことが我々の役割だと思っています。ただし、単純に最新のテクノロジーをヘッドに搭載すれば良いだけというわけでもありません。「G400 MAX」では開発段階からヘッドスピードの速いツアープロから、一般アマチュアゴルファーまで使えるヘッドを作るというコンセプトがありました
すでに米国PGAツアーでも「G400 MAX」を使っている選手がいますね
今、米国ツアーでは平均飛距離No.1のトニー・フィナウ選手が「G400 MAX」を使っていますが、シャフトを変えればヘッドスピード35m/s前後のシニアゴルファーでも使えます。それを可能にするヘッドを作ることが、我々の一つ目の哲学でありカスタムエンジニアリングという哲学です。
プロからアマチュアまでという意味ではフィッティングも大事になります
もちろんです。我々はカスタムフィッティングを50年以上も前から続けています。よく、日本の皆さんは、“フィッティングは敷居が高い”と思っている方もいるかもしれませんが、フィッティングはすごく楽しい時間なんです。フィッターの方が、ゴルファー一人一人のスイングにあったより良いクラブを選んでもらえる作業ですから。そういう意味では、実はスイングの完成度が高いプロや上級者よりも、様々なスイングタイプがあるアベレージゴルファーにこそ、フィッティングは有効なのです
そのフィッティングからきたオーダーのクラブを、御社では国内工場で組み立てています。その理由は?
これは米国でも日本でもそうですが、米国で販売するクラブはすべて米国国内で組み立てて、日本で販売するクラブはすべて日本本社に同設された組み立て部門でクラブを組み立てています。より、日本のゴルファーは細かい数字にこだわるユーザーが多いので、日本での組み立ても、より正確に精密にスペックを再現しています
今は、48時間で組み立てから出荷するというシステムになっていますね
これは、私の父であるジョン・A・ソルハイムが90年代に米国ではじめたものです。それ以前は、オーダーしたクラブは2週間から1ヶ月くらい出荷までに時間がかかっていました。この48時間システムなら、週末にフィッティングしたデータが月曜日には組み立て部門にオーダーが入って、48時間で出荷すれば翌週のゴルフに間に合うタイムスケジュールになっています
我々の会社のコアとなっているのは、開発部門です。よくエンジニアリングカンパニーという言葉を使うのですが、とにかく良い製品を市場に出すことが我々の役割だと思っています。ただし、単純に最新のテクノロジーをヘッドに搭載すれば良いだけというわけでもありません。「G400 MAX」では開発段階からヘッドスピードの速いツアープロから、一般アマチュアゴルファーまで使えるヘッドを作るというコンセプトがありました
すでに米国PGAツアーでも「G400 MAX」を使っている選手がいますね
今、米国ツアーでは平均飛距離No.1のトニー・フィナウ選手が「G400 MAX」を使っていますが、シャフトを変えればヘッドスピード35m/s前後のシニアゴルファーでも使えます。それを可能にするヘッドを作ることが、我々の一つ目の哲学でありカスタムエンジニアリングという哲学です。
プロからアマチュアまでという意味ではフィッティングも大事になります
もちろんです。我々はカスタムフィッティングを50年以上も前から続けています。よく、日本の皆さんは、“フィッティングは敷居が高い”と思っている方もいるかもしれませんが、フィッティングはすごく楽しい時間なんです。フィッターの方が、ゴルファー一人一人のスイングにあったより良いクラブを選んでもらえる作業ですから。そういう意味では、実はスイングの完成度が高いプロや上級者よりも、様々なスイングタイプがあるアベレージゴルファーにこそ、フィッティングは有効なのです
そのフィッティングからきたオーダーのクラブを、御社では国内工場で組み立てています。その理由は?
これは米国でも日本でもそうですが、米国で販売するクラブはすべて米国国内で組み立てて、日本で販売するクラブはすべて日本本社に同設された組み立て部門でクラブを組み立てています。より、日本のゴルファーは細かい数字にこだわるユーザーが多いので、日本での組み立ても、より正確に精密にスペックを再現しています
今は、48時間で組み立てから出荷するというシステムになっていますね
これは、私の父であるジョン・A・ソルハイムが90年代に米国ではじめたものです。それ以前は、オーダーしたクラブは2週間から1ヶ月くらい出荷までに時間がかかっていました。この48時間システムなら、週末にフィッティングしたデータが月曜日には組み立て部門にオーダーが入って、48時間で出荷すれば翌週のゴルフに間に合うタイムスケジュールになっています
次ページ
ジョンから見た父、そして祖父