PGAのトレンドが国内女子にも波及! <br>テーラーメイドの“赤いパター”がいまアツい!
テーラーメイドが生まれ変わったスパイダーツアーレッドに加え、新たに5つの赤いパターヘッドがTP REDコレクションとして加わり、定番化!
配信日時: 2017年10月25日 15時00分
すぐに順回転になるからカップインの確率が高い
赤いパターの先駆者であるテーラーメイドの快進撃が止まらない。
S・ガルシアがメジャー初制覇を果たしたスパイダーにはじまり、グローレF2にも波及した赤のトレンド。生まれ変わったスパイダーツアーレッドに加え、新たに5つの赤いパターヘッドがTP REDコレクションとして加わり、定番化を果たした。
ラインナップを増やした背景には、多くのゴルファーに赤いヘッドが受け入れられたことがある。
同社のパター担当シニアデレクターのビル・プライス氏は、「赤いヘッドは、グリーンにマッチしてヘッドの残像が見やすく、プロ・アマ問わず多くのゴルファーに受け入れられました。スパイダーツアーレッドは、更に多くのゴルファーが使いやすいようにサイトラインを入れました。TP REDコレクションは、5つのネオマレットタイプをラインナップ。こちらは寛容性と操作性を兼ね備えたモデルです」。
PGAツアーでは、ショットを弾道測定器で測るのが当たり前の光景となっている。
練習場ではショットをしても、選手はボールを目で球を追わず、すぐさまタブレットなどのデバイスを見ることが多いそう。そんな弾道測定を重視する流れは、ショットに留まらずパットにも広がっているという。
「パットが上手い選手は、12メートルのパットで打ち出し後60センチから順回転をはじめるというデータがあり、多くの選手がパットも数値化することを取り入れています」(プライス氏)。
打ち出されたボールは、どこから順回転になるのか。パッティングでは、その距離が短いほどラインに乗せやすくカップインの確率が上がると言われている。テーラーメイドのパターは、独自のインサート「ピュアロール」を採用。フェースに刻まれた斜め45度の溝がバックスピンを減らし、すぐさまボールを順回転になるので選手からの信頼を勝ち取っている。
自分に合うパターを見つけるには、重心の位置と重心角をチェック
「スパイダーツアーレッド」に加え、5つの赤いネオマレットヘッドが仲間に加わったわけだが、アマチュアゴルファーは何を基準に選べばいいのか、プライス氏に聞いてみた。
「どれも慣性モーメントが高く、やさしく打てるパターですが、重心の位置や重心角に違いがあります。まずは、自分がどんなミスが多いのかを知ることからスタートしてください」。
慣性モーメントの大きさは左右のミスヒットに強く距離感が狂いにくい。また重心の深さはヘッドの操作性に関わる要素。この2つがどう組み合わさっているのがポイントになる。
「どれも慣性モーメントが高く、やさしく打てるパターですが、重心の位置や重心角に違いがあります。まずは、自分がどんなミスが多いのかを知ることからスタートしてください」。
慣性モーメントの大きさは左右のミスヒットに強く距離感が狂いにくい。また重心の深さはヘッドの操作性に関わる要素。この2つがどう組み合わさっているのがポイントになる。
TP REDコレクションの5モデルを見てみよう。
慣性モーメントが大きく重心も深いモデルが「アードモア」。そしてこれをベースに、さらに慣性モーメントを大きくしながらも中央を凹ませ、重心をややフェース寄りにしているのが「アードモア2」だ。
また、「アードモア3」はヘッドをコンパクトにしてショートスラントネックを採用、重心角を小さくしている。さらに同社の伝統形状である「チャスカ」はジェイソン・デイのお気に入りの形状であり、ジャスティン・ローズも手にするモデル。プライス氏が「センターで打てれば、一番心地いい」という「アードモア」のセンターシャフトモデルもラインナップしている。自分のパッティングスタイルに合った1本をみつけたい。
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TP REDコレクションの5モデルを一挙公開! アードモア
これらのモデルは女子プロたちにも好評だ。
松森彩夏は「ヘッドが大きくて座りもいいので、アドレスで安心感が持てる。出だしのハネが少なく、すぐに順回転になるのでラインに乗せやすい」と構えやすく転がりも良いと高評価。
一方、フィーリングを確かめるように試打を繰り返していたのが諸見里しのぶだ。「いい意味で打感がしっかりしているのが私に合っています。手に伝わる感覚とインパクト音もマッチしていて感性が活かせます。打ち込むタイプなので大きいヘッドは右に抜ける傾向がありましたが、バリエーションが多いので自分のストロークに合うヘッドが見つかりそうです」。
テーラーメイドの赤いパターが、多くのゴルファーのエースの座を射止める日がやってきそうだ。