“現代の低スピンFW”を扱えるヘッドスピード!畑岡奈紗が海外で通用する理由
text by kazuhiro koyama
配信日時: 2016年10月27日 05時30分
衝撃だった史上初のアマチュアのメジャー優勝
17歳のアマチュア選手、畑岡奈紗が『日本女子オープン』を制覇した興奮が、ファンのあいだではいまだに冷める気配はない。メジャー優勝という点では、かつて、アマチュアでのツアー優勝を果たした宮里藍や石川遼を上回る、大変な偉業と言えるだろう。プロ転向後のツアー初出場となる『伊藤園レディス』では大きな注目集めるはずだ。
畑岡の勝利は、単にメジャーと言うだけでなく、その見事な勝ちっぷりからも、インパクトが大きかった。特に最終日、難関ホールの17番、18番でのプレーは圧巻で、女子プロゴルフの歴史に長く語り継がれるはずだ。
最難関となった17番ホール(※烏山城カントリークラブ 三の丸コース 8番ホール)は、通常営業でパー5のところをパー4にし、ツアーでも最長の490ヤードという、開幕前から話題になったホールだ。打ち下ろしになるとはいえ距離はたっぷりあり、右にはクリークが続き、グリーン手前の池につながっている。それに加えて、砲台となっているグリーンが難度をさらにあげている。初日と最終日は、バーディがゼロだった。多くのプロがボギーでもやむなしと想定していただろう。
畑岡の勝利は、単にメジャーと言うだけでなく、その見事な勝ちっぷりからも、インパクトが大きかった。特に最終日、難関ホールの17番、18番でのプレーは圧巻で、女子プロゴルフの歴史に長く語り継がれるはずだ。
最難関となった17番ホール(※烏山城カントリークラブ 三の丸コース 8番ホール)は、通常営業でパー5のところをパー4にし、ツアーでも最長の490ヤードという、開幕前から話題になったホールだ。打ち下ろしになるとはいえ距離はたっぷりあり、右にはクリークが続き、グリーン手前の池につながっている。それに加えて、砲台となっているグリーンが難度をさらにあげている。初日と最終日は、バーディがゼロだった。多くのプロがボギーでもやむなしと想定していただろう。
畑岡は、ティショットでフェアウェイをキープしたものの、やや左下がりで210ヤード以上残るセカンドショットを残していた。ロフト角が小さいフェアウェイウッドを持つだけに、ある程度の高さを出さないと、グリーンでボールは止められない上、手前の池もプレッシャーになる。なおかつ左が下がっているライで、ボールをあげるのはなかなか難しい状況だ。少しでも当たりが薄いと池に入るか、ボールが止まらず、グリーン奥までコロがってしまうだろう。
多くのプロがレイアップして、3打目勝負を選択するこのホールで、畑岡はロフト角17度のフェアウェイウッド(※4番ウッド相当)を選択し、左下がりのライから高い球を打って、ピン奥に止め、2パットで難なくパーをセーブした。ヘッドスピードの速さと、ダウンヒルでも正確にインパクト出来る技術が生んだスーパーショットだった。
多くのプロがレイアップして、3打目勝負を選択するこのホールで、畑岡はロフト角17度のフェアウェイウッド(※4番ウッド相当)を選択し、左下がりのライから高い球を打って、ピン奥に止め、2パットで難なくパーをセーブした。ヘッドスピードの速さと、ダウンヒルでも正確にインパクト出来る技術が生んだスーパーショットだった。