惜しくもエージシュートを逃した、尾崎将司の歴代パター
text by kazuhiro koyama
配信日時: 2016年6月23日 03時57分
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惜しくもエージシュートを逃した、尾崎将司の歴代パター
17年前のパターで好スコア
アンダーパーの選手がわずか二人という厳しいコンディションだった「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」。トップ選手たちが、ボギーやダブルボギーを頻発してスコアを崩していく中、2日目に尾崎将司が、あわやエージシュートという好プレーで、1オーバーの「72」(パー71)をマークした。
残念ながら予選落ちとなってしまったものの、2日目に限って言えば、ジャンボここにありを大いに示すものだった。舞台は、日本ツアーの中でも屈指の難コース、宍戸ヒルズ西コースだ。コース長は7384Yもあり、グリーンの速さはスティンプメーターで13フィート前後という強烈なスピードで、それに強い傾斜が加わり、多くの選手がパッティングに苦しんでいた。
ツアー全体でも最難関ホールのひとつと言われる17番でOBを打ち、惜しくもエージシュートを逃してしまったが、ジャンボは当年69歳なのである。同じ年齢で、このコースコンディションの中、このスコアで回ってこれる選手が世界にどれだけいるだろうか。優勝した塚田陽亮でさえ、同じ日に「74」を打っているのだ。
この日、ジャンボが使用したのは、TMJというメーカーの「The MAJOR JO-33A」というパターだ。TMJはジャンボ自身が立ち上げに関わり、1999年あたりから3年程度のあいだに、パターの他にもドライバーやアイアンを発売していた。溶接ではなく、機械加工でバックフェース部をくり抜いて一体成型されたポケットキャビティなど、現代にも通じる斬新なアイディアが盛り込まれたプロダクトを生み出していた。
「The MAJOR JO-33A」は、トゥヒール型のマレットパターで、L字マレットと言われるT.P.A18型(※オデッセイの#9型)に比べると、大ぶりなヘッドだ。ベンドされたシャフトがヒール寄りに挿入されていて、マレット型のやさしさを持ちつつ、L字のようなフィーリングを出せそうな形状だ。今後も使うかどうかは分からないが、宍戸のグリーン攻略に17年前のパターが貢献してくれたようだ。
残念ながら予選落ちとなってしまったものの、2日目に限って言えば、ジャンボここにありを大いに示すものだった。舞台は、日本ツアーの中でも屈指の難コース、宍戸ヒルズ西コースだ。コース長は7384Yもあり、グリーンの速さはスティンプメーターで13フィート前後という強烈なスピードで、それに強い傾斜が加わり、多くの選手がパッティングに苦しんでいた。
ツアー全体でも最難関ホールのひとつと言われる17番でOBを打ち、惜しくもエージシュートを逃してしまったが、ジャンボは当年69歳なのである。同じ年齢で、このコースコンディションの中、このスコアで回ってこれる選手が世界にどれだけいるだろうか。優勝した塚田陽亮でさえ、同じ日に「74」を打っているのだ。
この日、ジャンボが使用したのは、TMJというメーカーの「The MAJOR JO-33A」というパターだ。TMJはジャンボ自身が立ち上げに関わり、1999年あたりから3年程度のあいだに、パターの他にもドライバーやアイアンを発売していた。溶接ではなく、機械加工でバックフェース部をくり抜いて一体成型されたポケットキャビティなど、現代にも通じる斬新なアイディアが盛り込まれたプロダクトを生み出していた。
「The MAJOR JO-33A」は、トゥヒール型のマレットパターで、L字マレットと言われるT.P.A18型(※オデッセイの#9型)に比べると、大ぶりなヘッドだ。ベンドされたシャフトがヒール寄りに挿入されていて、マレット型のやさしさを持ちつつ、L字のようなフィーリングを出せそうな形状だ。今後も使うかどうかは分からないが、宍戸のグリーン攻略に17年前のパターが貢献してくれたようだ。
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ジャンボが使用したパターの名器