不調から一転、今季2勝目のマット・クーチャーはなぜ強い?
text by Kazuhiro Koyama
配信日時: 2019年1月18日 08時45分
ハワイの地で、ベテラン選手が躍動!
今年も「ソニー・オープン・イン・ハワイ」がワイアラエCCで開催された。かつてハワイアンオープンと呼ばれた時代は、青木功のPGAツアー初優勝の舞台にもなり、日本人には馴染みの深い大会だ。
松山の他にも日本人選手が6名参戦した。昨年、PGAツアーで優勝した小平智に加え、池田勇太、今平周吾、星野陸也、稲森佑貴といった国内ツアーの有力者が顔を揃えた。2019年シーズンのドライビングディスタンスでは、パワーヒッターのひしめくPGAツアーで池田が22位、今平が30位と健闘している。すでにマスターズ出場を決めているアマチュアの金谷拓実(東北福祉大2年)は、この試合がPGAツアーのデビュー戦となった。
試合は、二日目に首位に立ったマット・クーチャーが22アンダーという好スコアで優勝。初日と二日目には連日の「63」をマークする見事な強さだった。クーチャーは昨年11月の「マヤコバ・ゴルフクラシック」で、4年ぶりとなる勝利をあげたばかり。この優勝まで2018年シーズンは不調に苦しんでいたが、その余韻が残るうちに再び勝利し、完全復活を印象づけた。
その強さは、「ソニー・オープン・イン・ハワイ」でのスタッツが物語っている。4日間の平均スコアは「65.74」。強風のハワイの中で、フェアウェイキープ率は71.43%、パーオン率は83.33%と卓越している。数少ないグリーンを外したホールでもスクランブリング(リカバリー率)が、75.00%と危なげない。そして、驚くべきことにドライビングディスタンスも平均311.8ヤード、最高で339ヤードをマークしている。昨年1年間の平均飛距離が288ヤードで169位と、ツアーでも飛ばない選手であるクーチャーとしては驚異的な数字だ。
40歳となったベテラン選手が成績を出せなくなれば、ツアープロとしてのキャリアがそろそろ厳しくなったと思われても無理はない。しかし、ここへきてキャリアハイとも言える強さを見せているのが、今のクーチャーなのだ。
その強さは、「ソニー・オープン・イン・ハワイ」でのスタッツが物語っている。4日間の平均スコアは「65.74」。強風のハワイの中で、フェアウェイキープ率は71.43%、パーオン率は83.33%と卓越している。数少ないグリーンを外したホールでもスクランブリング(リカバリー率)が、75.00%と危なげない。そして、驚くべきことにドライビングディスタンスも平均311.8ヤード、最高で339ヤードをマークしている。昨年1年間の平均飛距離が288ヤードで169位と、ツアーでも飛ばない選手であるクーチャーとしては驚異的な数字だ。
40歳となったベテラン選手が成績を出せなくなれば、ツアープロとしてのキャリアがそろそろ厳しくなったと思われても無理はない。しかし、ここへきてキャリアハイとも言える強さを見せているのが、今のクーチャーなのだ。