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経験や実績を上回ったF・ゴメスの熱い想い【舩越園子コラム】
経験や実績を上回ったF・ゴメスの熱い想い【舩越園子コラム】
所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net
配信日時: 2016年1月18日 07時15分
ゴメスは2002年にプロ転向後、南米をはじめとする世界各地の小さなツアーを転戦。2007年から米下部ツアーに参戦し、そこで4年間も腕を磨いた後、ようやく米ツアーに到達した。だが、シード落ちしては下部ツアーへ逆戻り。そして再び米ツアーへ戻ってくることの繰り返し。プロ転向からほぼ15年が経過した昨季のフェデックス・セントジュード・クラシックでようやく初優勝を飾り、さらに今大会で通算2勝目を挙げた。
世界のさまざまなツアーで何度シード落ちしようとも、決して諦めず、再び挑み、戦いの場にしがみつくようにして生き抜いてきたゴメス。そのサバイバル精神が今週の彼のゴルフ、とりわけ最終日の彼のゴルフに如実に反映されていた。
前半で5つ伸ばしたゴメスは、後半も3連続バーディで快走したが、13、14番の連続ボギーで失速。しかし諦めず、しがみつき、17、18番の連続バーディで62をマークし、プレーオフへ突入。そして年下の大物スネデカーを抑え、堂々の勝利。その勝ち方はゴメスの生き様そのものだった。
ゴメスの視線の先には今夏のリオ五輪がある。「母国のある南米で開催される五輪にアルゼンチン代表として出場したい。母国代表の2枠に入るためにランキングを上げたい。そのために米ツアーで優勝したい。晴れてリオの舞台に立つことができたら必ずや金メダルを――」。その想いがゴメスの機動力となっている。
若きブレアは首位を走る2人に追い付けず、72ホールを終え、3位に甘んじた。スネデカーは焦らず、ゴメスは諦めず、それぞれが自分のゴルフに徹した。そして最後は、ゴメスの熱い想いがスネデカーの技と経験と実績を凌駕した。
文 舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)
世界のさまざまなツアーで何度シード落ちしようとも、決して諦めず、再び挑み、戦いの場にしがみつくようにして生き抜いてきたゴメス。そのサバイバル精神が今週の彼のゴルフ、とりわけ最終日の彼のゴルフに如実に反映されていた。
前半で5つ伸ばしたゴメスは、後半も3連続バーディで快走したが、13、14番の連続ボギーで失速。しかし諦めず、しがみつき、17、18番の連続バーディで62をマークし、プレーオフへ突入。そして年下の大物スネデカーを抑え、堂々の勝利。その勝ち方はゴメスの生き様そのものだった。
ゴメスの視線の先には今夏のリオ五輪がある。「母国のある南米で開催される五輪にアルゼンチン代表として出場したい。母国代表の2枠に入るためにランキングを上げたい。そのために米ツアーで優勝したい。晴れてリオの舞台に立つことができたら必ずや金メダルを――」。その想いがゴメスの機動力となっている。
若きブレアは首位を走る2人に追い付けず、72ホールを終え、3位に甘んじた。スネデカーは焦らず、ゴメスは諦めず、それぞれが自分のゴルフに徹した。そして最後は、ゴメスの熱い想いがスネデカーの技と経験と実績を凌駕した。
文 舩越園子(在米ゴルフジャーナリスト)