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【舩越園子コラム】石川遼、松山英樹らの歩みに見る米ツアーの厳しさ
【舩越園子コラム】石川遼、松山英樹らの歩みに見る米ツアーの厳しさ
所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net
配信日時: 2014年5月7日 02時49分
「僕は20歳でマスターズに優勝する」
石川も心の底から、そうできると信じて、この夢を語っていた。だが、マスターズ優勝どころか、米ツアーの正式メンバーとなって本格参戦を開始した昨季は、ノと同様、茨の道になった。シード維持の危機に瀕し、下部ツアーのファイナル4戦へ。今季の米ツアー出場権はどうにか死守したが、今年のマスターズは出場さえ叶わないという現実を見た。
そして、松山英樹。今季から米ツアー本格参戦を開始した松山は、最初から「目標は優勝」を口にしている。マスターズも「優勝以外の目標を立てて、どうすんですか?」と強気に語り、手首の故障もあってオフを取るときも「試合勘?気にしないっす」。
だが、その後は暗雲が立ち込めつつある。マスターズもヘリテージも大崩れして2週連続予選落ち。先週のウエルズファーゴは日に日に後退して38位の下位どまり。精彩を欠いている松山の今後が、ノや石川と同様、茨の道と化していく危険性はもちろんある。
若くて有能な彼らが米ツアー選手になった途端、苦しみ始めるのは一体なぜなのか。本人もファンも首を傾げる。だが、その疑問は見方を変えるだけで疑問ではなくなる。夢を見ていた視線を現実へ向け直せばいい。そうすれば、困難に直面している今は、不本意に苦しんでいるのではなく、むしろ試練を乗り越えながら成長していると思えて前向きになれるはずだ。
ジュニア時代、アマチュア時代、学生時代でさえ、あれだけの成績が出せたのだから、あれから何年か経ち、それなりに経験も積み、プロになったあかつきには、今度はこれだけの成績が出せるはずだと思いがち。そこが、若くして大活躍した選手が陥りやすい罠だ。
石川も心の底から、そうできると信じて、この夢を語っていた。だが、マスターズ優勝どころか、米ツアーの正式メンバーとなって本格参戦を開始した昨季は、ノと同様、茨の道になった。シード維持の危機に瀕し、下部ツアーのファイナル4戦へ。今季の米ツアー出場権はどうにか死守したが、今年のマスターズは出場さえ叶わないという現実を見た。
そして、松山英樹。今季から米ツアー本格参戦を開始した松山は、最初から「目標は優勝」を口にしている。マスターズも「優勝以外の目標を立てて、どうすんですか?」と強気に語り、手首の故障もあってオフを取るときも「試合勘?気にしないっす」。
だが、その後は暗雲が立ち込めつつある。マスターズもヘリテージも大崩れして2週連続予選落ち。先週のウエルズファーゴは日に日に後退して38位の下位どまり。精彩を欠いている松山の今後が、ノや石川と同様、茨の道と化していく危険性はもちろんある。
若くて有能な彼らが米ツアー選手になった途端、苦しみ始めるのは一体なぜなのか。本人もファンも首を傾げる。だが、その疑問は見方を変えるだけで疑問ではなくなる。夢を見ていた視線を現実へ向け直せばいい。そうすれば、困難に直面している今は、不本意に苦しんでいるのではなく、むしろ試練を乗り越えながら成長していると思えて前向きになれるはずだ。
ジュニア時代、アマチュア時代、学生時代でさえ、あれだけの成績が出せたのだから、あれから何年か経ち、それなりに経験も積み、プロになったあかつきには、今度はこれだけの成績が出せるはずだと思いがち。そこが、若くして大活躍した選手が陥りやすい罠だ。