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【舩越園子コラム】不思議な力
【舩越園子コラム】不思議な力
所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net
配信日時: 2014年4月7日 00時05分
今季はアクセンチュア・マッチプレー選手権でジェイソン・デイが優勝し、初のWGCタイトルを獲得して気勢を上げた。3月のバルスパー選手権ではジョン・センデンが優勝し、先週のテキサス・オープンではスティーブン・ボウディッチがミラクル優勝。そして今週はジョーンズが、これまた奇跡的なチップやパットを決め、プレーオフを制してのツアー初優勝を遂げた。ジョーンズは01年のプロ転向以来、ミニツアーや下部ツアーを経て、米ツアーに辿り着くまでに7年を費やし、08年の米ツアーデビューから今日の初優勝まで6年超を要した。
3人のオーストラリア人選手が長い道程を経て、栄光とオーガスタへの切符をマスターズ直前に続けざまに手に入れたという不思議な流れ。ある日、突然、彼らの技術が揃いも揃ってポンと高まるはずはないわけで、不思議な流れの源は自信の高まり、気持ちの高まり以外には考えられない。
これでマスターズに出場するオーストラリア人選手は、昨夏の全米アマで2位になったアマチュアのオリバー・ゴスを含めると7名になった。オージー勢力増大の発端になったのは、間違いなく昨年のスコットのマスターズ制覇だ。
たとえば、ずっと未勝利だった選手がついに初優勝を挙げると、そこから先は堰を切ったように2勝目、3勝目を挙げるという現象は起こりうる。ジェイソン・ダフナーは、その代表例だ。
ずっと未勝利でうだつの上がらない地味な選手の集団から、一人優勝者が出ると、「アイツが勝てたんだからオレだって勝てる」という気持ちが芽生え、地味集団が華やかなスター軍団に変わっていくことがある。下部ツアー出身選手たちの米ツアーでの活躍は、その典型だ。
現在のオージー勢のパワーアップ現象も、スコットのマスターズ制覇がきっかけとなって、オーストラリア人選手たちの闘志が燃え上がり、自信やモチベーションも高まって、彼らの連帯感も強まりつつある。スコット、デイ、ボウディッチの3人は、みな同じハイスクール出身の同窓生。うつ病と向き合いながら戦うボウディッチの苦労を早いうちから知り、秘かに手を差し伸べてきたのはデイと彼のキャディだ。ゴルフは個人競技ではあるけれど、仲間どうしの心のパワーがゴルフの不思議な力になることはある。
3人のオーストラリア人選手が長い道程を経て、栄光とオーガスタへの切符をマスターズ直前に続けざまに手に入れたという不思議な流れ。ある日、突然、彼らの技術が揃いも揃ってポンと高まるはずはないわけで、不思議な流れの源は自信の高まり、気持ちの高まり以外には考えられない。
これでマスターズに出場するオーストラリア人選手は、昨夏の全米アマで2位になったアマチュアのオリバー・ゴスを含めると7名になった。オージー勢力増大の発端になったのは、間違いなく昨年のスコットのマスターズ制覇だ。
たとえば、ずっと未勝利だった選手がついに初優勝を挙げると、そこから先は堰を切ったように2勝目、3勝目を挙げるという現象は起こりうる。ジェイソン・ダフナーは、その代表例だ。
ずっと未勝利でうだつの上がらない地味な選手の集団から、一人優勝者が出ると、「アイツが勝てたんだからオレだって勝てる」という気持ちが芽生え、地味集団が華やかなスター軍団に変わっていくことがある。下部ツアー出身選手たちの米ツアーでの活躍は、その典型だ。
現在のオージー勢のパワーアップ現象も、スコットのマスターズ制覇がきっかけとなって、オーストラリア人選手たちの闘志が燃え上がり、自信やモチベーションも高まって、彼らの連帯感も強まりつつある。スコット、デイ、ボウディッチの3人は、みな同じハイスクール出身の同窓生。うつ病と向き合いながら戦うボウディッチの苦労を早いうちから知り、秘かに手を差し伸べてきたのはデイと彼のキャディだ。ゴルフは個人競技ではあるけれど、仲間どうしの心のパワーがゴルフの不思議な力になることはある。