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ライダーカップは「そういう大会」であってほしい【舩越園子コラム】
ライダーカップは「そういう大会」であってほしい【舩越園子コラム】
配信日時: 2018年10月1日 03時36分
初出場だった欧州チームのトミー・フリートウッドが長い髪を振り乱しながら走り回ったり飛び跳ねたりして歓喜していた。その一方で、米国側では「なぜ勝てなかったのか?」という敗因探しムードが広がっていった。
今大会でウッズはただの1度も勝利を挙げられず、「それが最大の敗因」という意味合いのフレーズがSNS上で次々に発信され、ウッズ自身、それを受け入れていた。
「僕は0勝4敗。欧州側に4ポイントを与えてしまった。米国が優勝カップを手離すことに貢献してしまった要因の1つは僕だった。それが残念でならない」
どちらかが勝てば、どちらかが負ける。名誉とプライドをかけて戦うからこそ、どちらも熱くなる。だからこそ、米欧のどちらでもない他国のゴルフファンにとっても面白い。
しかし、あと味の悪さだけは残してほしくない。そうなってしまったら、ライダーカップが素晴らしい大会ではなくなってしまう。
米国チームが10対6から奇跡の大逆転勝利を収めた1999年大会では、敗北した欧州チーム全員が米国チームのマナーに腹を立て、会見場の椅子を一斉に蹴り倒して去っていった。その場面を間近で目撃した私の中では、以後、何年もの間、ライダーカップと恐怖が結びついて離れなかった。
今大会でウッズはただの1度も勝利を挙げられず、「それが最大の敗因」という意味合いのフレーズがSNS上で次々に発信され、ウッズ自身、それを受け入れていた。
「僕は0勝4敗。欧州側に4ポイントを与えてしまった。米国が優勝カップを手離すことに貢献してしまった要因の1つは僕だった。それが残念でならない」
どちらかが勝てば、どちらかが負ける。名誉とプライドをかけて戦うからこそ、どちらも熱くなる。だからこそ、米欧のどちらでもない他国のゴルフファンにとっても面白い。
しかし、あと味の悪さだけは残してほしくない。そうなってしまったら、ライダーカップが素晴らしい大会ではなくなってしまう。
米国チームが10対6から奇跡の大逆転勝利を収めた1999年大会では、敗北した欧州チーム全員が米国チームのマナーに腹を立て、会見場の椅子を一斉に蹴り倒して去っていった。その場面を間近で目撃した私の中では、以後、何年もの間、ライダーカップと恐怖が結びついて離れなかった。